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原油100ドル割れ、EU対イラン制裁措置延期報道受けて急落(学校で教えてくれない経済学)

2012-01-13 08:34:15 | 経済学
“Crude Slamps Below $100” ,”Euro Tops $1.28”の見出しが、12日付けのWSJ紙電子版の経済欄に出ていた。はじめの「原油100ドル割れ」については、「NY原油(WTI)先物相場は、EUがイランからの原油輸入制裁措置の6ケ月先延ばしを決める見通しと伝えられ、1%以上急落した」とChristianBerhelsen記者が書いていた。2番目の「ユーロ、1.28ドル突破」については、「ECB(欧州中央銀行)が政策金利を据え置きを決め、マ―ケットに安心感を与えた」とJamier E.David記者が書いていた。

WSJ紙によれば、NY原油(WTI)は、バレル当り前日比1.77ドル、1.8%安、99.10ドルで取引された。重質重油ブレント物もバレル下げ1.06ドル、1%下げ、111.18ドルで取引された。1月4日、EU委員会は、イランの核開発の動きを受けて、イランからの原油輸入禁止措置をとることで原則合意していた。これを受けて、NYWTI相場はバレル103.22ドルへ反発していた。

イランは250万バレル/日の原油を生産している。EUがイランからの原油輸入を停止すればマ―ケットにタイト感が生まれ、相場が急騰するとみられていた。ところが、匿名条件でEU高官がイランへの制裁措置延期と語ったと伝えらえた後相場は急落した。イランプレミアムで上げていた分が剥落した。米国、欧州の2012年の経済のファンダメンタルズは悪化する。原油需要は減少することにマ―ケットは素直に反応したと書いていた。

一方、12日のNY外国為替市場は、ECBが政策金利据え置きを決めたことは、欧州の金融情勢が仮に改善しないことがあっても、現状以上にさらに悪くなることはないとマーケットは判断し、ユーロが対ドル、対円で買い戻された。この日イタリアとスペイン国債の入札が比較的スムーズに吸収されたこともマ―ケットに安定感を与えたと書いていた。ただ、一部専門家は、ユーロは一時的に1ユーロ=1.2866ドルまで戻したが、ユーロ圏の経済見通し悪化の見通しカラ、1ユーロ=1.25ドル台への下落は避けられないと見ていると紹介していた。

13日朝の「ワールドWaveMorning」ではイランへの制裁措置について触れた放送局は午前7時段階では見られなかった。中国CCTVがイランアフマドネジャド大統領がハバナ大学で演説しイランへの制裁措置をけん制した。同大統領は明日以降、キューバ、ヴェネズエラ、ニカラグアなど中南米訪問中であると紹介していた。イランがホルムズ海峡封鎖すると世界は緊張していると伝えられるが、イランの大統領は国を長期間離れている。カタール、アルジャジ―ラは、イランの外相が12日トルコ訪問。EUの制裁措置を協議したと伝えていた。こう言うニュースを見ていると世界は広いようで狭い。「ワールドWaveMorning」を日本で何人の人が見ているのかと思うが、日本の政治家にも是非、見て欲しと思う次第である。

12日のNY株式市場では、アメリカの小売高がマ―ケットの予測以下の低い伸びにとどまったことを嫌気して小動きに終始し、前日比22ドル高、12,471ドルで取り引を終了した。NY外国為替市場では、1ドル=76.75~76円で狭いレンジで乃取引に終始した。NY金先物相場は小幅高トロイオンス1,647ドルで取引された。原油相場は反落したがメタル関連相場は値上がりした。(了)

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