ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

中原淳一展:神戸大丸(スケッチ&コメント)

2009-09-21 09:14:43 | スケッチ


中原淳一展:神戸大丸

江嵜企画代表・Ken



 中原淳一展が大丸神戸店で9月23日まで開催されている。二回目の訪問となったが、小学校一年の孫にも是非見せておきたいとの思いから、ベビーシッターを兼ねて家族と一緒に出かけた。

 大丸9階にあるレストラン街も、昼前から順番待ちの客であふれていた。店とタイアップして、入場券の半券を持参すれば、一口ビールをつけたり、ドリンクをサービスしてくれるという試みも成功しているようだ。連休最中ということもあって、人いきれで会場はむんむんしていた。圧倒的にご婦人客が多い。外見では人は分からないが、どちらかといえば比較的お歳をめした方が目立った。

 今回の展覧会のテーマは、「美しく生きる」である。

 会場には1946年発刊の「それいゆ」、47年の「ひまわり」、54年の「ジュニアそれいゆ」、70年の「女の部屋」のオリジナルが並べてあった。写真も豊富にあった。お歳を忘れてと言えば失礼だが、食い入るように、あぁともうぅとも聞こえないような、ため息ともつかず、なにやら独り言めいた塩梅で、口に出しながら見ておられた。会場には、中原淳一さんご自身のアトリエとリビングを再現したものも展示されていた。

 「あなたが一番美しく見えるときは、あなたが一番立派な服を着たときではなくて、あなたが一番美しい心を持ったときではないでしょうか。」

 「顔に、お化粧をしたり、華やかな服装をすることによって美しく見えたとしても、あなたが心の美しい人でなかったら、間もなく嫌われてしまうでしょう。」

 「あなたが本当に人から愛されるのは、美しく粧った顔や、美しい服装ではなくて、あなたが明るい表情と飾らない素直な心が、相手の胸を打つ時だと思います。」

 会場の壁に貼られたパネルに書かれていたことばである。いずれも今の日本人が忘れかけている、はっとするような胸打つ言葉が並んでいた。なぜか、会場には男性の姿をほとんど見かけなかった。

 会場の外から、入口の看板と大いに賑う売店の様子をスケッチした。7冊3万円の「それいゆ」などの復刻版が結構売れている。心をとらえれば物は売れる。心を捉える企画をすれば人は入る。今デパートは不景気にあえいでいる。しかし、今回の様な企画をすれば、それがどこまで売り上げにつながるかは未知数だろうが、少なくともデパートに人は足を運ぶことを教えている。

 日本は今もって男社会である。男どもが、円高だ、金融危機だと、日々の地道な勉強を怠り、責任を他に転嫁し、なにかと人任せにして、ダメだ、ダメだと言いつづけている。

 今回の中原淳一展は、心が貧しくなれば、なにもかも貧しくなることを教えている。一人でも多くの男性が会場に足を運んで欲しいと思う次第である。(了)

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