(学校で教えてくれない経済学)
「馬が教えること」とうタイトルで作家、松井今朝子さんが4月15日付け日経朝刊、文化欄で「ゆっくり走るようになれるのも才能です。だからこの子たちはエリートなんです。」と馬のインストラクターから聞いた言葉が忘れられない、と書いておられた。「サラブレッドはもともと速く走ることを目的に作られた品種なので、アマチュアの乗り手が堪えられるようなスピードで走るのは難しい。」と続く。「命をつなぐ方法は、何も競争で速く走って勝ち残るのみではないのだ。価値観の転換は人を生きやすくさせるかもしれない。」とエッセーを結んでおられた。
生き急いで命を落とすケースが昨今、余りにも多いような気がする。かってはご近所にも又身内にも人生の達人が大勢いた。ひどく叱られたり、たしなめらめられたりもよくした。私ごとで恐縮だが、探し物をしている時、「静かに探しなさい」ということばが亡父の口癖だった。昨今、とみに物忘れがひどくなってきた。そんなとき、いつも亡父のなにげない言葉を思い出しながら苦笑することが多くなった。
朝6時台の「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まる。月曜日にはグローバル・ボイスというコーナーで、英BBCが、多くの著名人とのインタビューを介して、「ドイツの国際リーダーとしてのためらい」について取り上げ、「ドイツは1920年代以降のナチスドイツ時代を忘れさせないための様々な努力を町の標識に至るまできめ細かく気配りを続ける一方で、今、ドイツが名実ともに欧州のただひとつの大国となった。フエ―スブック、Uチューブが普及し、国際化が当り前の時代になった。そのはざまでドイツは格闘している。」と多くの識者の声を紹介していた。
テレビ東京系の番組の「モーニングサテライト」も月曜日はNY証券取引所のニュースがない。今朝は国際協力銀行の木村丞一氏が出演してインド経済の現状を紹介、「今年のインドは例年に比べて雨が少なかった。そのため野菜、穀物が高騰している。一方、日本企業のインド進出は昨年2倍に増えた。しかし、製造業が大部分である。インドのGDPの60% は個人消費であるが、日本からの流通企業のインド出店は、1%にも満たない。それは電気、水などインフラ整備の遅れが影響している。日本政府にもデリー・ムンバイ道路建設含めインドへの投資を積極化する動きが出ている。」などと紹介していた。
今朝の「モーニングサテライト」に「ワールドWaveMorning」(経済情報)ではお馴染みの三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏が出演、「米FRBメンバーの構成から見て、マ―ケットが期待するが、追加の量的金融緩和策QE3の実現にはハードルが高い。それだけにバ―ナンキ米FRB議長のかじ取りが注目される。」などと解説していた。
馬を川の傍まで連れて来ることは出来る。しかし、馬に水を飲ますことは出来ない。日本政府は原発再稼働を急いでいる。馬はこの場合は日本人一人一人である。日本人がサラブレットかただの馬かが試されるだろう。
先日の京都「南座」近くで起こった悲惨な事故も、急ぎ過ぎたドライバーの運転状況がタクシー供え付カメラに収められていたと16日付けの読売朝刊が紹介していた。JR東西線尼崎駅手前で起こったJR西日本の大事故も,運転手が、査定に響くと言われる、時間通り着けようと急いだ結果と思われる。
急がば回れということわざがある。今、何が起こってもおかしくない騒然とした世の中であるだけに、「静かに探す」ことの大切さが改めて求められるのかもしれない。(了)
「馬が教えること」とうタイトルで作家、松井今朝子さんが4月15日付け日経朝刊、文化欄で「ゆっくり走るようになれるのも才能です。だからこの子たちはエリートなんです。」と馬のインストラクターから聞いた言葉が忘れられない、と書いておられた。「サラブレッドはもともと速く走ることを目的に作られた品種なので、アマチュアの乗り手が堪えられるようなスピードで走るのは難しい。」と続く。「命をつなぐ方法は、何も競争で速く走って勝ち残るのみではないのだ。価値観の転換は人を生きやすくさせるかもしれない。」とエッセーを結んでおられた。
生き急いで命を落とすケースが昨今、余りにも多いような気がする。かってはご近所にも又身内にも人生の達人が大勢いた。ひどく叱られたり、たしなめらめられたりもよくした。私ごとで恐縮だが、探し物をしている時、「静かに探しなさい」ということばが亡父の口癖だった。昨今、とみに物忘れがひどくなってきた。そんなとき、いつも亡父のなにげない言葉を思い出しながら苦笑することが多くなった。
朝6時台の「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まる。月曜日にはグローバル・ボイスというコーナーで、英BBCが、多くの著名人とのインタビューを介して、「ドイツの国際リーダーとしてのためらい」について取り上げ、「ドイツは1920年代以降のナチスドイツ時代を忘れさせないための様々な努力を町の標識に至るまできめ細かく気配りを続ける一方で、今、ドイツが名実ともに欧州のただひとつの大国となった。フエ―スブック、Uチューブが普及し、国際化が当り前の時代になった。そのはざまでドイツは格闘している。」と多くの識者の声を紹介していた。
テレビ東京系の番組の「モーニングサテライト」も月曜日はNY証券取引所のニュースがない。今朝は国際協力銀行の木村丞一氏が出演してインド経済の現状を紹介、「今年のインドは例年に比べて雨が少なかった。そのため野菜、穀物が高騰している。一方、日本企業のインド進出は昨年2倍に増えた。しかし、製造業が大部分である。インドのGDPの60% は個人消費であるが、日本からの流通企業のインド出店は、1%にも満たない。それは電気、水などインフラ整備の遅れが影響している。日本政府にもデリー・ムンバイ道路建設含めインドへの投資を積極化する動きが出ている。」などと紹介していた。
今朝の「モーニングサテライト」に「ワールドWaveMorning」(経済情報)ではお馴染みの三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏が出演、「米FRBメンバーの構成から見て、マ―ケットが期待するが、追加の量的金融緩和策QE3の実現にはハードルが高い。それだけにバ―ナンキ米FRB議長のかじ取りが注目される。」などと解説していた。
馬を川の傍まで連れて来ることは出来る。しかし、馬に水を飲ますことは出来ない。日本政府は原発再稼働を急いでいる。馬はこの場合は日本人一人一人である。日本人がサラブレットかただの馬かが試されるだろう。
先日の京都「南座」近くで起こった悲惨な事故も、急ぎ過ぎたドライバーの運転状況がタクシー供え付カメラに収められていたと16日付けの読売朝刊が紹介していた。JR東西線尼崎駅手前で起こったJR西日本の大事故も,運転手が、査定に響くと言われる、時間通り着けようと急いだ結果と思われる。
急がば回れということわざがある。今、何が起こってもおかしくない騒然とした世の中であるだけに、「静かに探す」ことの大切さが改めて求められるのかもしれない。(了)