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ギリシャ危機は他山の石か、世界同時株安が教えている(学校で教えてくれない経済学)

2010-05-09 07:17:41 | 経済学
NY原油(WTI)先物相場が、7日、バレル75.11ドルへ、4日間でおよそ11ドル、13%値下がりした。「ギリシャ不安が原因で原油は下げた。ギリシャの原油消費は世界の0.5%、GDPはユーロ圏の2%に過ぎない。ギリシャはユーロ圏全体を人質にとっている。」と7日と付けのWSJ紙電子版は書いていた。

6日のWSJ紙は、NYダウは6日大幅に値下がりしたが、ギリシャ危機が、アメリカに飛び火すると懸念していると書き、ハーバード大のエコノミスト、ジェフリー・フランケル氏は、「ギリシャ危機は世界中に波及するようになった。」と語ったと紹介していた。

同紙は、ビアンコ・リサーチ、債券ストラテジスト、ハワード・シモンズ氏は、「プレーリードッグが、一体何事かと穴の中から様子をうかがっているようだ。ただ、現段階ではまだ危機とは言えない。」と話していると紹介していた。

ドイツ議会は、ギリシャ支援のためのEU全体で1,100億ユーロの内、20.1% の224億ユーロの拠出を決めた。しかし、NY外国為替市場で、ユーロ相場は1ユーロ=1.2731ドルから1.2760ギドルへわずかに値上がりしたが、プレーリードッグ同様に様子見している。

アメリカの投資家は08年のリーマンショックに見られた金融パニック再現に怯えている。ギリシャの債務問題は、数年先には米英やその他の先進国でも問題になると予想する投資家がいると先のWSJ紙は紹介していた。

近くの喫茶店に出入りしているが、ギリシャ問題もNYダウの値下がりも話題にならない。特に日本人は株嫌いである。馬券の話は店に入るなりしている。それがひとしきり終わると、からだのどこが悪い,ここが悪い。誰それさんが突然亡くなったという話で終わる。
 
場所柄、阪神タイガースの話しは必ず出る。傍で聞いているとスポーツ紙のコラムにそのまま掲載しても見劣りしない堂々たる論陣を張る人は結構多い。いい悪い別にして、普天間の問題も他人事だから話題にならない。手ひどい経験をした地震の話も出なくなった。

9日付けの読売朝刊「地球を読む」で、東大教授、伊藤元重さんが、膨張する国の借金について取り上げ、「ギリシャで起きたことは日本でも起きる」と次世代が重税に納得するかと警告しておられた。

イギリスの総選挙は終わったが首相が決まらず宙ぶらりんのままだ。ドイツの地方選挙が9日行われる。日本の参院選挙も7月と近い。上海万博で気勢上がる中国も7日の上海株は1.9%下げた。相場は人間心理の鏡である。政治家は不安心理の払拭に傾注して欲しい。(了)

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