指と背中で診断をしながら同時に治療をする
5才の女の子で、タイトルに書いた症状以外にもいくつか訴えていましたが、「かかとも痛い」と言うことから、上部頸椎や後頭骨の問題と思えたので、とりあえず3指の痛みを治して、それから足趾の治療に入った。
「かかと」がなぜ後頭部なのかと言うと、七星論でのかかとは、「宙=任脈・督脈」という診方をするからで、そこに痛みがある時は、脊椎にも異変が出ていて、その異変が上部頸椎や後頭骨にも影響を与え、いろんな神経に異変を起してしまうからです。
七星論では踵は太陽(任脈・督脈)という診方をします
「宙=任脈・督脈」を簡単に説明すると、エネルギーの流れを自然界に当てはめて、「太陽」と「宇宙空間」とでも言いましょうか、一番大きな「陰と陽」という意味になります。
詳しく説明すると長くなるので、興味のある方は 『人体惑星試論奥義書』 をご覧ください。
もう気付いている方もいると思いますが、3指の痛みも、手首の痛みは(全てではありませんが)、上部頸椎(や後頭部)と関係があるし、小趾は膀胱経なので、督脈に平行して流れており、内眼角から頭頂部を通り、後頭部を通って下行して行くので、上部頸椎(や後頭骨)の問題と考えるわけです。
ですから、上部頸椎(後頭骨)を整えれば全て治まることがわかります。
その時の治療法は、直接上部頸椎や後頭骨を整えてもいいのですが、治療法には、中心(根本)から治す方法と、末梢(枝葉)から治す方法があり、ソフトな治療法を選ぶ場合は、末梢から治したほうが賢明な場合があるからで、この場合は末梢から治すのがスムーズに治療ができると考えたわけです。
手指を治め、足趾や踵の痛みを治め、それからスタッフに、脊椎をゆっさゆっさ揺らす治療法をお願いして、私はその場を離れました。
そして、他のブースで治療をして戻ると、まだ、ゆっさゆっさとやっているので、内心、スタッフに「悪いことをした」と思いながら、
「あ、あ、もういいですよ。これでいいですよ」と声をかけてから、症状が良くなったかどうかを本人に聞いたら、痛みは取れているようでしたので、治療を終わりました。
しかし、少し気になるのが、「何故、頸椎上部や後頭骨に異変が出たか」ということで、病因がはっきりしてないだけに、再発の可能性を心配するわけです。
この踵と上部頸椎や後頭骨の問題、及びその治療法に関しては、ちょっと難しいので、実験を交えながら 今度の臨床実践塾 で説明するつもりです。
今回の臨床実践塾は、スカセル(スカルセラピーでの治療法)をふんだんに入れますので、ほんとに盛りだくさんの治療実技講習会になりそうです。
それは、2月の臨床実践塾を、《第一回目のスカルセラピー講習会》にしようと考えていて、それまでには「スタッフ講習」として、やることがたくさんあるからです。