クロサンドラ
江嵜企画代表・Ken
神戸三宮へ出るとフラワーショップ「潤」を覗くのが日課になった。この日も大勢のご婦人がお目当ての花を探しに集まっていた。
いつものように店内の棚を物色していたが今までみたこともない花を見つけた。橙色の花が大麦の穂のようなところから飛び出して咲いていた。
店員に名前を聞いたらクロサンドラだという。名前をすぐに忘れるから伝票の裏に書いてもらって持ち帰った。
この頃は買ってすぐに描かない。二日間暖めていた。花のほうも心得たもので、頃はよしと身づくろいをしてくれたような気がして、急に描きたくなり、今朝スケッチした。
ヤフーのブログでクロサンドラを検索した。
科名はキツネノマゴ科、学名はCrossandra salisb,原産地はアフリカ、インド、マダガスカル、別名ジョウゴバナと書いてあった。夏から秋にかけてオレンジ、白の花を花茎に穂状に咲かせる。葉は光沢がある。冬は最低10℃以上の気温が必要なので室内で管理するとあった。
開花時期が6月から10月とあるからいまが見頃なのだろう。
花の絵をスケッチしていると不思議と気持ちが落ち着く。花も生き物だ。描きながらも花がどんどん成長していくことがよくわかる。切花と鉢植えとの違いも歴然としている。鉢から出して地植えにしてやるとさらに元気になるかもしれない。
街なかを歩いているとご近所の庭先に咲いている花をしばしば見る。悲しいかな花の名前がほとんどわからない。今日からは、クロサンドラの花を見つけるのがまた新しい楽しみになってきた。(了)