ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

バレンツ海氷が日本の厳冬・大雪の元凶か:猪上淳氏が研究発表(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-01 11:54:42 | 経済学
「ノルウエ―の北に位置する北極海、バレンツ海の氷が少ない冬は、低気圧の経路が通常より北にシフト、北極海上の温暖化を進め、その結果シベリアの寒気を押し下げ、大陸の寒冷化を起こして、数日後に日本に到達する。」3月1日の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)にゲスト出演した海洋研究開発機構(JAMSTEC)、猪上淳主任研究員が解説していた。ヤフーのブロッグで「バレンツ海」を検索したところ、JAMSTECが研究成果を2月1日に既に発表しており、今朝の話は、旧聞に属するニュースだとわかった。

英BBCは今年の冬のヨーロッパの大雪はバレンツ海の氷の減少が影響しているとのアメリカの研究機関の報告があると2月の放送で指摘していた。当の研究を発表したアメリカ人と先の猪上氏は同じアメリカの研究所で研究していたと今朝の番組で披露していた。気象庁は、太平洋上の海水温度と関連づけて、ラニーニャ現象として、昨年、今年は暖冬と予報していた。ところが蓋を開けたら厳冬と大雪である。その気象庁が、最近、猪上氏の研究を念頭に入れてか、バレンツ海の海水の影響にもふれるようになったとNHK高橋キャスターが補足解説していた。

猪上氏は「現在の長期予測のもととなる数値モデルは、バレンツ海などの海氷分布は平年値を利用している。そのため各年の海氷分布を反映させるなど数値モデルの改良により精度が高められる」と話しているとヤフーのブログに紹介されていた。「地球温暖化でバレンツ海の氷が日本列島の半分ほどの海氷が減った」と猪上氏は今朝の番組で話された。日本列島は37万平方キロある。海氷の大きさを具体的に猪上氏のように説明されると分かり易い。地球の頭の部分で日本列島の半分の氷が姿を消した。それが日本列島の今年の冬の様子を激変させた。地球は一つであることを今朝も改めて実感した。

地球は一つということでは、当の番組を見ていたら、午前7時32分、テロップに茨城県沖で震度5弱の地震と流れた。富士山の地震活動は沈静化の方向に入ったと昨日、気象庁が発表していた。インタ―ネットで「地震速報」をクリックすると、日本のどこかで毎日地震が発生していることが分かる。先日、佐渡で震度5弱の地震が発生した。たまたま佐渡出身の方と会う機会があり聞いた。アリュ―シャン列島からの縦の断層線の末端に佐渡が位置していると心配しておられた。地震は全て三陸沖震源と見ていると間違う。昔でいう千島列島のラインを見落としていると危ないなと佐渡ご出身の方の話を聞いたとき感じた。

地球が一つであるということでは、気候条件のみでないことは「ワールドWaveMorning」を見ていると日々実感する。今朝も相変わずと言えば言葉が過ぎるが、シリア情勢で悲惨なニュースをカタール、アルジャジ―ラが伝えていた。なぜシリア問題が重要か。シリア一角が崩れるとアラビア半島全域のバランスが崩れる。欧米に限らずロシアも中国も自分の問題として真面目に恐れている。今朝のニュースでは中国がシリア問題で人権問題に関連して国連で前向きの提案をすると伝えられる。物事全てそう甘くはないだろうが、北朝鮮問題同様一つの変化の兆候かもしれない。

一方、29日のNY株式市場は、バ―ナンキ米FRB議長発言がマイナスに作用して、NYダウは前日比53ドル安、12,952ドルで取引を終了した。3月1日午前7時45分着信のCNBC Asia Pacific電子版は「ダウ13,000ポイントは1日天下で終った。バ―ナンキが、雇用減少を止めるための一層の景気回復を必要としている。このところの原油相場急騰を懸念する。その一方、追加の金融緩和に一切言及しなかった。氏の発言後,ドルが売られた。つれて金相場が急落した。」などと書いていた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、山口秀宣氏は「ECBによる固定金利1%、貸出期間3年の5,295億ユーロの資金供給も昨年10~12月期米GDP統計上方修正も全てバ―ナンキ発言で金融緩和期待を消しさった。バ―ナンキ発言を受けてドル買いの流れに影響するだろう。明日発表の米個人消費統計、米自動車販売高を注目している。」などと話していた。29日のNY外国為替市場では、1ドル=81.17~21円、1ユーロ=108.20~24円で取引された。NY原油(WTI)はバレル52セント高、107.07ドルと買い戻しが入った。一方、NY金先物相場はトロイオンス77.10ドル大幅急落、1,709.90ドルで取引を終了した。

EU首脳は2日間の会合をブリュッセルで開催、ギリシャ支援策を協議する。ECBによるウルトラ低金利による資金供給は今回で打ち止めと先のCNBC電子版に書いていた。バ―ナンキ発言は、QE(量的金融緩和)に軸足を置いた政策から、原油相場高騰が景気を冷やすとの方向へ転換するとマ―ケットが嗅ぎとった結果が今朝のNYダウの反落と金相場大幅安かもしれない。狩猟民族が物事に機敏に反応し、行動力があるのは動物を倒したあとすぐに処理しないと肉が腐るからだという話を聞いたことがある。

狩猟民族と農耕民族との差と片付けられない。日本人の出る幕がないかと言うとそうではない。今朝の番組に出演されたノルウエ―北、バレンツ海氷に注目、世界の気象予測に一石を投じた猪上淳氏の存在は、間違いなく日本人に勇気を与えてくれる。語呂合わせでではさらさらないが、ノルウエ―相手に、なでしこジャパンが、2-1で逆転勝利した明るいニュースも今朝届いて大いに勇気をもらった。元気を出して今日も頑張りたい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NYダウ、13,000ドル回復、2008年5月以来、米景況感改善受けて(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-01 11:49:43 | 経済学
ワールドWaveMorningを朝から見ていると、少なくとも表に出た、氷山の一角であろうが、各国各放送局の取り上げる話題、取り上げ方に興味がある。今朝のニュースでは、香港ATVが「世銀レポートに中国が国有企業を減らし、民間銀行を増やすよう勧告した。これに激昂してゼ―リック世銀総裁に迫る中国人、一方、世銀総裁は「中国の国民すべてにとって利益になることだ。中国政府と打ち合わせした上でまとめた。今回のような抗議行動はよくあることだ。」と平然と受け流していた。ここで面白かったのは「中国政府と打ち合わせた上でまとめた」というゼ―リック総裁の一言だった。

ロシアRTRの今朝の放送で、プーチン暗殺計画の後日談として、プーチン首相が「私のような立場におれば、常にあることです。30年全く変わりませんよ。」と記者の質問に答える映像を流していた。ロシア大統領選挙を3月4日に控えて、プーチンの存在感を見せつけるためのロシア政府の意図的リ―ク、「やらせ」だとの一部外国メディアの風評に、プーチン首相が答える様子を敢えて、翌日の放送で、ロシアRTRが流したことが面白かった。それぞれの国がそれぞれの国の立場で、何を表に出し、何を隠すか、吟味した上でニュースがつくられている姿を垣間見ることが出来る。

ドイツZDFが、シュルツ、ヨーロッパ議会議長のギリシャ訪問を伝え、同議長が「我々はギリシャの経済成長とギリシャの若者の雇用拡大のために努力している」と語る様子とアテネ市内で「かれらはギリシャをバカにしている。」と語る人や「何を助けてくれると言うんですか。我々の生活は日に日に悪くなっていますよ。」と差し出すマイクを遮って通り過ぎる市民の姿を紹介していた。一方、ドイツのショイブレ財務相は、3月2日に予定されているEU財務相会議を前に、「3月は31日まであります。」と話した。同財務相の言葉は「ギリシャが約束を守ることが先だ。急いでギリシャを支援する必要はない」との意思表示だと見られている。

フランスF2,ドイツZDF,英BBCともに、マダガスカルを出たあと火災を起こし、現在、マグロ漁船にえい航されているイタリア客船、コスタ・アレグロア号の様子を紹介していた。乗客630人、乗組員400人以上の命の心配はなさそうだ。木曜日(3月1日)朝までには150キロ離れたマヘ島に到着出来ると紹介していた。先般座礁したコスタ・コンコルディアと同じ会社がまたも事故を起こした。幸い、今回は機関室からの出火を機敏に消し止め惨事を防いだ。コンテナ―船を改造した客船だったと解説していた。心配してもきりがないが、ご機嫌でクル―ジングを楽しんでいるととんだ目に遭うことを教えてくれる。

一方、28日のNY株式市場は、2008年5月19日来、ほぼ4年振りNYダウが終値で13,000ドルを回復したと28日付けのWSJ紙電子版が伝えた。同紙によれば取引開始後は、1月の米耐久財指標が、予測の1%減をはるか上回る4%減と米商務省が発表したことと12月の米住宅価格ケース・シラ―指数が3.8%下落したことを嫌気して値下がりした。ところが、民間研究機関、コンフェレンスボード景況感指数で、特に雇用情勢の先行きについて楽観視していることを材料に値を戻しNYダウは前日比24ドル高、13,005ドルで取引を終えたと伝えていた。

「ワールドWaveMorning」が紹介したブルームバーグニュ-スに出演したディーラ―、Mogarero Doreenさんは「薄商いが続いていた。13,000を超えて来たことで勢いがつくかもしれない。ECBによる2回目の3年物国債に5,000億ユーロ規模の資金供給が出来るかどうか注目している。欧州が落ち着けば、ECBが通貨ユーロと銀行を支えている」などと話していた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ドイツ連邦議会がギリシャ支援法案を可決した結果安心感が広がった。イタリア国債入札も無難にクリアした。これを受けて欧州株が値上がりした。ECBが3年物国債を1%の低利で前回の4,890億ユーロ並みの資金供給を継続できるかどうか。上回ればプラス方向に作用する。下回ればマ―ケットに動揺が広がるだろう」などと話していた。28日、NY外国為替市場では、1ドル=80.45~48円、1ユーロ=108.27~32円、NY原油(WTI)はバレル2.01ドル安、106.55ドル、NY金先物はトロイオンス13.40ドル高、1,787ドルで取引を終了した。

日々さまざまな情報が溢れている。当り前のことではあるが、全てが自己責任である。特に、この先、30年いや50年生きていかなければならない、将来ある若い人は、それぞれの立場それぞれの思惑で流される情報に振り回される事のないように、情報に対する鋭い鑑識眼を常日頃から養っておいてほしい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする