ビフォー
アフター
昨日は、スタッフと一緒に臨床実践塾の準備をしていました。
準備と言っても、実技をやることでスタッフにも覚えてもらうのが目的です。
実技は、本で読んだりビデオを見たりするだけでは身に付かないからです。
この実験は、仰臥や伏臥になって股関節を動かし、調整の後にも再び股関節を動かして、ビフォー・アフターを比較するのに使いますが、今回は立位でのテストをしました。
ビフォーでは、股関節が開くと言うより、上半身全体が傾いています。
アフターでは、股関節が開いています。
写真で見るとわかるように、ビフォーとアフターは、股関節の開き自体はそんなに変わっていません。
変わったのは、腰椎の動きです。
腰椎が柔らかくなると、股関節の動きも楽になるわけです。
しかし、仰臥や伏臥になって股関節を動かすと、明らかに股関節の動きが良くなっていることがわかります。
(この実験の前に、仰臥での調整をしてスタッフに見てもらいました)
治療法は、頭蓋のラムダ縫合を触るだけですが、頭蓋骨療法は、ほんとに軽く触るだけで、関係部位が調整されるので、パフォーマンスとしてよく使います。
しかし、実際の治療では、それだけで終わってしまうと、すぐに戻ってしまうので、別の治療を加えていきます。
1月22日の臨床実践塾では、頸椎、胸椎上部、脊椎、上肢の関節、股関節仙腸関節、下肢の関節などを使い、ビフォー・アフターを行ないながら、治療法の説明をおこないます。
また、七星論では、「関節と臓腑」のつながりも解いてありますので、関節と関係する臓腑の治療も同時におこなうことができますし、関節から臓腑を想定して治療する事もできるようになります。
つまり、機能的な症状か器質的な症状かを考え、どの範囲まで治療するかを考えていくわけです。
たとえば、人差指の関節が痛いとすると、その関節を軽く動か巣だけで治る場合もありますが、それだけで治療を終わってしまうと、すぐに再発させてしまいます。
人差指は経絡では大腸経になりますので、根本的に治そうとするなら大腸の治療までしなければならないわけです。
大腸の治療は、各治療師によって違うと思いますが、大腸の粘膜からの症状なのか、大腸の筋層がらの症状なのかで治療法が変わってきます。
ですから、関節だけを調整しても、根元を治療しなければ、すぐに再発するので、根本的な治療法も交えながら解説していきます。
あ、でも、七星論を使うとそんなに難しいことはありません。
幸い、会場も 「大阪国際交流センター」 を借りる事ができましたので、人数が多少増えても大丈夫になりました。