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NY金相場3連騰で995ドル、原油67ドル台(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-04 08:20:33 | 経済学
『米中「チャイメリカ」は離婚寸前』(Chimerica is headed for Divorce)というタイトルでニ―アル・ファーガソン(ハーバード大学教授・歴史学)の投稿論文が二ュ-ズウイーク日本版最新号に掲載されている。

「アメリカと中国との関係は、脅迫観念に囚われたように貯金をする人と、浪費癖のある人のカップルの結婚生活と少し似ている」と書き、「こういう夫婦は、しばらくはうまくやっていけても、やがて貯蓄家に幻滅して破たんする」と夫婦げんかに例えて米中関係の行く末をズバリ予言していた。

話しは「中国のドル離れが始まる」と発展し、1900年代はじめに、経済的に強く結び付いていたはずのイギリスとドイツとの対立が深まり、ついに戦争に突入した。いますぐにでも米中戦争が起こることはないだろうが、チャイメリカの結婚生活は破たんすると書いた。

危険を告げる信号はなにか。中国がIMFのSDR(特別引き出し権)や金などを増やす動きである。さらに中国は、5~10年の間に、為替レートの管理を止めて、人民元を国際通貨として機能させるといった大胆な行動に出る可能性もあると指摘していた。

先日のWSJ紙の記事といい、今回のニューズ・ウイ-クの記事も底流でドル離れが進むとの見方が米国の論調に目立つ。総選挙前に鳩山氏がNYタイムズに出した原稿の一部に、アジア通貨圏構築のくだりがあるが、アメリカは異常に神経質になっているようだ。

目先の為替の動きはどうか。9月3日のNY外国為替市場で、1ドル=92.61~64円、1ユーロ=131.99~132.06円で取引されたと今朝のNHK・BS「おはよう世界」は報じていた。ここ数日ドル、ユーロを売って円を買う動きが目立つが日本の9月期決算対策の季節的要因との見方もある。一時的ドル売りか、この先長く続くドル売りの始まりか目が離せない。

「おはよう世界」では、アメリカの米経済専門二ユースのブルームバーグが、NY金先物相場が、前日比オンス19.20ドル高、995.80ドルと1000ドルに迫ったと紹介していた。原油[WTI]相場はバレル67.96ドルと前日比横ばいの冴えない動きと比べ対照的である。

9月3日のNY株式市場は、取引終了間際にかけて値を上げ、前日比63ドル高、9,344ドルと5日振りに反発した。慌てる乞食はもらいが少ないというが、9月4日発表の7月の米雇用統計は気になるが、4日間下げたのでしびれを切らせて見切り発車したのかもしれない。

近くの喫茶店でも、友達を失いたくなければ株や為替の話は政治の話と同様タブーとなっている。それはそれとして、ドルの反面教師の金相場の3連騰は気になる動きである。(了)

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