芍薬全開
江嵜企画代表・Ken
亡父の月命日のために阪神御影駅山側にある田中花店で仏さんの花を分けていただくことが恒例となっている。昨日、お昼前だったので、ちょっとそのあたりで昼飯を食べてくるから、その間によろしくと代金を渡して店を出た。
小1時間して店に戻ったら、いつもより花の束が大きい。帰宅して開けてみたら、思いがけずも大輪の芍薬が出て来た。さては、その日、たまたま店に出ていた若奥さんが、絵を描かせるために二本も三本も余分に入れたなと直感した。いつものように花が描けとせがんだ。仏さんの分と小分けしてテーブルの上に置いてスケッチした。
御影駅から3つ目に青木駅がある。駅から10分ほどのところに檀家寺の西林寺がある。住職のご母堂さんが突然、心筋梗塞でなくなったと、丁度1ケ月前の亡父月命日の日にお聞きして、遅ればせながら、お寺に駆け付けた。そのときも田中花店でお世話になった。このお店は子供のころからの馴染みであるから、かれこれ60年以上のおつきあいになる。
余談ながら、この店の奥に、7~8年前、日本画を習い始めたころに描いたポインセチアの花が額に入れて飾ってある。店に来られる客人が誰の絵かと聞くそうだ。いえ、素人さんの絵です、と答えていますと、ご主人の奥さんが、先日も、にこにこして話してくれた。花が喜んでくれている事だけは間違いないと思っている。(了)