ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ロシア経済不振が、まさかメダル数に陰を落とした?!(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-03 09:43:13 | 経済学
2014年の冬季オリンピックはロシアのソチでの開催が決まっている。ところが、バンクーバーでロシアが取ったメダルは全体で15個、金メダル3、銀が5、銅が7に終った。メダル全体の個数もアメリカ37、ドイツ30、開催国カナダ26と大きく差をつけられた。

ロシアのメドべージエフ大統領は、「大変失望した。」と述べ、ロシアの選手を「太った猫(金くい虫)」と呼び、閉会式をスキップした。ロシアスキージャンプ連盟はドイツ人コーチのウルフガング・スタイエルトを解雇したと3月2日のWSJ紙が書いていた。

ロシアスポーツ相、VitalyMutko氏は、バンクーバーで30のメダルをとると予想していた。「他国はスキーフリースタイルに真剣に取り組んでいるが、ロシアは全く違う。スケートも同じだ。しかし、オリンピックはスポーツである。国家的屈辱ではない」と語った。

ロシアはバンク―バ強化費用として2,500万ドル(ドル90円換算:22.5億円)を投入した。これはカナダとほぼ同額である。カナダはメダルを全体で26個、金メダル14、銀7、銅5個を獲得した。ロシアチームは、トレーニング不足、粗末な設備での練習、格下のスキ―板とワックスを使っていたと散々こきおろされているとWSJ紙は書いていた。

一方、2日のWSJ紙は、豪州中央銀行が、政策金利を0.25%上げ、年4.0%としたニュースを経済欄トップで取り上げた。「豪州経済は正常化に向かっている。政策金利も通常の水準に戻す。」と中央銀行は声明を出し、追加利上げを示唆したと解説していた。

豪州はインフレ懸念だが、ユーロ圏経済は、豪州の対極にある。長期的なデフレの危機に直面しているとWSJ紙は指摘した。この先5年間、ギリシャ、ポルトガル、アイルランド、スペインでデフレ状態が続く。中でもスペインの需要不振は深刻で製造業価格指数は17ケ月連続で下落した。当面、改善の兆しは全く見られないと厳しい展望を紹介した。

ドイツ、フランスがギリシャ国債買い上げのうわさが流れる中、2日のロンドン市場で、ユーロ、英ポンドとも値を下げ、1ユーロ=1.3492ドル、1ユーロ=120.07円で取引された。ユーロ圏メンバー俗に言うPiigs5ケ国(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)が、デフレの爆弾を抱えている限り、ユーロは安心して買えないのであろう。

経済と人間のからだの健康と共通点が多い。ドイツ(心臓)、フランス(肺臓)が元気であっても、その他臓器が問題を抱えている限り、ユーロ圏の健康を維持できない。

Brics4国(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中でロシア経済の不振が目立つ。ロシア経済の低迷が予想外のメダル獲得数に陰を落としたと見るのはうがち過ぎだろうか。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする