ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NY金オンス1,004.90ドル、終値で最高値(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-12 12:29:43 | 経済学
今朝のWSJ紙は、中国国家統計局が発表した、8月の中国のGDP(国内総生産)が、7月のプラス10.8%からプラス12.3%へ4ケ月連続で増加したと紙数を割いて報道していた。

ただ、一年前の異常に低いレベルとの比較のため、中国は現行の景気刺激策の継続が必要だとバンカメ・メリルリンチのエコノミストの見方も付記していた。温家宝首相は、先のダボス経済フォーラムでは、「中国政府の政策に変更はない」と演説している。

WSJ紙は、増加の要因として、①自動車・住宅販売増加と電気製品の生産増と特に粗鋼生産高が5,200万トンへ22%増加したこと、②8月の銀行貸し出し残高が、7月の3,559億元から4,104億元へ増加したことを特記していた。

一方、①貸出残高は、金融機関の短期融資額の減少が響いて、今年上半期通して見れば鈍化していること、②8月の輸出は3.4% 増えたが7月の5.2%増から鈍化している、③8月の輸入が7月の3.5%増から1%増へ伸び率が鈍化し、一年前の17%の水準にとどまっていることも併せ指摘していた。

WSJ紙が詳しく報じた二ュ-スは、金相場がNY先物市場で、終値ベースで過去最高値のオンス1004.90ドルを記録したことである。銀相場がオンス17.70ドル、プラチナが1,328ドル、パラジウムが294ドルへそれぞれ値上がりした。プラチナの値上がりを特記した。

金相場は、一端オンス1,009.70ドルまで上げたあと、利益確定の売りで983.20ドルまで値下がりしていた。「この値下がりが、むしろ新たな買い場を提供した。買いそびれたと思った多くの人々が一斉に金先物市場に参入してきた。」とWSJ紙は解説している。

「現在の株価は、ファンダメンタルズを無視してオーバーシュートしているとの懸念がある。ドルが対ユーロで新安値を更新した。インフレ懸念が台頭している。ドルの値下がりが進んだことが、ヘッジファンドの買いの引き金を引いた」とのVisionFinancialMarkets,メタル取引ディレクター、DaveMeger氏のコメントをWSJ紙は紹介している。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグも金相場上昇を詳しく報じた。ユーロは対ドルで3月は1.2535ドルだった。現在、1.4583ドルである。目先のターゲットは、1ユーロ=1.55ドル台と、ドル先安が金相場上昇の背景だと分析していた。

「おはよう世界」「経済情報」に出演したある日本の銀行のコメンテーターは、「対ユーロでドル安はさらに進む。円相場が1ドル=90円を突破すると87 円の可能性がある」と懸念していた。ドルが勝手に沈んだだけだ。円高を生かすことを真剣に考えて欲しい。(了)

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