須磨海浜水族園遊園地風景
江嵜企画代表・Ken
小学一年になった孫のベビーシッターを娘に頼まれ須磨海浜水族園へ出かけた。ひととおり水族園を見たあと遊園地へ行きたいと孫はねだった。JR須磨海浜公園駅に着いたあと正面にとんがり帽子を見つけた直後から彼女は遊園地に狙いを定めていたようだ。
この日は関西地方は朝10時過ぎから気温は30度で、あとで豊岡などは今年最高の35度を超えた真夏日だったと知った。24節気の処暑を過ぎてこの暑さである。ところが水族園は家族連れで大賑わいだった。昨年の平成20年3月15日に、JR神戸線の須磨駅と鷹取駅の間に新駅ができたことも足場を良くしたのかもしれない。最寄駅から子供の足でも10分で楽に目的地に着ける。
ここの水族園の目玉の一つのイルカショーが終わったあと大勢の子供連れが隣接する遊園地に出て来たところをスケッチした。孫が遊んでいる隙にスケッチを描き始めていた。「おじいちやん、なに描いてんの?」と孫が聞いた。「わたしも描く」といって手提げカバンをの中から小さなメモ帳を出して、彼女なりに描きだした。ここで変にぐずられると目的のスケッチが仕上がらない。時間稼ぎが出来て幸いだった。
メリ―ゴーラウンドに乗った後、サイクルライダーに乗りたいと孫は注文した。サイクルライダーは遊園地のまわりを一周する。メリーゴーラウンドもサイクルライダーも一回一人300円だった。サイクルライダーはペダルを自分で踏みながらレールの上を走らせるしかけになっている。足が短いのでペダルに届かずしんどかったと孫は報告した。
ところが、絵を描くことに飽きたのか、それともよほど気に入ったのか「もっぺん、サイクルライダーに乗りたい」と注文した。「これでおしまい。」というと、「わかった」といった。300円をもらった孫はゴムまりのように切符売り場まで走った。ご機嫌で戻って来た。イチゴの掻き氷が食べたいとリクエストした。親には気軽に言えないことを孫はおじいちゃんに試している。ついつい、孫に弱いところを見せてしまった。
須磨水族園の入園料は大人1300円、子供500円である。65歳以上は半額になるから助かる。年間切符は大人3000円、子供1200円だからしよっちゅうやって来る家族には割安だろう。
今朝近くの喫茶店で大変な人出だったと報告した。店を最近では手伝っているマスターの奥さんは、ウイークデーでも子供連れが多いよと教えてくれた。関西では私鉄が経営していた遊園地が不景気のあおりで次々閉鎖に追い込まれている。関西だけの話しかもしれないが、比較的手ごろな値段で、若い親も、じいさん、ばあさんもそれなりに遊べる。そんなところに水族園の人気の秘密があるのかもしれない。(了)