上肢の北斗鍼のツボ
北斗鍼(灸)というのがあります。
上の写真の手首にある3つの点が、その一部です。
拙著 『人体惑星試論奥義書』 に書いた七星鍼法ですが、手足の原穴に、七星の順に鍼かお灸をする方法です。
これは虚衰した状態で患者さんが来られた時に使う治療法ですが、即効性があり、治療効果も抜群なので、非常に助かります。
「駅からここまで来るのに、何度も休みました」という方が来られました。
うちは、上本町の駅からだと3分、谷町九丁目の駅だと6分ぐらいしかないに、「しんどくて歩けなかった」と言うのです。
着替えをしてもらって、すぐに北斗灸をしたのですが、やった直後は「あまり変わらない」と言っていたのですが、経絡を整える鍼をしていましたら、お腹がグーグー鳴りだしてきて、治療開始から15分ほどした頃には、「ああ、楽になってきた。どうなるモノかと思ったわ」と話していました。
何年かぶりに北斗鍼を使ったのですが、やっぱりすごい!
七星鍼法は、即効的な治療効果のある鍼法が多いのですが、この北斗鍼はほんとに助かります。
たとえば、治療師の皆さんならわかると思いますが、「はー、はー、」と息が途絶えそうな患者さんが来られたら、どのように対処したらいいか戸惑うはずです。
治療院を長くやっていると、そういう患者さんも来るので、慌ててはいけません。
「君子、重かざれば威なし」(君子はどっしり構えていなければ威厳がない)です。
この北斗鍼を一度使ってみてください。
私もいろいろ勉強してきたつもりですが、虚衰した患者さんへの即効的な治療には、この北斗鍼(灸)が最高だと考えています。
ただし、水、水⇒金、金⇒地、地⇒火、火⇒木、木⇒土、土。と左右交互に施術をしなければ効果が半減しますし、場合によっては、逆効果になる可能性があります。
それは、七星論の原理で考えればわかることですし、勉強のチャンスを奪っても行けないので、あえて、ここでは書きません。(^―^)