ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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日本ではアフリカもドイツも喫茶店の話題にならない:日日好日(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-11 09:01:17 | 経済学
「次の中国、アフリカの陽が昇る」と題して、二ユーズウイーク日本版最新号が、「アフリカ人口10億人のうち3億人の新たな中流層の需要が、原油やダイヤモンドではなく、内需の急拡大によるビジネスチャンスを生み始めた」とジェリー・クォ記者が書いていた。

「都市に住むアフリカ人は人口の3分の1に過ぎないが、彼らの経済活動はGDPの80%今後30年間で、大陸人口の半分が都市に住む(国連居住計画調べ)」と書いていた。6月11日から南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されるので、日本人にも多少はアフリカに対する関心が高まるかもしれない。

ニューズウイークは本号で、「欧州の新リーダーメルケルの憂鬱」と題して、「ギリシャ財政危機で露呈したEUの指導力不在、実績と手腕のある独首相はその空白を埋められるか」と、メルケルが「現状維持」を求める国民の声を気にして、国際社会を先導する政治的役割を避けていると書いたシュテファン・タイル(ベルリン支局)の記事を掲載していた。

メルケル首相が、ドイツの世論を優先するとギリシャのあとスペイン、ポルトガルと財政危機に直面している国家が順番待ちしていることからユーロ相場が不安定化してくるだろう。財政赤字ではイギリスもブラウン首相の進退まで揺るがしていると今朝のNHK/BS「おはよう世界」が紹介していた。

日本ではなんでもアメリカである。アメリカの動きを見ておれば一門の弁士は勤まるという空気が強い。EUはアメリカが作ったIMF(国際通貨基金)の向こうをはってヨーロッパ版IMFを立ち上げようとしている。アメリカ一辺倒の世界の流れを修正しようとする意思表明であろう。

9日のNY株式市場は、相変わらず米政府救済中のAIG,FannieMae,FreddieMac,Citigroupが上昇、つれてバンカメ、JPモルガンなど金融株が揃って値上がりした。ただ、NYダウは前日比2.95ドル高、ほぼ横ばいの10,567ドルで取引を終了した。

一方、NY原油(WTI)先物相場が一時バレル83ドル台まで値上がりした。OPECが2010年の原油需要を日量90万バレル上方修正したと9日付けのWSJ紙が紹介していた。2月の米雇用数の減少幅が少なかったことを材料に、ドルは1ドル=90.48~52円、1ユーロ=123.52~61円と比較的堅調に推移している。しかし、米国の財政赤字は既に過去最大の規模に上っている。原油相場の底堅さは先安懸念のドル、ユーロの反面教師であろう。

近くの喫茶店では、アフリカもドイツも話題にならない。赤星が御影駅前の超高層マンションに1.5億円で入ったと盛り上がっていた。日日好日。めでたし、めでたしである。(了)

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