ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ユーロ懸念消えず、NYダウ116ドル安、ユーロ1.24ドル割れ、原油72ドル割れ

2010-05-15 07:26:27 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



人間がやり取りしていると思うから分かり難い。水鳥が為替や株を取引していると思えば納得する。人間に羽が生えていると思えばいいのではないか。水鳥は危機に敏感に反応する。相場は人の心の鏡である。不安心理が払拭されない限り、不安定な相場が続きそうだ。

14日、NY外国為替市場で、ユーロが引き続き対ドルで売られ、1ユーロ=1.24ドルを割った。NY原油(WTI)はユーロ安に連動してバレル72ドルを割り込んだ。NYダウは、前日比116ドル安、10,620ドルで取引を終了した。

CNBCテレビを聞いているとEuro Worry(ユーロ懸念)という言葉が頻繁に出てくる。NY(ニューヨーク)で取引している人は大西洋をはさんで対岸のヨーロッパの動きが気になって仕方がない。欧州株が軒並み4%前後この日も値下がりしたことが余程堪えたようだ。多くのアメリカ人は、ギリシャ救済策は事実上機能しないだろうと考えているのであろう。

ドイツ銀行CEOのJosefAckerman氏が、14日のドイツZDFテレビとのインタービューで「ギリシャ財政赤字問題解決は疑わしいと自分は考えている。」と発言したことがユーロ安、欧州株安を加速したと14日付けのWSJ紙電子版は解説していた。

NYダウ30全銘柄、S&P500銘柄の99%が値下がりした。MastarCard,BankofAmericaに代表されるカード会社の株が3~9%急落が特に目立った。カード会社に対して米FRBが規制を強化する法案が米議会で可決されたことが響いた。JPMorgan,Citigroupなど金融株も下げた。ユーロ安、欧州株安が陰を落としているとWSJ紙は書いていた。

ギリシャ関連のこの日の二ュ-スでは、ギリシアとトルコは歴史的因縁で仲が悪い。そのトルコErdogan首相がギリシャPapandoreou首相と14日会談、特に軍備費削減に向けて両国が、緊密な話し合いを今後続けるとを約束したとWSJ紙は大きく取り上げていた。

同紙によると、ギリシアの軍事費はGDPの4.8%を占める。当初予算で見込んでいた12.6%カットを改定財政緊縮予算では25%へ削減拡大する。エーゲ海上でトルコとギリシャの空軍が領有権を巡ってここ10年、紛争の絶え間がないと書いていた。

ギリシャ関連の明るいニュースでは、海運業界は財政危機から無縁だとWSJ紙は書いていた。ギリシャ経済の第一は観光。ついで海運業界である。石油タンカーは世界の21%、小麦、石炭を運ぶばら積み船(ドライバルク)で18%を占める。中国買いの恩恵をこれからも受け続けることが出来るとある海運業界のCEOの言葉を紹介していた。

病上りの米景気に欧州不安が加わった。政治家も経営者も腰を据えて取組んで欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする