( 学校で教えてくれない経済学)
「冬と夏が同居している」という言葉で、今朝4月17日の「ワールドWaveMorning」、(世界の天気コーナー)の解説がはじまった。この日、ロサンゼルス郊外で雪が降った。一方、NY29℃、シカゴ24℃だった。寒い空気と暖かい空気がぶつかるところでは天気は不安定になるそうだ。こういう話しを聞いていると、日々の人間界の暮らしでも同じだなと、一人悦に入って解説を聞いていた。
天気の話しで今朝面白かったのは、香港からのニュースとして、4万年前、氷河期のマンモスの子供が内臓の中まで損傷しない形で、永久凍土から見つかった。2001年5月に見つかってから以降、多数発見されている。温暖化の影響だと紹介していた。テレビ画面に、ケースに入れられ展示されているマンモスが写っていた。当のマンモスに聞いてみないと分からないが、永久凍土で永遠の眠りについていたのを起こされた。人間という動物は実に勝手な生き物だな、と思っているかもしれないなと、ふとそんな感慨にかられた次第である。
「ワールドWaveMorning」で1日が始まる。北朝鮮のロケット発射実験は失敗に終わった。しかし、国連安保理事会では、「北」の行動を厳しく非難する決議案を採択した。注目の中国はというと、CCTVが外務省報道官が語る形で「中国はあくまで対話を求めている。6ケ国会議を支持する。軍事演習は議題にない。」と強調していた。放送を聞いていると、北朝鮮の今回の行動には、戸惑いを隠せないという気持ちがにじみ出ていた。
中国関連のニュースでは、フランスF2が、パリと1000万都市、武韓を結ぶ直行便が開通したとエールフランスが着陸する様子を紹介していた。武韓にはフランス人が中国で一番多く住んでいると紹介、全てフランス語で授業していますと市の大学の様子を写していた。プジョー・シトロエン含めフランス企業が100社ほど進出していると解説していた。
フランスと言えば、週末に大統領選挙を控えている。社会党、オランド候補に対して現職、サルコジ苦戦と伝えられる。選挙選は当初、経済問題が争点だった。最近は経済問題が姿を消した。イスラム移民問題が中心で、経済そっちのけだとボヤく中小企業の声をF2は紹介していた。
ヨーロッパ経済ということでは、フランスも大きな顔は出来ない。ドイツ一人勝ちの状態だと伝えられる。特に昨今、スペインが話題の中心を占める。16日もスペイン国債が売られ、10年物のスペイン国債の利回りが一時、年6.1%を超えた。ギリシャ、スペインと来て、イタリアが控えている。今週は、IMF,EU財務相会議、その後にG20の会合が予定予定されている。EUが、防火壁としてのEFSF(欧州金融安定化基金)とそれに代わるESM(欧州金融メカニズム)がどこまで救済資金を用意出来るかが焦点だと「ワールドWaveMorning」(経済情報)で解説していた。
当の「経済情報」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「スペイン国債が売られ安く始まったが、3月の米小売り好調が伝えられ、NYダウは、前日比71ドル高、12,921ドルで取引を終了した。アップル株が6日連続で下げ、ハイテク株指数のナスダックは下げた。為替市場では、スペイン懸念からユーロが、対ドルで一時、1ユーロ=1.30ドルを割った。あとスペイン国債が買い戻された結果、1ユーロ=1.31ドル台までユーロが回復した。ユーロは対円で一時、1ユーロ=104円台まで売られたが、1ユーロ=105.62~68円まで戻した。ドル円相場は小動きで、1ドル=80.41~47で取引された。今週、IMFの会合など欧州金融支援が議題の会合を控えている。市場が落ち着きを取り戻せるかどうかだ。」などと解説していた。原油(WTI)はほぼ横ばいのバレル102.93ドル、NY金先物は10.40ドル下げ、トロイオンス1,648.70ドルで取引された。
今朝6時台の「ワールドWaveMorning」、米ブルームバーグに出演した金融コンサルタント、K.ブリス氏は「米小売りは良かった。しかし、金融は良くない。右左に資金を回しているだけだ。マクロはネガティブだ。このあと数ケ月で、はっきりする。」と慎重姿勢だった。「マクロはネガティブだ。」という一言が特に印象に残った。
米国GDPの60%は個人消費である。その意味から米商務省が16日発表した3月の米小売高が、予測の前月比0.3%増に対して0.8%増は朗報だ。ガソリン価格急騰が米消費に水を差すとの見方が多かった。衣料0.9% 増、建設3%増、自動車0.9%増だった。足元の米経済は悪くない。その一方で、欧州金融不安、中国減速、イラン、シリアなど中東情勢、北朝鮮ミサイル問題と視界が晴れない。「マクロがネガティブ」というのは、地球全体を大きく雲が覆っているからだろう。
暖かい空気と冷たい空気がぶつかりあっている個所はどうしても不安定な天気になる。加えて、日本人としては、先日のスマトラ沖地震も頭入れておく必要があるだろう。田中防衛大臣には失礼だが、テレビ画面で、氏の緊張感がまるで感じられないご尊顔を拝見していると日本人全体の士気そのものにも影響しそうで憂鬱だ。(了)
「冬と夏が同居している」という言葉で、今朝4月17日の「ワールドWaveMorning」、(世界の天気コーナー)の解説がはじまった。この日、ロサンゼルス郊外で雪が降った。一方、NY29℃、シカゴ24℃だった。寒い空気と暖かい空気がぶつかるところでは天気は不安定になるそうだ。こういう話しを聞いていると、日々の人間界の暮らしでも同じだなと、一人悦に入って解説を聞いていた。
天気の話しで今朝面白かったのは、香港からのニュースとして、4万年前、氷河期のマンモスの子供が内臓の中まで損傷しない形で、永久凍土から見つかった。2001年5月に見つかってから以降、多数発見されている。温暖化の影響だと紹介していた。テレビ画面に、ケースに入れられ展示されているマンモスが写っていた。当のマンモスに聞いてみないと分からないが、永久凍土で永遠の眠りについていたのを起こされた。人間という動物は実に勝手な生き物だな、と思っているかもしれないなと、ふとそんな感慨にかられた次第である。
「ワールドWaveMorning」で1日が始まる。北朝鮮のロケット発射実験は失敗に終わった。しかし、国連安保理事会では、「北」の行動を厳しく非難する決議案を採択した。注目の中国はというと、CCTVが外務省報道官が語る形で「中国はあくまで対話を求めている。6ケ国会議を支持する。軍事演習は議題にない。」と強調していた。放送を聞いていると、北朝鮮の今回の行動には、戸惑いを隠せないという気持ちがにじみ出ていた。
中国関連のニュースでは、フランスF2が、パリと1000万都市、武韓を結ぶ直行便が開通したとエールフランスが着陸する様子を紹介していた。武韓にはフランス人が中国で一番多く住んでいると紹介、全てフランス語で授業していますと市の大学の様子を写していた。プジョー・シトロエン含めフランス企業が100社ほど進出していると解説していた。
フランスと言えば、週末に大統領選挙を控えている。社会党、オランド候補に対して現職、サルコジ苦戦と伝えられる。選挙選は当初、経済問題が争点だった。最近は経済問題が姿を消した。イスラム移民問題が中心で、経済そっちのけだとボヤく中小企業の声をF2は紹介していた。
ヨーロッパ経済ということでは、フランスも大きな顔は出来ない。ドイツ一人勝ちの状態だと伝えられる。特に昨今、スペインが話題の中心を占める。16日もスペイン国債が売られ、10年物のスペイン国債の利回りが一時、年6.1%を超えた。ギリシャ、スペインと来て、イタリアが控えている。今週は、IMF,EU財務相会議、その後にG20の会合が予定予定されている。EUが、防火壁としてのEFSF(欧州金融安定化基金)とそれに代わるESM(欧州金融メカニズム)がどこまで救済資金を用意出来るかが焦点だと「ワールドWaveMorning」(経済情報)で解説していた。
当の「経済情報」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「スペイン国債が売られ安く始まったが、3月の米小売り好調が伝えられ、NYダウは、前日比71ドル高、12,921ドルで取引を終了した。アップル株が6日連続で下げ、ハイテク株指数のナスダックは下げた。為替市場では、スペイン懸念からユーロが、対ドルで一時、1ユーロ=1.30ドルを割った。あとスペイン国債が買い戻された結果、1ユーロ=1.31ドル台までユーロが回復した。ユーロは対円で一時、1ユーロ=104円台まで売られたが、1ユーロ=105.62~68円まで戻した。ドル円相場は小動きで、1ドル=80.41~47で取引された。今週、IMFの会合など欧州金融支援が議題の会合を控えている。市場が落ち着きを取り戻せるかどうかだ。」などと解説していた。原油(WTI)はほぼ横ばいのバレル102.93ドル、NY金先物は10.40ドル下げ、トロイオンス1,648.70ドルで取引された。
今朝6時台の「ワールドWaveMorning」、米ブルームバーグに出演した金融コンサルタント、K.ブリス氏は「米小売りは良かった。しかし、金融は良くない。右左に資金を回しているだけだ。マクロはネガティブだ。このあと数ケ月で、はっきりする。」と慎重姿勢だった。「マクロはネガティブだ。」という一言が特に印象に残った。
米国GDPの60%は個人消費である。その意味から米商務省が16日発表した3月の米小売高が、予測の前月比0.3%増に対して0.8%増は朗報だ。ガソリン価格急騰が米消費に水を差すとの見方が多かった。衣料0.9% 増、建設3%増、自動車0.9%増だった。足元の米経済は悪くない。その一方で、欧州金融不安、中国減速、イラン、シリアなど中東情勢、北朝鮮ミサイル問題と視界が晴れない。「マクロがネガティブ」というのは、地球全体を大きく雲が覆っているからだろう。
暖かい空気と冷たい空気がぶつかりあっている個所はどうしても不安定な天気になる。加えて、日本人としては、先日のスマトラ沖地震も頭入れておく必要があるだろう。田中防衛大臣には失礼だが、テレビ画面で、氏の緊張感がまるで感じられないご尊顔を拝見していると日本人全体の士気そのものにも影響しそうで憂鬱だ。(了)