ロシアRTRが、ギリシャ問題を取り上げ、民間債権者の85%が50%以上の借金棒引きに応じたことは予想を上回る結果だ、価値の低い国債と交換に応じたが、ギリシャがデフォルトになった時に失う額と比べて、それよりましだと判断したのであろうと解説していた。ドイツZDFはギリシャは今回の決定で1000億ユーロの借金が棒引きされ、ひとまず破綻は回避されたと伝えた。ドイツ、ジョイブレ蔵相は、新聞記者会見で「次はどこか?」と聞かれ「次はない」と答えていた。財政赤字国はギリシャにとどまらない。ポルトガル、スペイン、イタリアなどが控えているから、危機の連鎖懸念払しょくに努めたいのであろう。
しかし、ブリッセルEU本部の建物を背にしてマイクを手にしたドイツZDF記者は、「ギリシャは「区間賞」をもらったにすぎない」ときっぱり言った。欧州金融危機はマラソンレースだと見ているからだ。ギリシャは第1次融資1100億ユーロで赤字は拡大、デフォルトに追い込まれた。そして今回の第2次の1,300億ユーロ融資で収まると多くの人が思っていない。なお500億ユーロの赤字を残しているとドイツZDFは指摘している。失業率20%、経済成長と赤字削減の両立は現実問題として難しいと思われているようだ。
スペインTVEはギリシャ債務問題が一息ついたと放送したあと、EU委員会がマドリードに係官を送り、先日発表したスペインの2011年の財政データの中身を調査していたことがわかったと伝えた。スペイン政府は2011年の財政赤字がGDPの6%と当初発表、その直後に8.51%と修正していた。「スペイン財政の透明性は確認された」とEU係官はコメントしていたが、EUメンバーがギリシャ以外の国の財政破綻への波及に神経質になっていることを図らずも教えてくれた。
9日のNY証券取引所は、2月の雇用統計で失業率8.3%横ばい、非農業部門雇用数増加、ギリシャ問題で進展を示したもののNYダウは前日比14ドル高、12,922ドルで取引を終了した。取引終了直後の朝6時台放送のブルームバーグニュ-スに出演したあるディ―ラ―は「サービス部門の雇用が増加した。パートタイム労働者が増加した。」などと指摘していた。2月の雇用数は23万5千増えた。この内サービス業での17万増が貢献した。
7時台放送の米ABCテレビは2月の雇用数が増加、これで5ケ月連続で雇用が増えたことになる。その分アメリカ人は裕福になる。借入れ額が増えて来ている。問題は今の傾向がいつまで続くかだ。失業率が8.3%を切って来ると職探しを始める人が増えると分かり易く解説していた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聦樹氏は「2月の米雇用数字が予想を上回っての増加を好感して高く始まったが、CDS(クレディト・デフォルト・スワップ)支払い要求が増加していると伝えられたことから売りが増えた。ドルが対ユーロ、対円共に買われた。ドルは対円で11ケ月振りの高値まで値上がりした。3月13日発表の米小売高、FOMC会合、18日の鉱工業生産、ミシガン大消費者信頼感指数を注目している」などと話していた。
9日のNY外国為替市場で、1ドル=82.41~48円、1ユーロ=108.10~17円で取引された。NY原油【WTI】相場は、バレル82セント高、107.40ドル、NY金先物相場はトロイオンス12.80ドル高、1,710.90ドルだった。米10年物国債の利回りがこのところじり高傾向にある。この日も前日比0.0014% 上がり年2.030%に達した。為替専門家によれば、米2年物国債の利回りが0.3%を突破、日本国債との利回り格差が広がり、円が売られ易い地合いが続いていると指摘している。
その他「ワ―ルドWaveMorning」では、中国CCTVが3日目を迎えた『全人代』で胡主席が「中国は独自の道筋で経済を進めていく」と語ったと紹介していた。中国関連ではシンガポールCNNが、中国が人民元レートの変動幅を従来の上下変動幅0.5%を拡大、1ドル=6.30元とした。準備率を3ケ月の間に2度引き下げたが、景気失速を避けるためにさらなる引き下げが予測されるとコメントしていた。中国関連では、フランスF2が、EUによるヨーロッパ乗り入れ航空機に炭素税賦課に、中国はエアバス45機購入を差し止めしている。そのため2億5千万ユーロが宙に浮いていると紹介していた。
ブラジル、バンレランデスが、6時台の放送で、政策金利を0.5%の予想に反し0.75%引き下げたが、これでもまだまだ高い。これでは諸外国と競争できない。景気回復にも不十分だと不平を述べる経済団体幹部の意見を紹介していた。
トルコTRTが、234人が政府高官含めトルコに逃げ込んできた。難民キャンプに収容されたと伝えていた。カタール、アルジャジ―ラは、8日、クルド人蜂起に反対するデモ隊にシリア政府軍が発砲、75人が死亡したと伝えていた。ドイツZDFが大震災・津波後1年を迎えたフクシマを紹介していた。日本人は極力穏便に表現する。ドイツだから特に目立つのであろうが、放射能汚染に対するドイツ人の評価は厳しい。(了)
しかし、ブリッセルEU本部の建物を背にしてマイクを手にしたドイツZDF記者は、「ギリシャは「区間賞」をもらったにすぎない」ときっぱり言った。欧州金融危機はマラソンレースだと見ているからだ。ギリシャは第1次融資1100億ユーロで赤字は拡大、デフォルトに追い込まれた。そして今回の第2次の1,300億ユーロ融資で収まると多くの人が思っていない。なお500億ユーロの赤字を残しているとドイツZDFは指摘している。失業率20%、経済成長と赤字削減の両立は現実問題として難しいと思われているようだ。
スペインTVEはギリシャ債務問題が一息ついたと放送したあと、EU委員会がマドリードに係官を送り、先日発表したスペインの2011年の財政データの中身を調査していたことがわかったと伝えた。スペイン政府は2011年の財政赤字がGDPの6%と当初発表、その直後に8.51%と修正していた。「スペイン財政の透明性は確認された」とEU係官はコメントしていたが、EUメンバーがギリシャ以外の国の財政破綻への波及に神経質になっていることを図らずも教えてくれた。
9日のNY証券取引所は、2月の雇用統計で失業率8.3%横ばい、非農業部門雇用数増加、ギリシャ問題で進展を示したもののNYダウは前日比14ドル高、12,922ドルで取引を終了した。取引終了直後の朝6時台放送のブルームバーグニュ-スに出演したあるディ―ラ―は「サービス部門の雇用が増加した。パートタイム労働者が増加した。」などと指摘していた。2月の雇用数は23万5千増えた。この内サービス業での17万増が貢献した。
7時台放送の米ABCテレビは2月の雇用数が増加、これで5ケ月連続で雇用が増えたことになる。その分アメリカ人は裕福になる。借入れ額が増えて来ている。問題は今の傾向がいつまで続くかだ。失業率が8.3%を切って来ると職探しを始める人が増えると分かり易く解説していた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聦樹氏は「2月の米雇用数字が予想を上回っての増加を好感して高く始まったが、CDS(クレディト・デフォルト・スワップ)支払い要求が増加していると伝えられたことから売りが増えた。ドルが対ユーロ、対円共に買われた。ドルは対円で11ケ月振りの高値まで値上がりした。3月13日発表の米小売高、FOMC会合、18日の鉱工業生産、ミシガン大消費者信頼感指数を注目している」などと話していた。
9日のNY外国為替市場で、1ドル=82.41~48円、1ユーロ=108.10~17円で取引された。NY原油【WTI】相場は、バレル82セント高、107.40ドル、NY金先物相場はトロイオンス12.80ドル高、1,710.90ドルだった。米10年物国債の利回りがこのところじり高傾向にある。この日も前日比0.0014% 上がり年2.030%に達した。為替専門家によれば、米2年物国債の利回りが0.3%を突破、日本国債との利回り格差が広がり、円が売られ易い地合いが続いていると指摘している。
その他「ワ―ルドWaveMorning」では、中国CCTVが3日目を迎えた『全人代』で胡主席が「中国は独自の道筋で経済を進めていく」と語ったと紹介していた。中国関連ではシンガポールCNNが、中国が人民元レートの変動幅を従来の上下変動幅0.5%を拡大、1ドル=6.30元とした。準備率を3ケ月の間に2度引き下げたが、景気失速を避けるためにさらなる引き下げが予測されるとコメントしていた。中国関連では、フランスF2が、EUによるヨーロッパ乗り入れ航空機に炭素税賦課に、中国はエアバス45機購入を差し止めしている。そのため2億5千万ユーロが宙に浮いていると紹介していた。
ブラジル、バンレランデスが、6時台の放送で、政策金利を0.5%の予想に反し0.75%引き下げたが、これでもまだまだ高い。これでは諸外国と競争できない。景気回復にも不十分だと不平を述べる経済団体幹部の意見を紹介していた。
トルコTRTが、234人が政府高官含めトルコに逃げ込んできた。難民キャンプに収容されたと伝えていた。カタール、アルジャジ―ラは、8日、クルド人蜂起に反対するデモ隊にシリア政府軍が発砲、75人が死亡したと伝えていた。ドイツZDFが大震災・津波後1年を迎えたフクシマを紹介していた。日本人は極力穏便に表現する。ドイツだから特に目立つのであろうが、放射能汚染に対するドイツ人の評価は厳しい。(了)