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スペイン国債が悪役、欧洲株急落連鎖で、NYダウ213ドル安、潮目の変化か?

2012-04-11 09:54:54 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「シェ―ルガス、石炭市況に波及」(マ―ケット潮流・底流)(編集委員、浜部貴司氏)というコラム記事を10日付けの日経朝刊をJR住吉駅前の昼飯屋でたまたま見つけた。「アメリカの電力会社は異常な安値にある天然ガスの調達を増やし、一般炭を削減。その結果石炭会社は売れなくなった米国向けの石炭をアジアに安値で振り向けはじめた。(中略)アメリカの石炭価格は、急落した天然ガス価格の後を追うように下がり、前年同期比で25%安い。(中略)豪州産石炭のスポット価格も割安な米大陸産に引きずられ現在、昨年高値から13%安い。」などと書いていた。

かねてから人間のからだと経済は酷似していると思っている。なぜ蕁麻疹が出るのか。ステロイドをオデキに塗っても治らない。内臓から来ているからだ。頭が痛い時に、それが心臓が原因で起こっているという話しをさる専門医から聞いいたが、目からうろこである。

日本では原発が止まったら世の中真っ暗になると刷り込まれている。しかし、現実は、石炭や天然ガスを焚いて電力会社は発電している。ガス会社も液化天然ガスの値下がりの恩恵を受けている。ここへきて石炭の値段が下がれば、当然、電力会社も恩恵を受けるだろう。「エネルギー論議の中で蚊帳の外に置かれがちだった石炭火力のあり方を見直すきっかけになるかもしれない。」と浜部編集委員は記事を結んでいた。

日経に「マ―ケット潮流・底流」というコーナーがあることを不覚にも知らなかった。とかくからだの表面の症状に目を奪われがちになる医者が多いのではないか。患者の脈ひとつ見ない医者が増えた。表面的な症状のみに捉われていると病気の本質を見誤る確率がどうしても高くなるだろう。経済も同じである。新たにビスネスの世界に入った若者のみなさんも、表面的な動きにとらわれることなく、潮の流れ、川底の流れをつぶさに観察する地道な訓練を日々心掛けて欲しい。

「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まる。11日のニュースでは英BBCが日本訪問中のキャメロン首相の動きについて、イギリスから日本への投資の拡大に力点を置き、カメロン首相は、日本とイギリスとの経済関係強化をアッピールした。日本の防衛関係5社と懇談の様子、日産の工場見学などと映像で紹介、フクシマ原発事故に関連して専門技術を日英で共有することになったなどと東京発で伝えていた。日本の新聞では、他紙は知らないが、11日付けの読売社説で「日英の安保協力も拡充せよ」と題し、日英間で武器の共同開発に力点を置いて論説していた。

英BBCは薄熙来氏が政治局員の地位を失った。同士の妻、谷開来氏はイギリス人ビズネスマン、ニ―ル・へイウッド氏殺害にかかわったとして取り調べを受けている。ここ20年以上の間で起こった中国最大の事件に発展してきたなどと解説していた。中国CCTVも新華社通信を紹介する形で詳しく報道、薄氏の妻と息子がイギリス人と親交があったがその後対立関係に変わった。イギリス人殺害に関わった件で捜査中である。法律によって厳しく処分されるなどと詳しく報道していた。当然、年末に予定される中国指導部の新体制にも大きく関わって来ると見られている。

一方、10日のNY証券取引所は、スペイン国債の入札不調から国債利回りが急落したこと先週発表された3月の米雇用統計が影を落とし、NYダウは前日比213ドル安、12,715ドルへ急落した。「ワールドWaveMorning」、米ブルームバーグに出演した証券ディ―ラ―、BenWills氏は「この日の下げは、必要な調整に過ぎません。米FRBは自分で売った国債を自分で61%を買った。これはもうネズミ講ですよ。」とそっけなかった。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「スペイン国債の利回りが急上昇を受けて欧州株が下げた。日銀の政策決定会議で追加の金融緩和が見送られてて円買いの流れが加速した。11日に発表される米地区連銀レポート、ベージュブックを注目している。ここへきて先行きに対する警戒感が急激に出て来た。注意が必要だ。」などと解説していた。

10日のNY外国為替市場で、1ドル=80.64~71円、1ユーロ=105.54~57円で取引された。一段の円高が進んだ。景気先行き不安から原油が売られ、NY原油(WTI)先物相場はバレル1.44ドル安、101.02ドルで取引された。NY金先物相場はトロイオンス17ドル高、1,659.5-ドルで取引された。

問題が起ってからドタ・バタしても後の祭りだ。潮の流れ、底の流れを常日頃から観察することの大切さを昨日今日のNY株価急落は教えている。日本では株価に限らず相場を頭から毛嫌いする人は結構多い。好き嫌いで物事が解決するほど世の中は甘くない。アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)が先のBenWills氏によれば,ネズミ講をやる世の中だということを頭の片隅に置いて行動することの方がはるかに重要だ。(了)

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