アメリカCNNテレビや日経CNBCテレビの英語放送を聞いていると“Better than expected(予測より良かった)”という言葉がたびたび出てくる。10月29日、米商務省は、今年7~9月期の米GDP速報値が年率3.5%増と発表した。これが予測以上に良かったとしてNYダウは前日比199ドル、2%高、9,962ドルで取引を終了した。
NY原油(WTI)先物相場も、米GDP発表を好感して、バレル当り前日比2.41ドル上げ79.87ドルで取引された。NY金先物相場の16.50ドル高にはじまり、プラチナ、銀、銅、スズ、鉛と商品相場も軒並み反発したと先のCNBCが二ュースを流していた。
米国経済の先行きを懸念して逃げていたお金が争って、株式や商品相場へ流れ込んだ結果である。人間がやっていると思うと分かりにくい。毎度の話で恐縮だが、水鳥の行動だと見た方がわかりやすい。餌場や水場を見つけて動く、動物的な行動パターンである。
今朝のWSJ紙によると、NYダウ採用30銘柄のうち、薬品株のメルク以外の29銘柄が上げた。特にアルミメーカーのアルコア9%高、キャタピラー5.2%高、アメリカンエキスプレス5.1%高が目立った。資源、多国籍企業、個人消費の動向に敏感に反応する銘柄だ。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」でも、米GDPが年率換算で3.5%増の二ュ-スをトップで取り上げた。3.2%増の予測が3.5%増とここでも「予測を大幅に上回った」原因として、住宅投資プラス23.4%,輸出プラス14.7%、特にGDPの過半を占める個人消費が3.4%増加したことを評価していた。
「おはよう世界」が紹介した英国BBCテレビは、米国のGDPは第3四半期で伸びたが、英国は依然マイナスを続けているとしたあとで、アメリカは景気刺激にGDPの5%を使った。7,870億ドルの政府資金の投入、エコカーへの優遇策が寄与したなどと解説していた。
ブルームバーグ・ニュースに登場したある米リサーチ会社のトレーダーは、「誰も底値で買って天井で売ることはできない。儲けは少ないだろうがファンダメンタルズの裏付けのあるしっかりした会社の株を買うことがいま一番大切だ。」と冷静な行動を呼びかけていた。
今朝のGDP統計について、オバマ大統領も演説し、「よい二ュースである。政府の政策が功を奏した結果である。しかし、依然、回復への道のりは長い」と語ったと先の英BBCテレビは紹介していた。よい二ユースではあるが、道半ばであることにクギを差した。
金の切れ目は縁の切れ目である。調子のいい時には、覗き込んでくるが、旗色が悪くなるとスーッと姿を消す人が日本人には多い。特に顔を見て目をそらす人は信用できない。(了)
NY原油(WTI)先物相場も、米GDP発表を好感して、バレル当り前日比2.41ドル上げ79.87ドルで取引された。NY金先物相場の16.50ドル高にはじまり、プラチナ、銀、銅、スズ、鉛と商品相場も軒並み反発したと先のCNBCが二ュースを流していた。
米国経済の先行きを懸念して逃げていたお金が争って、株式や商品相場へ流れ込んだ結果である。人間がやっていると思うと分かりにくい。毎度の話で恐縮だが、水鳥の行動だと見た方がわかりやすい。餌場や水場を見つけて動く、動物的な行動パターンである。
今朝のWSJ紙によると、NYダウ採用30銘柄のうち、薬品株のメルク以外の29銘柄が上げた。特にアルミメーカーのアルコア9%高、キャタピラー5.2%高、アメリカンエキスプレス5.1%高が目立った。資源、多国籍企業、個人消費の動向に敏感に反応する銘柄だ。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」でも、米GDPが年率換算で3.5%増の二ュ-スをトップで取り上げた。3.2%増の予測が3.5%増とここでも「予測を大幅に上回った」原因として、住宅投資プラス23.4%,輸出プラス14.7%、特にGDPの過半を占める個人消費が3.4%増加したことを評価していた。
「おはよう世界」が紹介した英国BBCテレビは、米国のGDPは第3四半期で伸びたが、英国は依然マイナスを続けているとしたあとで、アメリカは景気刺激にGDPの5%を使った。7,870億ドルの政府資金の投入、エコカーへの優遇策が寄与したなどと解説していた。
ブルームバーグ・ニュースに登場したある米リサーチ会社のトレーダーは、「誰も底値で買って天井で売ることはできない。儲けは少ないだろうがファンダメンタルズの裏付けのあるしっかりした会社の株を買うことがいま一番大切だ。」と冷静な行動を呼びかけていた。
今朝のGDP統計について、オバマ大統領も演説し、「よい二ュースである。政府の政策が功を奏した結果である。しかし、依然、回復への道のりは長い」と語ったと先の英BBCテレビは紹介していた。よい二ユースではあるが、道半ばであることにクギを差した。
金の切れ目は縁の切れ目である。調子のいい時には、覗き込んでくるが、旗色が悪くなるとスーッと姿を消す人が日本人には多い。特に顔を見て目をそらす人は信用できない。(了)