「あれっ? 手がひっくり返る。あれっ?」
この方は、前にも別の治療で写真を載せさせてもらったことがある方で、先に写真掲載許可のお願いをしましたら、
「ええ、どうぞどうぞ、僕の顔で良かったら・笑」と言ってくれました。
体が硬いと言う人は多いのですが、この方のように硬い人は少ない。
上の写真は、何をしているかというと、スカルセラピー後に、体の硬さの変化を診ています。
スカルセラピーをした後、ご自身でいろいろ体を動かしていたのですが、急に大きな声で、
「あれっ? 手がひっくり返る。あれっ?」と声を出していて、意味がわからないので聞いてみました。
「え? え? 何がですか? 何がひっくり返ったのですか?」
「いや、手の平がね、こんなにひっくり返らなかったんです」
「えっ?」
「手がね、普通の人はこうすると手の平がひっくり返るのに、僕はそれができなかったんですよ」と、手の指を組んで、今、出来ているポーズを見せてくれました。
これは普通に考えると何でもないことのように思います。
おそらく、このブログを読んでいる方も、こういう体の硬い人をあまり見たことがないと思うので、言ってる意味がわからないと思います。
それはこうです。
たとえば皆さんが、両手の指を組んで、顔の前で手の平をひっくり返そうと思えば、簡単にひっくり返ると思います。
ところがこの方は、体が硬くて、それができなかったと言うのです。
下の写真を見ると、少し想像ができると思います。
これが治療前の手の外転で、これだけ外転させるのにも、手の平に集中して外転をさせていました。
「これぐらいしか回りませんね」
これが治療後の手の外転ですが、「お! お!」と言いながら、余裕の顔をして手の平を外転させていました。
「お、お、楽ですわー。ええー! ほれ!」
おそらく、この簡単な手の平の外転が、ある意味コンプレックスになっていたかも知れません。
多くの人が簡単にできることを自分はできない、となると、「何とかできるようになりたい」と思うのが人情だと思うからです。
スカルセラピーは、こんなところにも人を喜ばすテクニックがあるんだ、と考えてしまいました。
人に喜んでもらうことは、全ての人が望んでいることです。
喜びは豊かさです。
孔子は、自分だけのことを考える人を「小人」と呼びました。
そして、人や社会のことを先に考える人を「君子」と呼びました。
このスカルセラピーが、孔子の教えのように、「人や社会のことを先に考えることのできる人」に役立つ道具になるなら、広く世間に知らせてあげたいものです。
きょうは、その序幕としてのセミナーです。
参加者がそのことに目覚めてくれればスタートラインに立つ準備として成功です。
「技術」とか「テクニック」とかの講習ではなく、もう少し広い世界を見つめる講習にすることができれば幸いです。
すみません。大きなことを言って。 (゚゚)(。。)ペコッ