朝日ニュースターの9日夜の番組で、武田鉄矢さんが、全国各地を回っていて、最近気づいたことは、セイタカアワダチソウの姿が減り、日本古来のススキが増えて来ている。危機感を抱いたススキが結束、40年前ごろから反撃を始めた結果であるという話を農業家の木村秋則さんをゲストに迎えた席で紹介していた。
3月9日のNY株式市場が昨年どん底をつけた日から一周年記念の日にあたる。この日、NYダウは前日比11ドル高、10,564ドルで取引を終了した。CNN,CNBC、9日のWSJ紙もボトムから株価は68%上げた。休憩してもおかしくないという論調が目立った。
NYの商品先物市場でも、原油、金、銅など、いずれも小幅ながら値下がりした。銅相場に典型的に見られるが、昨年3月のボトムから100%以上値上がりした。9日のNY金先物相場はオンス1.60ドル下げ、1,122ドルで取引されたが昨年ボトムから50%以上値上がりしている。原油(WTI)もバレル38セント安、81.49ドルで取引された。ただ、昨年ボトムが32ドル台だったから安値の2.5倍以上である。
今朝のNHK/BSが伝えるモスクワテレビは、ロシア隣国のスエ―デンの首相と並んで記者会見したプーチン首相は、「原油上昇を受けて、ロシア財政準備金拡大が可能になった。住宅、安全、社会インフラの充実含め、安定したマクロ経済の環境が整った」と胸を張った姿がテレビ画面に写されていた。
日本では最近、原油の話はマスコミも取り上げない。9日、米EIA(エネルギー情報局)
は、2010年の世界の原油需要を2月予測の1.5百万増を2.5百万増へ上方修正した。ただ、価格は年末にバレル82ドル、2011年末85ドルと予測した。値上がり幅が比較的控えめなのはOPECが増産余力を残していることと世界景気回復をシビアに見ているのであろう。
8日付けのWSJ紙は、NY金相場が安定しているが、次の出番を待っている気配がする。背景に米国の政府系債券(ソブリン債)と格付け会社に対する信頼感の低下があると指摘していた。米国債の先安を金相場の底固さが予見していると鋭く解説していた。
NYダウは小幅上昇だった。しかし、AIG(米政府が株の80%保有)13%高、FannieMae6%、FreddieMac8%、Citigroup7%大幅値上がりした。いずれも米政府救済銘柄である。特にAIGは昨日のアリコ売却にも見られるが、政府が先頭に立って、株価を上げながら売却を進める。次に備えて身軽にしておくことにただ傾注する。生き物本来の知恵だと思われる。
日本に植物人間と言う言葉がある。植物の生命力をこれほど馬鹿にした言葉はない。米政府の機敏な動きも動物的感性を感じる。政治と金にうつつをぬかす余裕は日本にない。(了)
3月9日のNY株式市場が昨年どん底をつけた日から一周年記念の日にあたる。この日、NYダウは前日比11ドル高、10,564ドルで取引を終了した。CNN,CNBC、9日のWSJ紙もボトムから株価は68%上げた。休憩してもおかしくないという論調が目立った。
NYの商品先物市場でも、原油、金、銅など、いずれも小幅ながら値下がりした。銅相場に典型的に見られるが、昨年3月のボトムから100%以上値上がりした。9日のNY金先物相場はオンス1.60ドル下げ、1,122ドルで取引されたが昨年ボトムから50%以上値上がりしている。原油(WTI)もバレル38セント安、81.49ドルで取引された。ただ、昨年ボトムが32ドル台だったから安値の2.5倍以上である。
今朝のNHK/BSが伝えるモスクワテレビは、ロシア隣国のスエ―デンの首相と並んで記者会見したプーチン首相は、「原油上昇を受けて、ロシア財政準備金拡大が可能になった。住宅、安全、社会インフラの充実含め、安定したマクロ経済の環境が整った」と胸を張った姿がテレビ画面に写されていた。
日本では最近、原油の話はマスコミも取り上げない。9日、米EIA(エネルギー情報局)
は、2010年の世界の原油需要を2月予測の1.5百万増を2.5百万増へ上方修正した。ただ、価格は年末にバレル82ドル、2011年末85ドルと予測した。値上がり幅が比較的控えめなのはOPECが増産余力を残していることと世界景気回復をシビアに見ているのであろう。
8日付けのWSJ紙は、NY金相場が安定しているが、次の出番を待っている気配がする。背景に米国の政府系債券(ソブリン債)と格付け会社に対する信頼感の低下があると指摘していた。米国債の先安を金相場の底固さが予見していると鋭く解説していた。
NYダウは小幅上昇だった。しかし、AIG(米政府が株の80%保有)13%高、FannieMae6%、FreddieMac8%、Citigroup7%大幅値上がりした。いずれも米政府救済銘柄である。特にAIGは昨日のアリコ売却にも見られるが、政府が先頭に立って、株価を上げながら売却を進める。次に備えて身軽にしておくことにただ傾注する。生き物本来の知恵だと思われる。
日本に植物人間と言う言葉がある。植物の生命力をこれほど馬鹿にした言葉はない。米政府の機敏な動きも動物的感性を感じる。政治と金にうつつをぬかす余裕は日本にない。(了)