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金1000ドルはドル安の反面教師、騙されてはならない(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-16 12:17:26 | 経済学
9月15日付けのWSJ紙は、「鳩山政権は、意見の違う党の集まりを纏めきれるかどうか。それが今日から試されるだろう」と冒頭で取り上げた。ロシアのメドベージェス大統領は、「ロシアは資源次第の国から、ビズネスと政治ともに自由化された世界をと目指す」と語り、2012年以降も大統領にとどまるとの強い意欲を示したと報じていた。

ワシントン・シンクタンクの知日派のグリーン氏は「鳩山氏が、党内の意見の相違を纏めきれなければ、安全保障の面で、米国との関係は難しくなる」と話した。ロシア関連の記事では、同じくワシントン・シンクタンクのズロビン氏は「プーチンはメドベイジエフを重要でない大統領に留まることを今も望んでいる」と話したとWSJ紙は紹介していた。

小沢幹事長が鳩山氏が重要でない立場に留まることを望んでいるとはWSJ紙は書いていなかった。しかし、閣僚名簿作成の段階から、出たり入ったりしているのを見ると、先が思いやられる。日本もロシアのメドベージエフのことを笑えないだろう。

NY株式市場では、バ―ナンキFRB議長が「米国のリセッションは終了する可能性が高まった」との発言と7月の米小売高が2.7%増加したことを好感して、NYダウは、56ドル、0.6%高、9,683ドルで取引を終了した。ナスダックもS&P500平均も値上がりした。

バ―ナンキ発言はNY原油(WTI)をバレル2.07ドル高、70.93ドルまで引き上げた。NY金先物相場もオンス5.10ドル上げ1,005ドルで取引された。金、銀.銅、ニッケル、アルミその他非鉄金属相場も軒並み上昇した。

WSJ紙は、金その他の商品相場の値がりは、様子見していた投機資金が参入してきたことが助けたと指摘し、その裏にはドル先安の見方が根強いと解説していた。世界の6主要通貨で構成するバスケット指標に対する相場は年初の90からこの日は68まで低下した。

9月15日、NY外国為替市場でドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.4676ドルまで値下がりした。ドルは米株高でやや買い戻された結果、1ドル=91.02~06円で取引された。対ユーロでは、1ユーロ=133..46=51円で取引された。

金や原油が値上がりしている。しかし、1971年に、金とドルの交換性が廃止されるまで、金は1オンス=35ドル、原油はバレル2ドルだった。金は28倍、原油は35倍である。当時1ドル=360円の日本円は現在90円だからドルの価値は1/4になった。

米FRBはドル札を青天井で刷り続けている。ドルを偽札とまでは言わないが軍票だと考えておいた方がよさそうだ。決して騙されてはいけないと言うことだけは確かである。(了)

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