「ふるさと―日本生まれ変わり構想ー」読書勉強会風景
江嵜企画代表・Ken
4月14日は、筆者にとっては、結構多忙な一日だった。早朝、
例の更地へ出かけ今を盛りと咲くチューリップさんと対話、お
昼前には、大阪、茨木市の「文明館」で開かれた読書勉強会に
顔を出した。一日の締めくくりは、22日まで開かれている日本
画家、森田りえ子さんの「オマーン展」の帰国記念展レセプシ
ョン会場、京都「思文館」(075-531-0001)訪問だった。
「ふるさとー日本生まれ変わりの構想ー」読書勉強会風景を
いつものように即興でスケッチした。この本は発行者「茨木
未来倶楽部」の公開フエ―スブック、ibaraki.miraiでも検索
出来る。中身は重いが、代1,260円、ジャケットのポケットに
入るから手軽だ。特に若者に読んで欲しいと思っている。
あとが控えていたので3時前に中座したが、共著者、赤松民雄、
福丸孝之、佐藤眞生3氏が話し、参加者がそれぞれ所見、感想
を述べるスタイルで自由闊達、ユーモアを交えながら、お互い
「ふるさと」を語り、2時間近くがあっという間に過ぎた。
この本の基本テーマは「自給」である。その「自給」の原点は
「ふるさと」である。昨年起こった3.11は「日本生まれ変
わり構想」のきっかけになった。
「ふるさと」は、そこに住む人々が手仕事で自給している何か
を持ち、自給を補い合うおすそわけがある。共に暮らす地域を
維持する共同作業が行われ、困ったときに助け合う仕組みがある。
ふるさとに住む人々は、むさぼらない生き方を当り前だと思っ
ている。足るを知って生きている。」と書いた。
「ふるさと」を取り戻すことこそが、日本の生まれ変わりの
基本である。そのためには、生かされている自然、魂と知恵を
伝承する死者である祖先、かってのムラに象徴される生活共同
体に学ばなければならない。」と書いた。
「文明館」最寄駅、阪急茨木から乗車、京都四条河原町下車、
徒歩15分で「思文館」に着いた。会場は、12日、午後1時
過ぎに起こった痛ましい事故現場に近い。なお多くの花が供え
られていた。
レセプション会場は、「記念展」を祝って会場に入りきらない
ほどの大勢の森田りえ子ファンが詰めかけていた。作品は
「思文館」本館とギャラリー「思文館」にも展示されており、
見ごたえがあった。
森田りえ子さんは、おそらく桜の花をイメージされたのかも
しれない、薄い色調のシックな着物姿で訪問客にひとりひとり
丁寧に挨拶しておられた。「オマーン展、ご盛会おめでとう
ございます。」と挨拶したあと、「オマ―ンを一言でいえば
、どんなところですか」と尋ねた。「2月末だったので
暑くなかった。海が近い。清潔な町という印象だった。」と
答えてくれた。
レセプション挨拶冒頭に森田りえ子さんは「2年半ほど前、
金閣寺でたまたま会ったオマ―ンから来られた方と食事する
機会があった。2012年は日本・オマーン国交樹立40周年の
年だ。個展を開きませんか、と声をかけられたのがきっかけ」
と披露された。
「オマーンがどこにあるか正直知らなかった。日本とオマーン
両国のささやかながらもかけ橋になれたら望外の喜びです」と
挨拶を終えられた。
会場には、マネジャーを務める姉上と昨年見事大病を克服された
母上もお元気な姿を見せ、にこやかに来訪者に挨拶しておられた。
鴨川縁の桜並木を見ながら帰路に着いた。花見客も多いのであろ
う。京都「南座」、四条河原町界隈を散策した。京都は、大事故
直後にも関わらず、人、人、人でごった返していた。(了)