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ユーロ不安消えず、NYダウ114ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2010-05-19 09:30:47 | 経済学
NHK・BS「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグは、ドイツ議会でカラ売り禁止が決まったとの話が流れたあと、欧州株高を材料に一時100ドル近く上げていたNYダウは140ドル安まであり結局、前日比114ドル安、10,510ドルで取引を終了したと報じていた。

NY外国為替市場で、ユーロが、ギリシャ国債の償還を控えて引きつづき売られ、4年振りの安値の1ユーロ=1.16ドルまで値下がりした。対円では1ユーロ=122.56円前後で取引された。先のブルームバーグを聞いていると、年末までに1ユーロ=90セント台まで値下がりする可能性があると指摘する専門家がいるという声が聞こえて来た。

おひざ元のドイツZDFテレビを見ていると、今回のドイツ議会のカラ売り規制について、あるへッジファンド責任者が画面に登場、金融取引に対する保護主義である。ヨーロッパから資金がどんどん逃げていくと不当な措置だと声高に叫んでいた。

5月19日には、ドイツ、ベルリンでG20財務相会議が開かれ、過剰な投機的取引禁止をめぐり議論が展開されることになっている。毎度のことだが、猫(ヘッジファンド)に鈴を付けようとネズミ(G20)が集まってどこまで成果が上がるか誰も予測がつかない。

予測がつかない話として、米CNNが、メキシコ湾原油流失事故を取り上げていた。ルイジアナ州での影響を調査している自然保護団体の関係者は、「どんな影響があるかって?誰も分からないよ。今回メキシコ湾で実験が行われたようなものだ。」と吐き捨てるように話していた。メキシコ湾流に乗って油は既にフロリダ半島を回り大西洋まで流れ出している。

英国BBCは、アイスランド火山灰に対するルールを緩和したというニュースを流していた。新ルールを採用した英国航空会社Skybeの担当官は、「今までのルールが厳し過ぎた。エンジンを調べたが、エンジンは多くの火山灰に耐えられる。飛行禁止区域を拡大する。」と話していた。英国航空も早晩新ルールを採用することになるだろうとBBCは紹介していた。

BBCは、英国気象庁の担当官が、アイスランド火山の噴火が停止する兆しはないと話す場面もしっかり紹介していた。原油流失事故も火山灰への対応も人と自然の「いたちごっこ」の様相を呈してきた。自然をあなどるととんでもないしっぺ返しを受けるであろう。

へッジファンドも生き物として捉えれば同じである。抗生物質を投与して悪いバイ菌も死ぬが良いバイ菌も殺す。ヨーロッパから資金が逃げれば、欧州経済は疲弊する。ユーロが死ねばそれが日本にどう関わってくるのか。日本の政治家は答えを国民に示していない。

普天間も大事であるが、ユーロを巡る通貨戦争に政治家は真剣に取り組んで欲しい。(了)

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