WSJ紙によれば、10月15日、NY株式市場は、9月米小売高減少、ベージュブックがまとめた地区連銀レポートが米景気悪化を伝えたあと値下がりしてはじまった。
その後年末に期日を迎える取引でヘッジファンドがまとまった売りを出した頃から下げ足を早め、前日比733ドル、7.9%安の8,577ドルで取引を終了した。S&P500種平均9%ナスダック8.4%それぞれ前日比値下がりした。
NY原油先物市場は、景気悪化に伴う需要減を予測した売り圧力から、WTI相場は前日比バレル4.09ドル5.2%安の74.54ドルで取引を終了した。年初来22%の値下がりである。その後の電子取引では、株価急落を確認したあと、バレル73.77ドルで取引されている。
OPECは11月18日、緊急総会を予定している。当初バレル75ドルが下げの一つのメドとしていた。ところが75ドルの壁をあっさり割った。一部の見方では高値から65%安の水準のバレル51ドルが安値の次のメドとなるという。
NY外国為替市場では、ドルが売られ1ユーロ=1.3457ドル、1ドル=99.75ドルで取引された。ドルの反面教師である金相場は反発、スポットでトロイオンス848ドルで取引されていると今朝のブルームバーグ二ユースが報じている。
短期の銀行間取引金利ライボーレートは小幅に下げているが3ヶ月物で年4.75%と依然高く、銀行の貸し渋り状態が続いているとWSJ紙は指摘している。銀行間金利が大幅に下がらない限り、金融収縮に終わりは来ないと思われる。
ニューズウイーク日本語版(10月22日号)は、「恐怖の連鎖が世界を飲み込む」と小見出しをつけて、ダニエル・グロス記者が、CNBCで投資情報番組で強気で鳴らしたジエームズ・クレマーは「あと5年は株を買うな」と訴えたと紹介していた。
記事を読み進むと「銀行やクレジット会社が急にローンの全額返済を求めてきたら、あなたはそれに応じられるか」とエスカーレートしている。「現金の安全な預け先だったMMFの信頼が揺らいでいる。本来なら安全なはずの地方自治体債までが売られ始めた。」と続く。
健康を失うと全てを失う。失ってはじめて健康のありがたさをしみじみ実感する。ところが人間と言う動物は悲しいかな病気にならないとなかなか健康のありがたさがわからない。多少健康に留意している人でも、年一度しっかり検査を受けているから大丈夫だという。 この検査が曲者である。検査結果を聞いて病気をさらに悪化させることが結構多い。
米商務省は9月の米小売高が3,754億ドル前月比1.2%減と発表した。市場予想の0.6%減を大きく上回る。金融危機が個人消費に波及してきたと恐怖感を煽っている。
からだと経済の健康はよく似ている。病根が金融セクターに止まっている間はまだいい。個人消費にまで「転移」すると心配するから余計消費を控えるから油断ならない。
油断できないということでは、日経CNNテレビの昨晩の番組でミスター円の異名をもつ榊原英資氏が最近の為替の動きに触れ、「対ドルで1ドル=100円を見ていると間違う。対ユーロでも対豪州ドルなどではいまだ大幅な円安である。1ユーロ=100円になる可能性も十分ある。」と話していた。
まさかと思うが今回の金融不安は何が起こってもおかしくない覚悟が必要だろう。(了)
その後年末に期日を迎える取引でヘッジファンドがまとまった売りを出した頃から下げ足を早め、前日比733ドル、7.9%安の8,577ドルで取引を終了した。S&P500種平均9%ナスダック8.4%それぞれ前日比値下がりした。
NY原油先物市場は、景気悪化に伴う需要減を予測した売り圧力から、WTI相場は前日比バレル4.09ドル5.2%安の74.54ドルで取引を終了した。年初来22%の値下がりである。その後の電子取引では、株価急落を確認したあと、バレル73.77ドルで取引されている。
OPECは11月18日、緊急総会を予定している。当初バレル75ドルが下げの一つのメドとしていた。ところが75ドルの壁をあっさり割った。一部の見方では高値から65%安の水準のバレル51ドルが安値の次のメドとなるという。
NY外国為替市場では、ドルが売られ1ユーロ=1.3457ドル、1ドル=99.75ドルで取引された。ドルの反面教師である金相場は反発、スポットでトロイオンス848ドルで取引されていると今朝のブルームバーグ二ユースが報じている。
短期の銀行間取引金利ライボーレートは小幅に下げているが3ヶ月物で年4.75%と依然高く、銀行の貸し渋り状態が続いているとWSJ紙は指摘している。銀行間金利が大幅に下がらない限り、金融収縮に終わりは来ないと思われる。
ニューズウイーク日本語版(10月22日号)は、「恐怖の連鎖が世界を飲み込む」と小見出しをつけて、ダニエル・グロス記者が、CNBCで投資情報番組で強気で鳴らしたジエームズ・クレマーは「あと5年は株を買うな」と訴えたと紹介していた。
記事を読み進むと「銀行やクレジット会社が急にローンの全額返済を求めてきたら、あなたはそれに応じられるか」とエスカーレートしている。「現金の安全な預け先だったMMFの信頼が揺らいでいる。本来なら安全なはずの地方自治体債までが売られ始めた。」と続く。
健康を失うと全てを失う。失ってはじめて健康のありがたさをしみじみ実感する。ところが人間と言う動物は悲しいかな病気にならないとなかなか健康のありがたさがわからない。多少健康に留意している人でも、年一度しっかり検査を受けているから大丈夫だという。 この検査が曲者である。検査結果を聞いて病気をさらに悪化させることが結構多い。
米商務省は9月の米小売高が3,754億ドル前月比1.2%減と発表した。市場予想の0.6%減を大きく上回る。金融危機が個人消費に波及してきたと恐怖感を煽っている。
からだと経済の健康はよく似ている。病根が金融セクターに止まっている間はまだいい。個人消費にまで「転移」すると心配するから余計消費を控えるから油断ならない。
油断できないということでは、日経CNNテレビの昨晩の番組でミスター円の異名をもつ榊原英資氏が最近の為替の動きに触れ、「対ドルで1ドル=100円を見ていると間違う。対ユーロでも対豪州ドルなどではいまだ大幅な円安である。1ユーロ=100円になる可能性も十分ある。」と話していた。
まさかと思うが今回の金融不安は何が起こってもおかしくない覚悟が必要だろう。(了)