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北朝鮮ロケット打ち上げ失敗、スペイン発欧州不安再燃、株、原油下げ加速(学校で教えてくれない経済学)

2012-04-14 08:12:15 | 経済学
14日朝の「 ワ―ルドWaveMorning」で英BBC,ドイツZDFともに、北朝鮮がロケット打ち上げ実験に失敗したと伝えた。英BBCは「国家の威信を高揚させるはずだったが、逆に国家の恥となった」と酷評、ドイツZDFは「発射失敗により、朝鮮半島情勢は益々不安定化する。北朝鮮の挑発は今後も続く」などと論評していた。NHK・BS二ュ-スは北朝鮮は近い将来核実験を行うだろうとする専門家の見方を紹介していた。

一方、WSJ紙電子版は、 IEA(国際エネルギ―機関)事務局は、「2009年以降続いていた世界原油の需給タイトというファンダメンタルズは崩壊した。イラン制裁に伴い100万バレル/日量供給減となるが、サウジアラビアの増産と欧州、中国中心に需要が減り、それに伴い在庫が120万バレル/日量に達した」などとレポートした。

同レポートによれば、今年3月のOPEC(石油輸出機構)の原油生産は135万バレル/日量増え3,140万バレル/日量に達した。増加分の約3分の1はサウジアラビアである。イラク、リビアの原油生産も増加した。7月からイラン制裁が実施されるが、精製用原油供給に支障を来たさない見通しであると書き、特に中国で原油在庫が積み上がっている。中国経済の減速は欧州向け輸出にブレーキがかかって来たことと連動していると指摘した。

中国の今年1~3月期の中国のGDP成長率が8.1%の伸びにとどまったと13日付けのWSJ紙電子版が書いた。同 紙は別ページで、スペインの3月度のECBからの借り入れ残が過去最高に達したと伝えられ、13日、スペインの10年物国債の利回りが5.99%に急上昇した。一部アナリストの見方として、6% 突破は時間の問題である。仮に7% を超える事態になれば、スペイン財政は破綻に追い込まれると紹介していた。

スペイン国債利回り急騰派、欧州株を軒並み下げ、ご当地マドリード3.6%安を筆頭に、パリ2.47%安、フランクフルト2.36%安、ロンドン1.03%安を記録した。弱気ムードは大西洋を越え、13日のNYダウも前日比136ドル,1%安の12,849ドルで取引を終了した。バンカメ5.3%安、JPモルガンン3.6%安と金融株が下げをリードした。WSJ紙によれば、弱気ムードは、商品相場にも波及した。NY原油【WTI】先物相場は前日比0.8%安のバレル102.83ドル、NY金相場は前日比1.2%安のトロイオンス1,659.10ドルで取引を終了した。特に銅相場は景気のバロメータであるが、世界銅消費の40%以上を占める中国の経済減速のニュースを受けて売られ、ポンド当り3.623ドルへ2.5%大幅値下がりした。

株、商品相場の急落の流れの中で、安全パイとして、米国債とドイツ国債に資金が流れ、それぞれ値上がりした。10年物国債の利回りは、米国債は年1.996%へ低下、特にドイツ国債利回りは年1.648%へ過去最低のレベルまで低下した。一方、NY外国為替市場では1ドル=80.85~7円、1ユーロ=105.81~84円で取引された。欧州不安が重しとなっている。(了)

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