週明け15日のNY外国為替市場では、1ドル=90.40~50円、1ユーロ=123.71~76円で取引された。どちらかと言えば、円が買われ、ドル、ユーロ共に売られる傾向が強かったと今朝のNHK/BS「おはよう世界」(経済情報)で解説していた。
同じNHK・BSの「ワールド・ニュース」が伝えるドイツZDFは、EU財務省会議でギリシャに融資するかそれとも財政支援を保証するにとどめるかについての討議が予定されている。ドイツ財務相は、「ギリシャは自助努力をまずすべきだ」という考えは変わっていないと語ったと紹介していた。
ギリシャ支援の方向でEUが進むとの期待感先行で、ここ数日、ユーロが、対円で買われていた。日本でも、対ドル、対ユーロともに円安方向に進むとの楽観論が増えていた。しかし、ギリシアが直面している深刻な財政赤字は期待感だけでは解決しない。先で値下がりすると分かっていて、ドイツもフランスもギリシャ国債を買うだろうか。
ドイツZDFテレビを見ていたら、ドイツの武器輸出が、アメリカ、ロシアに次いで第3位である。世界の武器輸出の肝心の総額を聴き洩らしたが、ドイツのシエアが2004年の6%から11%へ拡大した。アメリカ 30%、ロシア25%と比べれば低いが、ドイツ得意のハイテク装備の兵器が増えたために金額ベースではドイツの急増が目立つと解説していた。
ドイツは兵器をどこへ輸出しているのか。トルコ14%、ギリシャ13%、南アフリカ12%がトップ3だった。トルコが昨年6隻の潜水艦を20億ユーロ(123円換算:2,460億円)で買った。装甲車も潜水艦もハイテック化が進んでいる。巨額の財政赤字の国でも武器は買う。財政危機のギリシャはドイツから武器を積極的に買っていると解説していた。
武器輸出ではロシアも負けていない。プーチン首相は、12日、インドのシン首相と会談し、ロシア製空母の売却やと原子炉16基の建設など、軍事エネルギー分野中心に戦略関係の強化を確認したと13日付けの読売朝刊に出ていた。
14日付けのWSJ紙は、中国が昨年12月、今年1月と米国債を売り続けていると報じていた。それでも今年1月時点で、中国は米国債を8,890億ドル保有している。ドル資産全体では中国は2.4兆ドル保有している。下手な売り方をすればドル相場が値下がりする。中国もその点は百も承知だから賢く運用するだろう。しかし、WSJ紙が中国売りをトップで取り上げたことは、アメリカが米国債の中国売りに神経質になっている証拠であろう。
日本では新聞を読む人も少なくなった。NHK/BSで世界の二ュ-スを何ほどの人が見ているのか。一人でも多くの日本の若者が世界に目を向けて欲しいと祈る思いだ。(了)
同じNHK・BSの「ワールド・ニュース」が伝えるドイツZDFは、EU財務省会議でギリシャに融資するかそれとも財政支援を保証するにとどめるかについての討議が予定されている。ドイツ財務相は、「ギリシャは自助努力をまずすべきだ」という考えは変わっていないと語ったと紹介していた。
ギリシャ支援の方向でEUが進むとの期待感先行で、ここ数日、ユーロが、対円で買われていた。日本でも、対ドル、対ユーロともに円安方向に進むとの楽観論が増えていた。しかし、ギリシアが直面している深刻な財政赤字は期待感だけでは解決しない。先で値下がりすると分かっていて、ドイツもフランスもギリシャ国債を買うだろうか。
ドイツZDFテレビを見ていたら、ドイツの武器輸出が、アメリカ、ロシアに次いで第3位である。世界の武器輸出の肝心の総額を聴き洩らしたが、ドイツのシエアが2004年の6%から11%へ拡大した。アメリカ 30%、ロシア25%と比べれば低いが、ドイツ得意のハイテク装備の兵器が増えたために金額ベースではドイツの急増が目立つと解説していた。
ドイツは兵器をどこへ輸出しているのか。トルコ14%、ギリシャ13%、南アフリカ12%がトップ3だった。トルコが昨年6隻の潜水艦を20億ユーロ(123円換算:2,460億円)で買った。装甲車も潜水艦もハイテック化が進んでいる。巨額の財政赤字の国でも武器は買う。財政危機のギリシャはドイツから武器を積極的に買っていると解説していた。
武器輸出ではロシアも負けていない。プーチン首相は、12日、インドのシン首相と会談し、ロシア製空母の売却やと原子炉16基の建設など、軍事エネルギー分野中心に戦略関係の強化を確認したと13日付けの読売朝刊に出ていた。
14日付けのWSJ紙は、中国が昨年12月、今年1月と米国債を売り続けていると報じていた。それでも今年1月時点で、中国は米国債を8,890億ドル保有している。ドル資産全体では中国は2.4兆ドル保有している。下手な売り方をすればドル相場が値下がりする。中国もその点は百も承知だから賢く運用するだろう。しかし、WSJ紙が中国売りをトップで取り上げたことは、アメリカが米国債の中国売りに神経質になっている証拠であろう。
日本では新聞を読む人も少なくなった。NHK/BSで世界の二ュ-スを何ほどの人が見ているのか。一人でも多くの日本の若者が世界に目を向けて欲しいと祈る思いだ。(了)