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中国人旅行者が行きたいい国、日本がトップ(39.6%),2位米国(31.4%),トラベルズアジアパシフック調べ

2015-01-11 13:25:40 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


『中国人旅行者の行きたい国、日本がトップに』の見出しでWSJ紙電子版、1月5日付でWeiGu記者が書いていた。同記事によれば「旅行情報サイト運営会社、トラベルズ・アジアパシフックが今年実施した調査で回答者4,300人に44の訪問先リストから最も行きたい5ケ所を選んでもらった。トップは日本で39.6%,前年の29.2%から上昇。円安も一因のようだ。円相場は元相場に対して10%下落した。日本人気が高まったのは数年にわたる政治的緊張で日本旅行を控えていた中国人観光客の需要が増えた。日本政府が2014年にビザ規制を緩和した。北京、上海から東京まで飛行機で3時間という近さも魅力だ。一方、ビザ政策の変化で米国の魅力も増した。米国を行きたい国に選んだ割合が31.4%となり前年の28.9%から上昇した。米国と中国は昨年11月から観光ビザと労働ビザを相互に1年から10年に延長することに合意した。香港やマレーシア、フィリピンの人気に陰りが見える。香港に行きたいと答えた回答者の割合は前年の11.9%から8.7%へ低下、マレーシアは9.9%から5.8%へ低下した」と書いていた。

月2回ある日本画教室のビルが大阪日本橋界隈にあるためあたかも外国人観光客「定点観測」の機会となる。感覚的な大づかみな印象だが、2~3年前までは閑散としていた日本橋電気街の混み具合が大きく変わった。すれ違うと中国語が飛び交っている。高島屋大阪店で食事をする機会がある。先日、さる店のレジで最近の客の様子を聞いてみると「外国のお客様が増えました。特に中国語を話す方が増えました。お昼は短時間ですが、夜はご家族で7~8人来られ時間をかけて遅くまでおられます。スイスホテルに高島屋さんが隣接していることも幸いしているようです。」と答えてくれた。電気街を南北に通る道路には観光バスが長い列を作る光景が珍しくなくなった。心斎橋は教室の帰りに絵の道具を担いで無事に通れないほど人が増えた。近鉄難波駅改札の混み具合にここ一年の激変ぶりを肌で感じる。

大阪府のホームページで「数字で見る大阪の国際化」という項を検索した。平成25年度
日本を訪れた外国人の数は1,036万人、うち大阪を訪れた外国人は263万人と25.3% を占める。来阪外国人を地域別にみると、韓国(22%),台湾(20%),中国(20%)、香港(7%)、米国(5%)とアジアが多い。一方、府内に住む外国人は20万3,000人、府全体の人口866万人の2.3%を占める。国籍別では韓国・朝鮮語が58%,であるが、23、24年の60%.59%から年々減っている。一方、中国籍(台湾含む)の割合は26.4%で22,23,24年の24.7%,25.4%,26.1%と比べ年々増加している。フリピン籍は3%,ベトナム籍2.5%,タイ籍0.9%と平成15年から10年間で1.3倍、2.9倍、1.4倍と増加している。平成25年度の航空旅客数は607万人、前年比13%増、通過旅客数30万3,000人で17%減少した。外国人観光客が急増した26年度、さらに増えるとみられる27度のデータが待ち遠しい。

日本に住んでいると有難味が薄れてくる。きれいな空気、水が安心して飲める、故障しない機械、食事がうまい。聞くと見ると大違いだと特に中国人観光客は感じているようだ。(了)

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