20日放送のモーニングサテライトで語る(学校で教えてくれない経済学)
ドイツ連銀は、『原油価格が今の水準に留まる限り、ドイツの消費者物価はわずかな上昇にとどまる可能性が高い。一時的にマイナスに転じるかもしれないがエネルギー値下がりは15,16年経済成長見通しの相当の上ぶれリスクにつながる。ドイツ経済は昨年の早い時期の調整局面を予想以上に早く脱した模様だ。良好な雇用、所得見通しとエネルギー値下がりに支えられた消費者信頼感の際だった強さが大きく貢献した。』との見解を発表したと18日付ブルームバーグ電子版にAlessandroSpeciale記者が書いた。
一方、『ロシアは昨年、消費者物価が上昇し、原油輸出量急減、国際的な制裁でリセッションに近づいた。ところが11月の失業率は5.2%と2013年の5.6%から改善したと発表した。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのロシア担当チーフエコノミスト、タチアナ・オルロワ氏は『ロシアルーブルは過去1年で46%下落、輸入コストを引き上げ、インフレ率は15%に達し、所得も減る。人々は仕事を続けているが、適切な賃金が払われていない。隠れた失業者が増える。今後数ケ月ロシアでは失業者が急増、インフレで打撃を受ける公算が高い』と話した』と書いた。
世界のニュースではこのところ原油下落が話題にならない日はない。20日朝7時台放送のNHK/BS「キチャツチ!インサイト」で「原油下落でアメリカではガソリン店頭価格がガロン2.20ドルと日本円換算でリッター約70円まで下落した。『ガソリンが下がったのでレストランで食事の回数が増えた。余ったおカネで買い物もできる』と語る主婦の声。一方、日本円換算で年10億円の石油開発業を営むビル・アンダーソン氏は『原油値下がりで3つの井戸を閉鎖さらに5つ閉鎖。40ドル割れが続けば事業閉鎖になる。』と話した。ドル高の影響もジワリ出てきた。ジーンズが売り上げの20%を占めるデヴィッド・アンドレ―氏は『1ドル=120円になって日本向けは減らす。』と話す様子を写していた。NY外国為替取引は休場。20日ウエリントンでは1ドル=117.63円、1ユーロ=136.49円で取引が始まった。
20朝5時45分から放送のモーニングサテライトとのインタビューに元日銀政策員会審議委員、中原伸之氏は「日本は原油、天然ガス併せて年間20兆円を輸入している。原油が半値になり少なく見積もっても10兆円浮いてくる。これは消費税上げ分を吸収してなお余りある効果をもたらす。この先さらに40ドルまで値下がりすると見ている。ただ、リスクがあるとすれば原油の急激な値下がりにロシアが堪え切れるかどうかだろう。日銀のさらなる金融緩和はやらない方がいいだろう。』と話していた。19日付ブルームバーグ電子版でStephenKifkland記者は「イラク、アブドルマハディ石油相は『同国の原油産出量が1日平均400万バレルと過去最高レベルに達した』と話した。19日のNY原油(WTI)はバレル47.52ドルへ値下がりした。」と書いた。
19日NY市場はマーチンルーサーキング生誕祝祭日で休場したが焦点は原油相場だ。(了)
ドイツ連銀は、『原油価格が今の水準に留まる限り、ドイツの消費者物価はわずかな上昇にとどまる可能性が高い。一時的にマイナスに転じるかもしれないがエネルギー値下がりは15,16年経済成長見通しの相当の上ぶれリスクにつながる。ドイツ経済は昨年の早い時期の調整局面を予想以上に早く脱した模様だ。良好な雇用、所得見通しとエネルギー値下がりに支えられた消費者信頼感の際だった強さが大きく貢献した。』との見解を発表したと18日付ブルームバーグ電子版にAlessandroSpeciale記者が書いた。
一方、『ロシアは昨年、消費者物価が上昇し、原油輸出量急減、国際的な制裁でリセッションに近づいた。ところが11月の失業率は5.2%と2013年の5.6%から改善したと発表した。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのロシア担当チーフエコノミスト、タチアナ・オルロワ氏は『ロシアルーブルは過去1年で46%下落、輸入コストを引き上げ、インフレ率は15%に達し、所得も減る。人々は仕事を続けているが、適切な賃金が払われていない。隠れた失業者が増える。今後数ケ月ロシアでは失業者が急増、インフレで打撃を受ける公算が高い』と話した』と書いた。
世界のニュースではこのところ原油下落が話題にならない日はない。20日朝7時台放送のNHK/BS「キチャツチ!インサイト」で「原油下落でアメリカではガソリン店頭価格がガロン2.20ドルと日本円換算でリッター約70円まで下落した。『ガソリンが下がったのでレストランで食事の回数が増えた。余ったおカネで買い物もできる』と語る主婦の声。一方、日本円換算で年10億円の石油開発業を営むビル・アンダーソン氏は『原油値下がりで3つの井戸を閉鎖さらに5つ閉鎖。40ドル割れが続けば事業閉鎖になる。』と話した。ドル高の影響もジワリ出てきた。ジーンズが売り上げの20%を占めるデヴィッド・アンドレ―氏は『1ドル=120円になって日本向けは減らす。』と話す様子を写していた。NY外国為替取引は休場。20日ウエリントンでは1ドル=117.63円、1ユーロ=136.49円で取引が始まった。
20朝5時45分から放送のモーニングサテライトとのインタビューに元日銀政策員会審議委員、中原伸之氏は「日本は原油、天然ガス併せて年間20兆円を輸入している。原油が半値になり少なく見積もっても10兆円浮いてくる。これは消費税上げ分を吸収してなお余りある効果をもたらす。この先さらに40ドルまで値下がりすると見ている。ただ、リスクがあるとすれば原油の急激な値下がりにロシアが堪え切れるかどうかだろう。日銀のさらなる金融緩和はやらない方がいいだろう。』と話していた。19日付ブルームバーグ電子版でStephenKifkland記者は「イラク、アブドルマハディ石油相は『同国の原油産出量が1日平均400万バレルと過去最高レベルに達した』と話した。19日のNY原油(WTI)はバレル47.52ドルへ値下がりした。」と書いた。
19日NY市場はマーチンルーサーキング生誕祝祭日で休場したが焦点は原油相場だ。(了)