ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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: 原油・為替・金利の3点セットを見つめ直して欲しい(学校で教えてくれない経済学)

2010-05-10 07:27:44 | 経済学
「馬鹿の一つ覚え」と言う言葉がある。広辞苑を引けば「愚かな者が、ひとつの言葉だけ覚えて、それを得意になってふりまわすこと。」と出ていた。原油・為替・金利を自ら3点セットと呼び、「馬鹿のひとつ覚え」よろしくほぼ毎日追いかけている。

太陽光や風力などの再生可能エネルギーは天候に左右されるから、エコ時代でも、石油は重要と、10日付けの読売新聞朝刊に、天坊昭彦氏(出光興産会長)が「七転八起」欄で話しておられた。好むと好まざるとに関わらず資源のない日本は石油から脱却出来まい。

資源のない日本は原材料を海外からほぼ100%輸入しなければならない。精一杯知恵を絞り、世界の市場に買ってもらえる製品を開発、それを海外に輸出して、外貨を稼がなければならない。為替レートがいくらになるかということが死命を制することは論を待たない。

お金の話をするとなぜか日本人は嫌がる。お金は人間のからだでいえば血液である。血液が春の小川のようにサラサラ流れないと病気になる。金利はお金の値段である。ゼロ金利が当り前の時代になったが血液の値段がゼロ同然だという世の中はおかしいと思っている。

NY原油(WTI)先物相場は、先週末バレル75ドルまで値下がりした。ギリシャ危機が背景にあると7日付けのWSJ紙が書いていた。リーマンショック後の昨年3月にはバレル32ドルまで値下がりしていた。むしろ石油75ドルは居心地のいい値段かもしれない。

NY外国為替市場で、先週末1ユーロ=1.27ドルで取引された。寄り合い所帯でスタートしたユーロ相場が1.50ドルまで値上がりした。そもそもユーロは割高に評価されていた。分不相応に評価されると調整が働く。人間のからだと同じで自然治癒力が働いたに過ぎない。1ユーロ=1.10ドル水準までの値下がりを想定しておいた方が安心だろう。

経済の話は難しいから嫌いだという人が日本人には結構多い。好き嫌いで物事全て解決すると思うほど、今の世の中、甘くない。毎々水鳥の話で恐縮だが、水鳥は、人間という生き物は好き嫌いで生きている。不思議な生き物もいるものだと思っているかもしれない。

水鳥は羽がある。いざという時には羽を生かしてその場を離れることが出来る。植物は一端、根を下ろすと動けない。枝を伸ばし,葉を広げ、太陽エネルギーを求め、一方、根は地下茎に典型的に見られるように、命がけで水と養分を吸収する植物の姿に頭が下がる。

なぜ病気になるか。生き物だからである。経済も生き物だから病気になる。不景気風を吹かすのは簡単だ。今の日本人は余りにも恵まれ過ぎているために、その有難さが分からなくなった。馬鹿の一つ覚えと言われそうだが、原油・為替・金利を見つめ直して欲しい。(了)

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