Time To Pack UP?「沖縄の海兵隊は本当に必要か、海兵隊が沖縄から全面的に撤退しても米軍の実戦能力と抑止力はほぼ維持できる」とカ―ク・スピッツア―(軍事ジャ―ナリスト)の記事が近着ニューズウイーク誌日本版に出ていた。沖縄の現地では旧聞に属する話しかもしれない。しかし、この手の話は、日本国民全体に関わるニュースであるにも関わらず、例えば神戸に住む一般家庭の人間には届いてこない。
日本と言う国は、円高となると朝から晩まで円高。消費税となると消費税一色になる。それでいて、取り上げて騒いで後すぐに忘れる。放射能でもそれは同じである。今日明日の健康には現れない。しかし、チエルノブイルでは、3~4年経って、例えば被ばくしたトラックの吸塵機の除染に関わった人の多くがガンで死亡したと28日夜放送のMBSテレビの報道特集で「除染の盲点」と題して取り上げていた。臭いもない。目にも見えない。しかし、先で問題が出て来る。それをチエルノブイル事故は教えている。
今回のニューズウイーク誌の記事のタイトルの頭にわざわざ英語でTime To Pack Upとつけた。読んで字の如くという言葉がある。Pack Upを念のため旺文社の英和辞典で調べた。「荷物をたたんでさっさと出ていく。仕事を止める、店じまいする、引退する。」などと書いてあった。米国防総省系のシンクタンクアジア太平洋安全保障研究センターのジェフリー・ホ―ナング準教授は、個人的見解と断った上で、「沖縄から海兵隊を移転させたら、日本かアメリカの安全保障が損なわれるか。そう思わない。そろそろ海兵隊を(動かして)いいころだろう。」と語ったと出ていた。
28日朝の「ワールドWaveMorning」を見ていたら豪ABCが、豪州領土内のサンゴ礁の島、ソコス島(Socos Islands)をアメリカが海兵隊の基地にすべく、水面下で着々と準備が進められている。ソコス島が、偵察機、燃料補給基地として戦略的に重要な基地になるなどと米ワシントンポスト紙も取り上げたなどと伝えていた。ただ、豪Bob Carr外相がテレビ画面に出ていたが、まだ表だった話になっていないと話していた。
先のニューズウイーク誌の記事には「アメリカは昨年11月、オーストラリア北部ダ―ウインに2500人の米海兵隊を駐留させることで豪政府と合意した。フイリピン政府とも海兵隊の駐留に向けて協議を進めている。シンガポールに最新鋭の沿岸海域戦闘艦を配備することも決まった。「状況は変わりつつある。沖縄、グアムが全てでなくなる。」とホ―ナングは指摘する。沖縄の人が基地に反対している。第二次大戦後もそのままとどまった海兵隊がついに荷物をまとめて、沖縄から去る日が近づいているかもしれないと文を結んでいた。
29日朝7時台の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、27,28日ソウルで開かれた核セキュリティサミットを特集していた。ゲスト出演した元防衛大学教授、孫崎亨氏は、今回の会合は会議自体もさることながら各国の首脳がかなり踏み込んだ発言をしたなど極めて有意義だった。韓国国内でも高く評価されている。今回特にIAEAの役割を重視する姿勢が確認された意義は大きいなどとした上で、日本の存在感が極めて薄く、それが最後の写真撮影での野田総理の席が三列目だったことにも現れていた。真に残念だったと総括していたことが印象的だった。
核セキュリティーサミットでまとめられたコミ二ュケの骨子は①核テロに対する国際協力②IAEAの役割を再認識、③原子力安全への効果的な備え、④核物質の削減と管理強化であると番組で紹介していた。いずれも日本にとっても他人事で済まされない重要な項目が並んでいる。そういう重要な国際会議に野田総理は「遅刻」して「早退」した。唖然として声も出ない日本国民は先の孫崎亨氏に限らず多いのではなかろうか。
一方、28日、NY証券取引所では、NYダウが前日比71ドル安、13,126ドルで取引を終了した。朝6時台放送の米ブルームバーグに出演した証券会社、グリーン・マガメドさんは「調整局面にはいった。よほどインパクトのある材料が出ないと反発は期待できない。」などと話していた。朝7時台の「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国野村証券、後藤雄二朗氏は「米耐久財指数が悪化、住宅指標も良くない。楽観意識が後退した。為替市場では資源国通貨に対して円が買われた。ただ、日本の消費税の先行きが不透明な状況が続けば円買いは進めにくい。一方、EU財務相会議での救済資金拡充の行方を注目している。」などと解説していた。
28日、NY外国為替市場で、1ドル=82.91~95円、1ユーロ=110.42~47円で取引された。NY原油【WTI】先物相場は、バレル1.92ドル安、105.41ドルで取引された。28日付けのWSJ紙電子版は、原油高抑制のために米戦略備蓄原油一部放出のニュースが相場の足を引っ張ったと書いていた。NY金先物相場は、トロイオンス26.90ドル安、1,657.90ドルで取引された。金相場に対する先高感が後退してきている。
「しどろ・もどろ」という言葉がある。「しどろ」とは「秩序なく乱れたさま。とりとめないさま。」と広辞苑にある。「もどろ」とは「(マダラの転)まだら(斑)なさま。乱れまぎれるさま。」と広辞苑にある。田中防衛大臣の国会答弁は、失礼ながら文字通りしどろ・もどろである。防衛大臣はまだいい。国自体がシドロ・モドロになってしまわないように本当に一人一人の日本国民がしっかり生きていかないといけないと日々痛感している。(了)
日本と言う国は、円高となると朝から晩まで円高。消費税となると消費税一色になる。それでいて、取り上げて騒いで後すぐに忘れる。放射能でもそれは同じである。今日明日の健康には現れない。しかし、チエルノブイルでは、3~4年経って、例えば被ばくしたトラックの吸塵機の除染に関わった人の多くがガンで死亡したと28日夜放送のMBSテレビの報道特集で「除染の盲点」と題して取り上げていた。臭いもない。目にも見えない。しかし、先で問題が出て来る。それをチエルノブイル事故は教えている。
今回のニューズウイーク誌の記事のタイトルの頭にわざわざ英語でTime To Pack Upとつけた。読んで字の如くという言葉がある。Pack Upを念のため旺文社の英和辞典で調べた。「荷物をたたんでさっさと出ていく。仕事を止める、店じまいする、引退する。」などと書いてあった。米国防総省系のシンクタンクアジア太平洋安全保障研究センターのジェフリー・ホ―ナング準教授は、個人的見解と断った上で、「沖縄から海兵隊を移転させたら、日本かアメリカの安全保障が損なわれるか。そう思わない。そろそろ海兵隊を(動かして)いいころだろう。」と語ったと出ていた。
28日朝の「ワールドWaveMorning」を見ていたら豪ABCが、豪州領土内のサンゴ礁の島、ソコス島(Socos Islands)をアメリカが海兵隊の基地にすべく、水面下で着々と準備が進められている。ソコス島が、偵察機、燃料補給基地として戦略的に重要な基地になるなどと米ワシントンポスト紙も取り上げたなどと伝えていた。ただ、豪Bob Carr外相がテレビ画面に出ていたが、まだ表だった話になっていないと話していた。
先のニューズウイーク誌の記事には「アメリカは昨年11月、オーストラリア北部ダ―ウインに2500人の米海兵隊を駐留させることで豪政府と合意した。フイリピン政府とも海兵隊の駐留に向けて協議を進めている。シンガポールに最新鋭の沿岸海域戦闘艦を配備することも決まった。「状況は変わりつつある。沖縄、グアムが全てでなくなる。」とホ―ナングは指摘する。沖縄の人が基地に反対している。第二次大戦後もそのままとどまった海兵隊がついに荷物をまとめて、沖縄から去る日が近づいているかもしれないと文を結んでいた。
29日朝7時台の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、27,28日ソウルで開かれた核セキュリティサミットを特集していた。ゲスト出演した元防衛大学教授、孫崎亨氏は、今回の会合は会議自体もさることながら各国の首脳がかなり踏み込んだ発言をしたなど極めて有意義だった。韓国国内でも高く評価されている。今回特にIAEAの役割を重視する姿勢が確認された意義は大きいなどとした上で、日本の存在感が極めて薄く、それが最後の写真撮影での野田総理の席が三列目だったことにも現れていた。真に残念だったと総括していたことが印象的だった。
核セキュリティーサミットでまとめられたコミ二ュケの骨子は①核テロに対する国際協力②IAEAの役割を再認識、③原子力安全への効果的な備え、④核物質の削減と管理強化であると番組で紹介していた。いずれも日本にとっても他人事で済まされない重要な項目が並んでいる。そういう重要な国際会議に野田総理は「遅刻」して「早退」した。唖然として声も出ない日本国民は先の孫崎亨氏に限らず多いのではなかろうか。
一方、28日、NY証券取引所では、NYダウが前日比71ドル安、13,126ドルで取引を終了した。朝6時台放送の米ブルームバーグに出演した証券会社、グリーン・マガメドさんは「調整局面にはいった。よほどインパクトのある材料が出ないと反発は期待できない。」などと話していた。朝7時台の「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国野村証券、後藤雄二朗氏は「米耐久財指数が悪化、住宅指標も良くない。楽観意識が後退した。為替市場では資源国通貨に対して円が買われた。ただ、日本の消費税の先行きが不透明な状況が続けば円買いは進めにくい。一方、EU財務相会議での救済資金拡充の行方を注目している。」などと解説していた。
28日、NY外国為替市場で、1ドル=82.91~95円、1ユーロ=110.42~47円で取引された。NY原油【WTI】先物相場は、バレル1.92ドル安、105.41ドルで取引された。28日付けのWSJ紙電子版は、原油高抑制のために米戦略備蓄原油一部放出のニュースが相場の足を引っ張ったと書いていた。NY金先物相場は、トロイオンス26.90ドル安、1,657.90ドルで取引された。金相場に対する先高感が後退してきている。
「しどろ・もどろ」という言葉がある。「しどろ」とは「秩序なく乱れたさま。とりとめないさま。」と広辞苑にある。「もどろ」とは「(マダラの転)まだら(斑)なさま。乱れまぎれるさま。」と広辞苑にある。田中防衛大臣の国会答弁は、失礼ながら文字通りしどろ・もどろである。防衛大臣はまだいい。国自体がシドロ・モドロになってしまわないように本当に一人一人の日本国民がしっかり生きていかないといけないと日々痛感している。(了)