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トンチャンリ(北朝鮮)、12日の天気は晴れ、風は弱から強:NHK/BS「世界の天気」より

2012-04-12 11:33:46 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


トンチャンリ(北朝鮮)の天気と風向きを「ワールドWaveMorning」12日朝6時台の「世界の天気」コーナーで詳しく紹介していた。こんなことは当然はじめてだろう。12日、天気:晴、風:強から弱、13日、天気:晴のち曇、風:弱から強、以下16日まで一覧表で示された。天気予報の前には、中国東北部全域から朝鮮半島そして日本列島にかけて、特に風向きにポイントを絞って解説した。北朝鮮のロケット発射の日時が迫って来たからNHK/BSも敢えて詳しく紹介したのであろう。

韓国KBS,中国CCTVも北朝鮮によるロケット打ち上げを既定の事実として放送していた。一方、中国CCTVは、胡錦涛国家主席が、金正恩氏に同氏の第一書記就任に「心から祝意を申し上げる。中朝の良好な関係を発展させたい」と祝電を送ったと紹介した。そのあとに、藤村官房長官がテレビ画面にいきなり現れた。田中防衛大臣が次に現れた。日本政府の北朝鮮のミサイル発射への具体的対応を事細かに伝えた。中国CCTVは、日本は、首相官邸に官邸対策室を設けたこと、都市圏、沖縄県などで日本が迎撃態勢を取ったなどとことこまかに紹介していた。

今朝の「ワールドWaveMorning」はインドネシア、スマトラ沖で日本時間、11日午後5時38分に発生したM8.6地震について、豪ABCのニュ―スを流し、今回の地震では、インド、スリランカ、タイ、シンガポールなどに対して、2004年12月の地震の教訓が生かされ、津波警報が迅速に伝えられたと紹介していた。

豪ABCの放送のあと、「ワールドWaveMorning」の高橋弘行キャスターが、今回のスマトラ沖地震まで24万人の犠牲者を出したとされる2004年12月(M9.1)に加えて、2000年6月(M8.0),2005年3月(M8.4),2007年9月2回(M8.1,M8.5),2009年9月(M7.5)と地震が頻発していると紹介していた。昨年3.11のフクシマ大震災も予期される南海トラフ地震もスマトラ沖地震と連動しているとかねてから地震学者は指摘している。今のところ津波などによる被害は軽微だったと伝えられるが今回のスマトラ沖地震は他人事ではない。

北朝鮮ミサイル、スマトラ沖地震のニュースのあと、英BBCがシリア情勢について伝え、4月12日のアナン停戦調整期限が迫っているが、トルコ国境で自由シリア軍と政府軍との迫撃砲での激しい戦闘が続いている。シリア反体制派はトルコへ避難しているが、状況は何も変わっていないとして調停案に対して疑心暗鬼であると解説していた。シリア情勢については、近着のニューズウイーク誌日本版は、「反体制派の資金源と武器庫になりつつあるのがサウジアラビアだ。シリア内戦はスンニ派のサウジアラビアと、アサド派のイランの代理戦争の様相を呈し始めた。」などと書いていた。

一方、11日のNY証券取引所は、米12地区連銀経済レポート、俗に言うベイジュブックが発表され、前日の大幅安の反動もあり100ドル以上上げて始まったが、取引終了にかけて売られ、NYダウは前日比89ドル高、12,805ドルで取引を終了した。今朝5時45分からのテレビ東京系の「モーニングサテライト」の番組に出演したホリコキャピタルマネジメント代表、堀古氏は「米国はいずれ追加の金融緩和に踏み切るだろう」と米国経済の現状を厳しく捉えていた。

「ワールドWaveMorning」朝6時30分放送のブルームバーグに出演したある証券ディ―ラ―は「スペイン、イタリア国債利回り急騰などヨーロッパ金融不安、中国の景気減速など自分の身の回りに時限爆弾が一杯仕掛けられている。安心できない。」と警戒感を露わにしていた。NYという鉄火場で生活する人間の緊迫感がひしひし伝わってくる。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国野村証券、後藤祐二朗氏は「スペイン国債買い入れをECBが表明したことが好感され、スペイン、イタリア国債の利回り上昇が落ち着いた。欧州株価が反発した。ただ、ドイツ国債との利回り格差は4%以上拡大したままだ。イタリア国債入札を控えている。果たして中国のGDP成長率8%が可能かどうか。」などと世界景気の先行きについて慎重なスタンスをとっていた。

11日、NY外国為替市場では、1ドル=80.86~88円、1ユーロ=105.9~02円で取引された。NY原油{WTI}先物相場はバレル1.68ドル高、102.70ドルで取引された。NY金先物相場はトロイオンス50セント安、1,659ドルで取引された。

12日朝7時37分配信のCNBC Asia Pacific電子版は天然ガス相場が百万BTU当たり2ドル割れの1.984ドルで取引された。この先1.96、次のステップで1.82を目指すと先安感が台頭している。大増産で在庫が溢れているなどと専門家の見方を紹介していた。日本の電力会社もガス会社も天然ガスの値下がりの恩恵に浴している。生活防衛のためにも電気代、ガス代値上げの動きには最低限度、言いなりにならないことが必要だろう。

天気予報によればトンチャンリ(北朝鮮)のお天気は晴れ。いまのところ北朝鮮のペースで物事が進んでいる。アメリカもロシアも打つ手なしのようだ。中国はキム・ドンウン氏に祝電を打った。中国は同時に、日本の迎撃ミサイル配置の動きに異常なほど神経質に反応している。「世界の天気」予報は様々なことを教えてくれるから面白い。(了)

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