ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ユーロ1.25ドル、原油バレル70ドルでひと息入れて、NYダウ125ドル高

2010-05-22 12:10:18 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



ドイツ議会が、21日,EUによる債務保証資金7,500億ユーロの内数1,470億ユーロ(ユーロ113円換算:16兆6,100億円)をドイツが拠出する法案を可決した。9つの附帯条項には、財政赤字はGDPの3%以下に抑える、未達国はユーロ圏から追放するなども含まれているとNHKBS「おはよう世界」がドイツテレビZDF,フランスF2のニュ-スを詳しく紹介していた。

ドイツ連邦議会(下院)では、与党はキリスト教民主・社会同盟と自由民主党の連立内閣である。自由民主党の10人の議員が法案に反対した。野党議員が次々登壇し、メルケル首相めがけてまるで馬鹿もの呼ばわりで、激しく反対演説する様子を生々しく流していた。

メルケル首相は、激しい罵倒にも臆せず登壇、「目的はただ一つ。ユーロの秩序を回復させるためだ。」と言いきった。フランステレビF2は、「なぜドイツが突然、ドイツ以外の国にいろいろ無理難題を強要してくるようになったのか。ユーロはドイツマルクそのものだった。そのユーロが脅かされた。メルケルは態度を一変させた。」と解説していた。

ドイツZDFが議会票決前に世論調査を実施した。与党の支持率は3ポイント落としたが36%とトップを維持した。連立を組む自由民主党も3ポイント落としてわずか3%になった。昨年9月の総選挙のときは14.6%だった。メルケル支持は2位を保っていると今朝のWSJ紙は報じていた。

21日、NY株式市場は、ユーロ懸念を嫌気して気重い中で取引が始まった。一時150ドル以上値下がりした。ところがユーロ相場が小戻した。米金融規制法案が上院を可決した。眼の前を覆っていた雲が取れたとして、大引けにかけて値を戻し、前日比125ドル高、10,193ドルで取引を終了した。ただ、週間ベ―スでは4%下落であるとWSJ紙は書いていた。

21日、NY外国為替市場で、ユーロが、前日の1ユ―ロ=1.2511ドルから同1.2576ドルへわずかに値上がりした。入院患者が、朝晩計る体温計に一喜一憂する姿に似ている。平熱でないことはからだでわかっている。ところが体温が37度3分から37度2分へわず下がったとわかるだけでほっとする。あれと同じだ。くよくよしても病気は急に改善しない。

21日、原油(WTI)先物相場が、バレル70.05ドルで値を保った。中国金融引き締め懸念を嫌気してここ数日大きく下げていた銅相場が小幅戻した。原油は直近高値から20%近く急落した。ユーロは一時1ユーロ=1.51ドルまで値上がりしていた。それがいま1ユーロ=1.25ドルである。ドルが上げた結果、米10年物国債の利回りは3.2%台まで急落した。

陰極まれば陽来る。原油下落と金利低下は個人消費にプラスだ。悲観論が一番良くない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする