ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NY原油4日連続下げ、バレル128ドル台へ(学校で教えてくれない経済学)

2008-07-19 15:07:14 | 経済学
 「ヘタな人生論よりイソップ物語」(植西聰著・河出文庫最新刊)は昼飯代以下の600円で買えることもありおすすめの単行本である。特に孫の本棚には是非とも置いて欲しい。子供に限らない。老け込む暇があれば、イソップ物語を読み返すことは、大人にとっても無駄になるまい。
 「子ガニと母ガ二」の話は、「母ガ二は、お前の歩き方はちょっと変だよ。横歩きばかりしないで、まっすぐ歩きなさいといいました。すると子ガ二は、ボクはお母さんの真似をして歩いているだけだよと答えました。」
 「肉をくわえたイヌ」は、「肉屋が落とした一切れの肉をくわえたイヌが橋を渡っていました。のぞき込むと水のなかにずいぶん大きな肉をくわえているイヌがいるではありませんか。よし吠えてあいつの肉を分捕ってやろうと思い、川の中のイヌに向かって吠えました。肉は川の中に落ちてしまいました。」
 特に相場の世界では欲ボケが身を滅ぼすことがしばしば見られる。天上3日、底100日と良い思いが出来るのは一瞬だと戒めた格言は多い。中国にも「隴を得て蜀を望む」と言う後漢書から引用した言葉がある。むさぼって満足することを知らぬ喩だと広辞苑にはある。
 NY原油先物市場で、WTI相場が、7月18日、バレル41セント下げ128.88ドルで取引された。4営業日連続で下げたのは2007年12月以来だと今朝のWSJ紙は紹介していた。
世界景気が後退して原油需要が減少する一方、米国とイランの核交渉が成功するとの思惑を材料にしている。理屈はいくらでも付けられる。基本的な原油の構造を忘れないことだ。
第2次オイルショックのあと原油10ドル時代が20数年続いた。3年前、中国インドなど爆発的需要増を材料に上げ始め、特に昨年1月の50ドルから先週のバレル147.27ドルの最高値までの値上がりは異常であった。余りに急激な上昇には休養が求められる。
日本でも8月1日からレギュラーガソリンをリッター190円へ値上げすると元売大手が発表した。自宅近くを国道2号線が通っているが、24時間車が絶えない。都会の中に居てもマイカーを止めて電車に切り替える気配はいまのところ見られない。
世界の原油需要は日量8600万バレルありその内米国だけで2000万バレルである。大部分がガソリン用である。アメリカ人には車は下駄。一朝一夕に車を止められないだろう。
原油のなま焚きによる火力発電がダメなら原子力発電があるとブッシュ米大統領が先日演説していた。スイスが原発建設を認めたと今朝のニュースに出ていた。米国スリーマイル島やロシアのチエルノブイリ事故での放射能の怖さを人類は忘れたのだろうか。
イソップ物語に「ウサギとカメ」という話がある。「一匹のカメがウサギに向かって,ボクと競争しようよといいました。キミ、本気かいとウサギはいいました。いや、実際に競争して見なければわからないとカメはいいました。そこまでいうんだったら受けてたとうと競争が始まりました。(中略)ウサギが眠っているあいだ、カメはゆっくり歩みながら、ウサギを追い越し、奇跡の逆転勝利をおさめることができました。」
人は神様からかけがえのない命をさずかった。命にまず感謝したい。日本画の世界でもひたすらスケッチせよと教えられる。「ウサギとカメ」のイソップ物語をかみしめたい。(了)

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