ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

景気回復期待からNYダウ56ドル高、ドル先安期待から原油WTI71ドル台

2009-09-09 08:17:01 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


NHK・BB「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグニュースによれば、9月8日のNYダウは、幅広い銘柄が買われ、先週末比56ドル、約0.6%高、9,497ドルで取引を終えた。特に原油(WTI)がバレル71ドル台まで買われ、エクソンモービル、シエブロンの石油株の値上がりだけでダウ平均の20ドル引き上げに貢献したと解説していた。

原油の値上がりには、ドル安の影響がある。原油はバレル3.08ドル高、71.10ドルで取引を終了した。金相場が一時オンス1000ドルを超え、先週末比3ドル高、997.70ドルで取引を終了した。ドル安によるインフレ懸念が背景にあるとブルームバーグは説明していた。

今朝のWSJ紙によると、NY外国為替市場で、ドルが対ユ―ロで売られ、1ユーロ=1.4486ドル前後で取引された。一時。ユーロは、1ユーロ=1.45ドルを突破した。ドル売りの流れが続いており、次の目標は1ユーロ=1.4720に置いているとの為替ディーラーのコメントを紹介していた。流れはドル安と見ているのであろう。

円相場は、1ドル=92.32~37円、1ユーロ=133.76~85円で取引された。ドルが売られた背景の一つに、先開かれたG20の会合で、ドル離れに対する世界的懸念に対して、具体的な対策が議論されなかったことが影響しているとWSJ紙は解説していた。

日本のマスコミは為替の動きについてはほとんど報道しない。ドルが90円を突破すればお決まりのように大変なことになると騒ぐであろう。日本では円相場が上がると、そのメリットには触れない。円高は輸出企業にダメージを与えると刷り込まれているからであろう。

NHK・BS「世界のニュース」を見ていたら、ロシアテレビが、プーチン首相がロシア経済に明るい兆しが出てきた。生産活動は毎月1%ずつ改善している。輸出価格が上昇していると説明した。ただ、言い過ぎたと思ったのか、先ほど「明るい兆し」と言ったが、「かすかな」明るい兆しであると、プーチン首相がわざわざ付け加えていたのが印象に残った。

9月15日が来ると、リーマンブラザーズ破たんから一年が経過したことになる。米国は当然のことながら大打撃を受けたが、日本経済も世界的スケールでの金融危機に巻き込まれた。先のG20でも、その反省に立って金融機関の自己資本積み増しを義務付ける方向で取り決めが出来た。これに敏感に反応して、昨日、日本の金融機関の株価が値下がりした。

日本では株嫌いの人が多い。まして金相場や原油相場の話になると商品相場に手を出していると毛嫌いする人が多い。「手を出す」という言葉自体に、日本人の心情が素直に出ている。先の戦争では、日本は原油をアメリカに止められて絶望、ずるずると、深みにはまっていった歴史がある。相場を毛嫌いせずに相場も参考にして不況を乗り切って欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする