「イランとアメリカとの本格的戦争に発展することが怖い。その場合、日本にとって原油以上に液化天然ガス(LPG)に与える影響の方がはるかに大きいだろう」と中東センター長、田中浩一郎氏が19日朝の「ワールドWave Morning」(世界の扉)コーナーで指摘していた。一方、近着のニューズウイーク誌日本版で、アダム・B・ロ―サ―(アメリカ空軍大学教官)は「核開発阻止のためタカ派は主戦論に傾いているが、イランの実力を侮って安易に攻撃に踏み切れば痛い目に遭う」と書いていた。
19日の「ワールドWaveMorning」でロシアRTRは、ラブロフ、ロシア外相は「イラン制裁に反対する。シリアに対する軍事介入にも反対する。ロシアは交渉を重視する。」と話す場面を流していた。中国もインドもイラン制裁に反対している。アメリカはガイトナー財務長官等を中国、韓国、日本などに派遣して、対イラン制裁を強く求めた。日本政府は,実態は不明だがイランからの輸入を段階的に減らすと伝えたようだ。
先の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)で、日本の原油及びLPGの輸入相手国別シエアが出ていた。原油(2010年度)、約2億klの内、サウジアラビア(29.2),アラブ首長国連邦(20.9),カタール(11.6)、に次いでイランは9.8%と4番目に多い。一方、天燃ガスの輸入先(2009年度)は、マレーシア(20.7),豪州(18.8),インドネシア(18.3)がビッグ3、あとロシア(8.5)ブルネイ(8.4)とあるが、カタール(10.9),アラブ首長国連邦(7.2),オマーン(3.8)をまとめると中東依存度は21.9%と無視できない。ホルムズ海峡封鎖となると原発を頼りに出来ない日本として電力供給面で様々な影響が出て来る。原油は160日の備蓄がある。LPGはせいぜい20~30日程度と少ないと田中氏は指摘していた。
イラン産原油輸入量(単位:日量/万バレル)(2011年第2四半期)の世界上位ベスト5は、中国(54.3)、インド(34.1),日本(25.1),イタリア(24.9)、韓国(23.9)と、先の「世界の窓」番組で紹介していた。中国とインドが制裁に反対、日本と韓国がアメリカの同盟国としてアメリカからの協力要請に苦慮している。EUが年初、対イラン制裁措置実施の6ケ月延期を決めた背景にはイラン原油に大きく依存しているイタリアの存在が十分伺える。
先のニューズウイーク誌で、アダム・B・ロ―サ―氏は「イラン政府は実はリスクを避けたがっている。アハマドネジャド大統領は、ほえるばかりで噛みつかない犬のようなもの。しかし、アメリカが瀬戸際までイランを追い詰めれば、口先だけだったはずの脅しが現実になりかねない。」とアメリカに自制を呼びかけていた。ロシア、ラブロフ外相のロシアRTRが伝えた発言の重みを改めて感じる。
18日のNY株式市場は、商い閑散の中、ゴールドマン決算が予想外によかったこと、ドイツ、ポルトガル国債の入札をクリアしたことなどを材料に、NYダウは、96ドル高、12,578ドルで取引を終了したと19日、朝7時47分配信のCNBC Asia Pacific電子版が伝えた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「IMFが5,000億ドル融資枠を拡大した、12月の米鉱工業生産指数が良かったことを好感して、NYダウは値上がりした。明日発表予定の消費者信頼感指数と米中古住宅販売高を注目している。ギリシャの債務問題で具体的な対策が固まるまでは不安は残る。」などと指摘していた。原油はバレル100.59ドル、NY金は1,659.50ドル、為替は1ドル=76.77~79円で小動き、ユーロは1ユーロ=1.28ドル台、1ユーロ=98.71~76円までユーロが買われた。
今朝放送の米ブルームバーグに出演した投資会社、DoreenMoga氏は「商いが極端に少ない。新規投資は慎重であるべきだ」と話していた。プロでもなにが起こるかわからないことを肌で感じているのであろう。株式市場は、全てではない。しかし、世の中の動きの一端を教えている。(了)
19日の「ワールドWaveMorning」でロシアRTRは、ラブロフ、ロシア外相は「イラン制裁に反対する。シリアに対する軍事介入にも反対する。ロシアは交渉を重視する。」と話す場面を流していた。中国もインドもイラン制裁に反対している。アメリカはガイトナー財務長官等を中国、韓国、日本などに派遣して、対イラン制裁を強く求めた。日本政府は,実態は不明だがイランからの輸入を段階的に減らすと伝えたようだ。
先の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)で、日本の原油及びLPGの輸入相手国別シエアが出ていた。原油(2010年度)、約2億klの内、サウジアラビア(29.2),アラブ首長国連邦(20.9),カタール(11.6)、に次いでイランは9.8%と4番目に多い。一方、天燃ガスの輸入先(2009年度)は、マレーシア(20.7),豪州(18.8),インドネシア(18.3)がビッグ3、あとロシア(8.5)ブルネイ(8.4)とあるが、カタール(10.9),アラブ首長国連邦(7.2),オマーン(3.8)をまとめると中東依存度は21.9%と無視できない。ホルムズ海峡封鎖となると原発を頼りに出来ない日本として電力供給面で様々な影響が出て来る。原油は160日の備蓄がある。LPGはせいぜい20~30日程度と少ないと田中氏は指摘していた。
イラン産原油輸入量(単位:日量/万バレル)(2011年第2四半期)の世界上位ベスト5は、中国(54.3)、インド(34.1),日本(25.1),イタリア(24.9)、韓国(23.9)と、先の「世界の窓」番組で紹介していた。中国とインドが制裁に反対、日本と韓国がアメリカの同盟国としてアメリカからの協力要請に苦慮している。EUが年初、対イラン制裁措置実施の6ケ月延期を決めた背景にはイラン原油に大きく依存しているイタリアの存在が十分伺える。
先のニューズウイーク誌で、アダム・B・ロ―サ―氏は「イラン政府は実はリスクを避けたがっている。アハマドネジャド大統領は、ほえるばかりで噛みつかない犬のようなもの。しかし、アメリカが瀬戸際までイランを追い詰めれば、口先だけだったはずの脅しが現実になりかねない。」とアメリカに自制を呼びかけていた。ロシア、ラブロフ外相のロシアRTRが伝えた発言の重みを改めて感じる。
18日のNY株式市場は、商い閑散の中、ゴールドマン決算が予想外によかったこと、ドイツ、ポルトガル国債の入札をクリアしたことなどを材料に、NYダウは、96ドル高、12,578ドルで取引を終了したと19日、朝7時47分配信のCNBC Asia Pacific電子版が伝えた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「IMFが5,000億ドル融資枠を拡大した、12月の米鉱工業生産指数が良かったことを好感して、NYダウは値上がりした。明日発表予定の消費者信頼感指数と米中古住宅販売高を注目している。ギリシャの債務問題で具体的な対策が固まるまでは不安は残る。」などと指摘していた。原油はバレル100.59ドル、NY金は1,659.50ドル、為替は1ドル=76.77~79円で小動き、ユーロは1ユーロ=1.28ドル台、1ユーロ=98.71~76円までユーロが買われた。
今朝放送の米ブルームバーグに出演した投資会社、DoreenMoga氏は「商いが極端に少ない。新規投資は慎重であるべきだ」と話していた。プロでもなにが起こるかわからないことを肌で感じているのであろう。株式市場は、全てではない。しかし、世の中の動きの一端を教えている。(了)