水鳥の動きを観察していると特に株式市場などの動きとの共通点が多い。彼らは危険を察知すれば群れごと一斉に餌場を離れる。安心だと判れば必ず元に戻ってくる。日本人の思考パターンを見ていると一端、餌場を離れると元に戻れないと思い込んでいる人が多い。
NYダウは、米大手銀行ウエルズファーゴが予想以上の好決算を出したことを歓迎して一時10,100ドルを超えて取引された。ところが、ある格付け会社が、手数料収入の増加が利益を押し上げただけで、本業の不振は続いているとレポートしたあと、他の銀行株も下げに転じ、取引終了30分前から急落、前日比92ドル安の9,949ドルでこの日の取引を終了したとNHK・BS「おはよう世界」に出たコメンテーターが解説していた。
この日米国の12地区連銀レポートであるベージュブックが発表された。今朝のWSJ紙によれば、米国景気は回復しつつあるが回復のテンポは緩慢である。特に、商業用不動産事業が依然として問題を抱えている。多くの銀行が苦闘していると書いたと紹介していた。
WSJ紙は、現在、世界的にリバランスの動きが生まれていると指摘したあと、それがアメリカの消費者に貯蓄増・消費減、アメリカの外では、貯蓄減・消費増を促している。その結果、外国為替市場で、ドルを売りその他国通貨を買う動きを助けていると書いていた。
NY外国為替市場で、ドルが対ユーロで引き続き売られ、08年8月来のドル安値の1ユーロ=1.5ドルを突破した。ドルの対6主要通貨バスケット指数は、年初の90から75.085水準まで低下した結果、原油、小麦、トウモロコシなど商品相場が軒並み上昇した。
NY原油(WTI)先物相場は、バレル前日比2.25ドル高、81.37ドルで取引された。ドル安の動きに加えた、米国で原油とガソリン在庫が共に減少したことを材料に値上がりした。米低金利長期化を見越してのドル売り、資源国通貨やリスク資産買いの動きである。
ココアの国際相場が、ドル安を材料に売られ、トン51ドル値上がり、3,384ドルで取引された。年初から30.4%の値上がりである。ココア生産は象牙海岸を含むアフリカ西部で世界の40%を占め、当地の生産が昨年122万トンから10万トン減るとの観測が相場上昇を助けているとWSJ紙は紹介していた。
ココアはチョコレートの原料である。ココア相場上昇の背景として、チョコレートの消費はアメリカ、欧州では減少しているが、インド、中国での中間所得層がチョコレート消費を増やしていることが相場を下支えしているとの専門家の見解をWSJ紙は紹介していた。
日本では相場の話を嫌う人が多い。相場から学ぶことも多いと水鳥なら言うだろう。(了)
NYダウは、米大手銀行ウエルズファーゴが予想以上の好決算を出したことを歓迎して一時10,100ドルを超えて取引された。ところが、ある格付け会社が、手数料収入の増加が利益を押し上げただけで、本業の不振は続いているとレポートしたあと、他の銀行株も下げに転じ、取引終了30分前から急落、前日比92ドル安の9,949ドルでこの日の取引を終了したとNHK・BS「おはよう世界」に出たコメンテーターが解説していた。
この日米国の12地区連銀レポートであるベージュブックが発表された。今朝のWSJ紙によれば、米国景気は回復しつつあるが回復のテンポは緩慢である。特に、商業用不動産事業が依然として問題を抱えている。多くの銀行が苦闘していると書いたと紹介していた。
WSJ紙は、現在、世界的にリバランスの動きが生まれていると指摘したあと、それがアメリカの消費者に貯蓄増・消費減、アメリカの外では、貯蓄減・消費増を促している。その結果、外国為替市場で、ドルを売りその他国通貨を買う動きを助けていると書いていた。
NY外国為替市場で、ドルが対ユーロで引き続き売られ、08年8月来のドル安値の1ユーロ=1.5ドルを突破した。ドルの対6主要通貨バスケット指数は、年初の90から75.085水準まで低下した結果、原油、小麦、トウモロコシなど商品相場が軒並み上昇した。
NY原油(WTI)先物相場は、バレル前日比2.25ドル高、81.37ドルで取引された。ドル安の動きに加えた、米国で原油とガソリン在庫が共に減少したことを材料に値上がりした。米低金利長期化を見越してのドル売り、資源国通貨やリスク資産買いの動きである。
ココアの国際相場が、ドル安を材料に売られ、トン51ドル値上がり、3,384ドルで取引された。年初から30.4%の値上がりである。ココア生産は象牙海岸を含むアフリカ西部で世界の40%を占め、当地の生産が昨年122万トンから10万トン減るとの観測が相場上昇を助けているとWSJ紙は紹介していた。
ココアはチョコレートの原料である。ココア相場上昇の背景として、チョコレートの消費はアメリカ、欧州では減少しているが、インド、中国での中間所得層がチョコレート消費を増やしていることが相場を下支えしているとの専門家の見解をWSJ紙は紹介していた。
日本では相場の話を嫌う人が多い。相場から学ぶことも多いと水鳥なら言うだろう。(了)