ドル相場の行方について、10月12日付けのWSJ紙は、PaulEvas,RobertFlint連名の記事で、「貿易相手国は心配しているが、ドル安に向けた長い道のりを、アメリカは、静かに容認している」と小見出しを付けて解説していた。
“U.S.QuietlyToleratesDrop”という言葉遣いが特に印象に残る。そのあたりのニュアンスが日本に居るとなかなか伝わり難いのではないか。水鳥に聞くまでもないことであるが、テレビも新聞も読まない鳥や動物から学ぶことは、日々、甚だ多いと常々感じる。
特に日本人の場合は理屈から入る人が多い。俗に頭のいい人と言われている人に限ってその傾向が強い。世界的には評価されていないにも関わらず、どこそこ大学を出たとか、有名企業に勤めているというだけで、なにかと判断する日本人は、一般論だが、多いようだ。
当のWSJ紙の記事は、今週もドルは下げるだろうと書いた。BarclayCapital,為替ストラテジストは、「ドル相場がこのところ戻っていることはがサプライジング(予想外)」と言い、
「複数の中央銀行が利上げの動きを見せていることから見て、ドル・ネガティブ(ドル忌避)」の流れは避けられないだろう。」と紹介していた。
米国企業の7~9月の決算発表を控えて、世界の株式市場には様子見気分が強い。しかし、アルミ大手、アルコアに見られるように予想以上に決算は悪くない。米国以外の国の景気はよさそうだということで、米国の株価が上がる。その結果、むしろ米ドルを売って、米ドル以外の通貨や株が値上がりする可能性が益々高まるだろうとWSJ紙は書いていた。
事実上ゼロ金利の安い金利の円を借り、円を売ってドルその他の安全通貨とされる通貨を買う、俗に円キャリートレードが為替相場をかってはリードしていた。ところが、最近の傾向は、ゼロ金利同然の米ドルを借りて、金利に先高観が出て来たアメリカ以外の国の通貨や株などの金融商品を買う流れが強まってきていると指摘する記事が目だってきている。
先週末のNY外国為替市場では、1ユーロ=1.4709ドル、1ユーロ=132.06円、1ドル=89.78円で取引された。ただ、一時、1ユーロ=1.4850ドルまでドルが対ユーロで売られた。今週は1ユーロ=1.47ドル~1.50ドルのレンジ内での取引になるとアナリストの予測をWSJ紙は紹介していた。
日々の相場の上がった下がったは庶民レベルでは関係はない。近くの喫茶店の話題でも為替の話は出ない。為替問題は庶民から見れば迂遠な存在である。しかし、日本は資源の99%を海外に依存している。自国通貨の値打ちが上がる、円高は歓迎されてしかるべきだろう。
小麦の値段が23%値下がりした。パンの値段がなぜ下がらないのか誠に不思議である。(了)
“U.S.QuietlyToleratesDrop”という言葉遣いが特に印象に残る。そのあたりのニュアンスが日本に居るとなかなか伝わり難いのではないか。水鳥に聞くまでもないことであるが、テレビも新聞も読まない鳥や動物から学ぶことは、日々、甚だ多いと常々感じる。
特に日本人の場合は理屈から入る人が多い。俗に頭のいい人と言われている人に限ってその傾向が強い。世界的には評価されていないにも関わらず、どこそこ大学を出たとか、有名企業に勤めているというだけで、なにかと判断する日本人は、一般論だが、多いようだ。
当のWSJ紙の記事は、今週もドルは下げるだろうと書いた。BarclayCapital,為替ストラテジストは、「ドル相場がこのところ戻っていることはがサプライジング(予想外)」と言い、
「複数の中央銀行が利上げの動きを見せていることから見て、ドル・ネガティブ(ドル忌避)」の流れは避けられないだろう。」と紹介していた。
米国企業の7~9月の決算発表を控えて、世界の株式市場には様子見気分が強い。しかし、アルミ大手、アルコアに見られるように予想以上に決算は悪くない。米国以外の国の景気はよさそうだということで、米国の株価が上がる。その結果、むしろ米ドルを売って、米ドル以外の通貨や株が値上がりする可能性が益々高まるだろうとWSJ紙は書いていた。
事実上ゼロ金利の安い金利の円を借り、円を売ってドルその他の安全通貨とされる通貨を買う、俗に円キャリートレードが為替相場をかってはリードしていた。ところが、最近の傾向は、ゼロ金利同然の米ドルを借りて、金利に先高観が出て来たアメリカ以外の国の通貨や株などの金融商品を買う流れが強まってきていると指摘する記事が目だってきている。
先週末のNY外国為替市場では、1ユーロ=1.4709ドル、1ユーロ=132.06円、1ドル=89.78円で取引された。ただ、一時、1ユーロ=1.4850ドルまでドルが対ユーロで売られた。今週は1ユーロ=1.47ドル~1.50ドルのレンジ内での取引になるとアナリストの予測をWSJ紙は紹介していた。
日々の相場の上がった下がったは庶民レベルでは関係はない。近くの喫茶店の話題でも為替の話は出ない。為替問題は庶民から見れば迂遠な存在である。しかし、日本は資源の99%を海外に依存している。自国通貨の値打ちが上がる、円高は歓迎されてしかるべきだろう。
小麦の値段が23%値下がりした。パンの値段がなぜ下がらないのか誠に不思議である。(了)