ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

没後35年宮本三郎展(スケッチ&コメント)

2009-10-28 21:23:41 | スケッチ


没後35年宮本三郎展

江嵜企画代表・Ken



 没後35年宮本三郎展が神戸市立小磯記念美術館(078-857-5880)で10月24日~来年1月11日まで開かれている。招待券を近くの喫茶店仲間のご婦人からいただいたこともあり、善は急げと、家族と出かけた。

 行ってみて驚いたことは、訪問客が切れない。ご婦人客が多いのは平日ということでもあり納得だが、比較的お年をめしたご夫婦づれとおぼしきカップルが特に目だったことである。お目当ての絵である「山下、パーシバル両司令官会見図」を前にして会場の様子をスケッチした。  

 同時開催の[小磯良平作品選IV]コーナーにご婚約直後の美智子妃殿下の素顔のスケッチ画(1958年)が展示されており人気を呼んでいた。小磯画伯は美智子さんの特徴がよく出ているので、自分は正面から描きたかった。ところが、母上が横から描いて下さいと希望されたので止むなくそうしたというエピソードも紹介されていた。

 宮本三郎(1905-74)の、戦前・戦中・戦後の代表作を130点集めた展覧会を、没後35年記念ということもあるが、地元中の地元の小磯美術館ではからずも鑑賞出来たことは誠にラッキーだった。

 小磯良平記念美術館での宮本三郎展の接点は、1940(昭和15年)に軍部の要請により、小磯良平らとともに二度も戦地へ赴いたということと大いに関係しているのであろう。

 ①1930年代前半の渡仏期、②1940年以降の従軍と記録画作成の時代、③戦後、田村孝之介らと現二科会を結成した時期の3期に分けて展示されていた。一期では裸婦像が比較的多いが、着物姿の奥様をモデルに、直前になくなった姉上の形見のショールをバックに描いた39年の作品「大和撫子」は、稟として余りあり、他を寄せ付けぬ、鬼気迫るものがあった。

 二期は戦争画が多くを占めている。山下奉文中将が英軍、マレー軍総司令官のE.A.パーシバルに「イエスかノーか」と無条件降伏を迫る場面を描いた絵の前には、スケッチした短時間の間も、ひっきりなしに人が集まってきていた。

 宮本三郎は三度目の戦地赴任を病気と偽って逃れる。そして家族と生まれ故郷、小松に帰る。母校、小松中学出身の神風特攻隊員、「葉桜隊員」という名の、遺族に頼まれて描いた肖像画は、若き兵士の済んだ目、慈愛に満ちた表情が見事で、強く印象に残った。

 小磯記念美術館は、JR神戸線、住吉駅で六甲ライナーに乗り換え、アイランド北口駅下車、目の前に見える。お時間の許す方は、是非、この機会に訪れて欲しいと思う次第である。(了)

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もうすぐ中国語の体験談ができる

2009-10-28 16:40:46 | 情報や案内及び雑談
炭酸泉 の中国語バージョンに、なかなか手が付けられずにいましたが、ようやく「体験談」の掲載メドが立ちました。
多分、一週間以内にはアップできると思います。
中国語の勉強にお役立てください。

あ、そう言えば、アルバイトで、中国ドラマの字幕を打ち出ししている留学生がいまして、その字幕に出た活字で勉強すると、現地の中国へ行かなくても、中国語が話せるようになるようで、少額で販売する予定をしているようです。
(一集がA4で10頁ほどの原稿ですが、一集300円位)

そのドラマは日本でも有名で、「奮闘」というタイトルで無料配信されています。
私も見ているのですが、卒業式前の大学生から社会に出て、社会に出てからの就職活動、恋愛、失恋、事業、結婚、親子や親族との問題等々、現代中国をありのままに描いた作品で、中国の風習と同時に、時代に合わせた言葉使いがあり、すごく勉強になる作品です。

これも近々「あらすじ」を当ブログに掲載します。


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パッソコンからしばし目を離し水鳥を観察しよう(学校で教えてくれない経済学)

2009-10-28 11:08:15 | 経済学
10月28日朝刊日経に「ユーロ、底堅い動きに」という見出しが目に入った。10月27日付けWSJ紙電子版記事の見出しには「ユーロ、広範囲に値下がり」と出ていた。日々の相場の動きに一喜一憂していると頭が混乱する。

WSJ紙によれば、1ユーロ=1.50ドル台をつけたあとユーロに天井感が出ていたが、この日コンフエレンス・ボードという民間調査機関が発表した米国の10月の消費者信頼感指数が9月の53.4へ予想外に低下したことで、ユーロなどドル以外のリスク資産への資金の流売れが米国債など安全資産へ流れたことが影響したとWSJ紙は解説していた。 

6主要通貨に対するドル指数は、このところの75ポイント台から火曜は76.228へ改善した。ドル売り優勢の大きな流れは変わらない。しかし、11月3~4日予定の米FOMC(公開市場委員会)で、米国は財政赤字拡大を懸念する方向へ微妙にスタンスを移して来るのではないかとの一部観測が出てきているとWSJ紙は紹介していた。

豪州は早々と0.25%利上げを実施した。米国での利上げは時期尚早である点では大方の見方はほぼ一致している。この日8月の米住宅シラ―価格指数が改善してNYダウは一時100ドル以上値上がりしたが、失業懸念が影響しての消費者信頼感指数低下を聞いて、前日比14ドル高の9.882ドルまで値下がりした。NY株が売られユーロ売り・ドル買いが進んだ。

NY原油(WTI)は、このところのユーロ買い・ドル売りの流れに乗って、一時バレル82ドル台まで値上がりしてた。この日は87セント戻したが、80ドルをクリアできず79.55ドルで取引を終了した。NY金先物相場は7.40ドル下げ1,034ドルで取引された。

昨日、NHK・BS「おはよう世界」でブルームバーグ・ニュースを見ていたら、ドルの価値は長期的にはゼロになるが、今すぐにはそれは起きない。ドルに代わる通貨は当面出てこない。中国は巨額のドル資産を抱えている。ドル急落で一番困るのは中国だ。自分の困るようなことを中国は絶対にやらないとあるディーラーが番組に出てしゃべっていた。

今朝のWSJ紙電子版は、久しぶりでJALの話題を経済記事トップで取り上げ、DeltaとAmerican Airlinesが先週、東京で資本提携についてJALと接触したと伝えていた。今朝の日経朝刊では,「日航再建、支援機構活用へ」の見出しで取り上げていた。しかし、WSJ紙を読むと、水面下では盛んに取引が進んでいることが具体的に書いてあり面白かった。

水鳥は新聞を読まない。テレビとも無縁である。川辺に立って彼らの行動を観察していると明らかにお互いに情報交換している気配である。決して同じ干潟に集まらない。干潟毎に伝令と思しき鳥が飛び交っている。パソコンからしばし目を離し水鳥を観察しよう。(了)

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