今朝のWSJ紙は、FDIC(米連邦預金保険公社)のベア総裁の米上院での証言内容をプリントアウトしてA45ページのスペースを割いて紹介している。CNNテレビを見ていると米財務次官のカシュカリ氏と二人並んで座っていた。米財務省と十分打ち合わせを済ませて登場したと思われる。
今朝のブルームバーグニュースでは今年7~9月の米住宅差し押さえ件数が76.6万件と前年比71%増加したと報じた。日本の新聞にも、ベア総裁証言を紹介して、米国政府が金融安定化法案をベースに住宅差し押さえ防止の方向で動き出したと書いていた。
公的資金を投資銀行に注入しても住宅差し押さえ件数が増加すれば、住宅の換金売り、住宅の値さがりは歯止めなく続く。大統領選挙を目前に控えて銀行救済に加えて「借り手救済」にも配慮したのであろう。政治的ポーズのみで実効が上がらないと絵に描いた餅になる。
NYダウは、一時7900ドル寸前まで600ドル近く下げていたが取引終了30分前から急反発し前日比172ドル高の8691ドルで取引を終了したとWSJ紙は紹介している。
NY原油(WTI)先物相場は、OPEC総会を控えて減産期待から前日比バレル1.5ドル上げ68.25ドルで取引された。しかしいかにも戻りが鈍い。今朝のWSJ紙は、世界的な原油需要減に対応するためには日量400万バレル以上の減産が必要だと前OPEC事務局長、Rilwanu Lukman氏のコメントを紹介している。
イランはバレル90ドル台かそれ以上の戻りを期待している。しかし、サウジアラビアは、バレル50~60ドルでも十分耐えられるそうだ。OPECの中で意見がまとまっていない。
NY外国為替市場で、ドルは一時、対円で、1ドル=95.94円で取引された。ユーロは対円で一時、6年前の水準の1ユーロ=123.13円で取引された。あとドル、ユーロともに買戻しが入り、1ドル=98円、1ユーロ=125円台で取引された。
NY金先物相場は、一年前の水準の一時トロイオンス695ドルをつけた。前日比11.40ドル値下がりし、732.80ドルで取引を終えた。ユーロ高ドル安の流れに乗って金相場は1013ドルまで上昇した。7月からユーロ安ドル高で流れが逆転、180度下げ相場に転換した。
原油、金、プラチナ,銅に止まらず穀物相場も暴落した。資源相場急落でブラジル株の値下がりがとまらない。ロシアの株が「ネガティブ」へ格下げされた。資源相場安の影響でメキシコペソが今朝、急落したブルムバーグが伝えていた。
お隣の韓国ではウオンが下げ止まらず1ドル=1408ウオンで取引された。今朝の讀賣新聞に関西国際空港の4~9月期の韓国人入国者数が昨年比40%減少したと出ていた。ウオンが下げ、日本円は逆に値上がりした。為替レートが観光客の流れに敏感に反応した。
円相場が対ユーロ、対ドルで値上がりして、イトーヨーカが円高還元セールをはじめている。円高で輸出企業の利益が大幅に落ちる。その一方で、日本は資源の100%近くを海外から輸入に依存しているから円高の恩恵も同時に受ける。国民経済的にはプラスである。
今朝グリーンスパン前FRB議長が米議会で証言し、40年の経験で米国資産を守れると思っていたと自ら誤りを犯したことを認めた。誤って済む問題でないが日本では、自らの勉強不足を棚に上げミスに苞かむりしたままのリーダーが多く誠に嘆かわしいことである。〈了〉
今朝のブルームバーグニュースでは今年7~9月の米住宅差し押さえ件数が76.6万件と前年比71%増加したと報じた。日本の新聞にも、ベア総裁証言を紹介して、米国政府が金融安定化法案をベースに住宅差し押さえ防止の方向で動き出したと書いていた。
公的資金を投資銀行に注入しても住宅差し押さえ件数が増加すれば、住宅の換金売り、住宅の値さがりは歯止めなく続く。大統領選挙を目前に控えて銀行救済に加えて「借り手救済」にも配慮したのであろう。政治的ポーズのみで実効が上がらないと絵に描いた餅になる。
NYダウは、一時7900ドル寸前まで600ドル近く下げていたが取引終了30分前から急反発し前日比172ドル高の8691ドルで取引を終了したとWSJ紙は紹介している。
NY原油(WTI)先物相場は、OPEC総会を控えて減産期待から前日比バレル1.5ドル上げ68.25ドルで取引された。しかしいかにも戻りが鈍い。今朝のWSJ紙は、世界的な原油需要減に対応するためには日量400万バレル以上の減産が必要だと前OPEC事務局長、Rilwanu Lukman氏のコメントを紹介している。
イランはバレル90ドル台かそれ以上の戻りを期待している。しかし、サウジアラビアは、バレル50~60ドルでも十分耐えられるそうだ。OPECの中で意見がまとまっていない。
NY外国為替市場で、ドルは一時、対円で、1ドル=95.94円で取引された。ユーロは対円で一時、6年前の水準の1ユーロ=123.13円で取引された。あとドル、ユーロともに買戻しが入り、1ドル=98円、1ユーロ=125円台で取引された。
NY金先物相場は、一年前の水準の一時トロイオンス695ドルをつけた。前日比11.40ドル値下がりし、732.80ドルで取引を終えた。ユーロ高ドル安の流れに乗って金相場は1013ドルまで上昇した。7月からユーロ安ドル高で流れが逆転、180度下げ相場に転換した。
原油、金、プラチナ,銅に止まらず穀物相場も暴落した。資源相場急落でブラジル株の値下がりがとまらない。ロシアの株が「ネガティブ」へ格下げされた。資源相場安の影響でメキシコペソが今朝、急落したブルムバーグが伝えていた。
お隣の韓国ではウオンが下げ止まらず1ドル=1408ウオンで取引された。今朝の讀賣新聞に関西国際空港の4~9月期の韓国人入国者数が昨年比40%減少したと出ていた。ウオンが下げ、日本円は逆に値上がりした。為替レートが観光客の流れに敏感に反応した。
円相場が対ユーロ、対ドルで値上がりして、イトーヨーカが円高還元セールをはじめている。円高で輸出企業の利益が大幅に落ちる。その一方で、日本は資源の100%近くを海外から輸入に依存しているから円高の恩恵も同時に受ける。国民経済的にはプラスである。
今朝グリーンスパン前FRB議長が米議会で証言し、40年の経験で米国資産を守れると思っていたと自ら誤りを犯したことを認めた。誤って済む問題でないが日本では、自らの勉強不足を棚に上げミスに苞かむりしたままのリーダーが多く誠に嘆かわしいことである。〈了〉