右の顎と下顎角、両肩の奥、膝の上と膝裏が痛い （3/24の臨床実践塾）

この「診断即治療」は、 FC２ブログ にも転載しています。

督脈への刺鍼部位　

面白い臨床でした。

「面白い」と言うとヒンシュクを買ってしまいそうですが、臨床家の方なら多分、興味があるのではないでしょうか。

理由は、実際の臨床では、教科書に書かれたような患者さんというのは、来ないからで、いくつかの症状のある方が来院されるのがほとんどだからです。
「肩凝り」とか「腰痛」だけで来てくれる患者さが多いのでしたら、ほんと儲けもんですなんですが……。（^_^;）

さて、この方の臨床ですが、顎と下顎角辺りが痛いというのは、頚椎が絡んでいると想像することができます。
そして両肩の奥が痛いというのは、上部胸椎辺りに問題がありそうな感じがします。
しかし、七星論での関節配置で考えると、「腎」が絡んでいると考えられます。

膝関節は、七星論でしたら「金＝肺・大腸」と考えるのですが、筋骨系で考えると、骨盤、或いは股関節や仙腸関節の関係とも考えられます。
もちろん、膝自体の問題と考えることもできます。

そこで、脈を診ると、「任督に異変がある」のです。
つまり、任脈や督脈が絡んでいると、いくつかの臓腑が弱化している可能性があります。
というのは、脈の流れは、督脈に始まり任脈に流れるのですが、その督脈は、全ての陽経（胃経・大陽経・小腸経・胆経・膀胱経・三焦経）の「幹」になっていると考えるからです。

つまり、督脈の流れが悪くなると、全ての陽経の脈も力がなくなってくるのです。
そして、任脈の流れが悪くなると、全ての陰経（腎経・肺経・心包経・心経・肝経・脾経）の脈も弱化してくるのです。
※ 生殖器も任脈と関わります

それで、治療はどのようにしたかというと、このような場合は督脈を整えたほうが早く治せるので、督脈の治療を考えました。
が、その前に、ご本人が一番気にしていると思われる「顎の辺り」から治めたほうがいいだろうと考え、頚椎を捻り矯正で整えました。
1分ぐらいの治療ですので、本人は
「あれっ？？？？」という顔をしていました。

それから、治療中に「ブレ」が出ないようにするために、全経絡を整えました。
そして、いよいよメインイベントです。（^_^;）

巨鍼を使って、大椎から陽兪辺りまで刺鍼しました。（上のイラスト参照）
ほんとうは、これだけで全て整うのですが、

「先生、肩も治りますかね」と言うので、

「それだけで大丈夫だと思いますが、ちょっとやっていおきましょうか」

と、前腕の頭骨を調整したら、それで治ってしまいました。

「どうですかね」と聞くと、肩を動かし、

「うん、うん、痛くないです」と言う。

次は、膝です。
膝裏を探ると、膝自体の問題ではないと診断しましたので、腸骨を調整したのですが、ちょっと痛そうな顔をしていました。
しかし、2～3分の矯正が終わり、痛みを確認してもらうと、
「大丈夫です」と言ってくれましたので、それで治療は終了しました。

ああ、楽しかった。（^_^;）

米FOMC控えて様子見、NYダウ小幅安、一方、北朝鮮、駐国連、駐中国、駐ロシア大使が同時帰国、今後の戦略協議かと韓国KBS(学校で教えてくれない経済学）

米中貿易協議を再開し4月末決着を目的に米代表が北京に出発した。米中間での大型商談が期待されている。ただし、ボーイング737MAX型機は中国の購入リストから除外された。」と20日付WSJ電子版及びフィナンシアルタイムズ電子版が共にトップで伝えた。20日朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]で韓国KBSは「駐国連、駐中国、駐露3人の北朝鮮大使が数十人の随員と共にピョンアン空港に到着した。同時に国連、中国、ロシア大使3人の帰国は異例である。ハノイでの米朝首脳会談の失敗を受けて、北朝鮮は今後の戦略を練るためと見られる」と伝えた。韓国ではPM2.5事態が深刻化、文大統領非難が強まっている。

20日朝放送の英BBCは「メイ英首相は英下院議長発言受けて、21日開催のEU議会でEU離脱延期期限の6月末までとさらなる延長の2案で対応すると見られる。いずれのケースもEU議会の承認が前提条件である。英議事堂前でバーカウ英下院議長が「裏切者！」と罵声を浴びる場面が見られた。」と伝えた。20日朝放送のスペインTVEは「サンチエススペイン首相は「メイ英首相の説明が先だ。」と語った。英国の合意無きEU離脱となればスペインの70％の英国との貿易が影響を受ける。GDPの伸びはさらに鈍化する。」と伝えた。

スペインTVBは「トランプ米大統領はバルサルボ、ブラジル大統領と会談、お互いそれぞれの名前を印刷したサッカ―のユニフォ―ムを交換し友好関係をアッピール、経済及び軍事面での協力を確認した。ブラジル大統領はトランプ大統領をブラジルに招待した。ベネズエラ問題を記者団に問われた両首脳は具体的に答えなかった」と伝えた。20日朝放送のロシアテレビは「ナザルバエフ、カザフスタン大統領が国会議長に権限を委譲すると表明した。」と伝えた。NHK/BS「キャッチ！世界のトップニュース」キャスターは「ナザルバエフ大統領は78歳、健康問題を抱えていたとの見方もある。大統領職は譲るが国家安全保障会議議長の座には留まると見られる。プーチンロシア大統領はじめ欧米、中国、日本とも良好な関係維持に努めた。」と解説した。20日朝放送のドイツZDFは「世界で21億人が汚い水を飲まされていると国連が19日、報告書を発表した。報告書によれば1キロの牛肉に1万5,000リットル、1枚のジーンズに8,000リットルの水が使われている。」と伝えた。ドイツZDFは「通信機器5G時代の到来で米国はファ―ウエイ製品排斥を欧米諸国にトランプ大統領は呼びかけている。メルケル、ドイツ首相は「全ての企業に売る権利がある」と語った」と伝えた。

19日のNY市場ではFOMC会合を控えて米金融当局の金利スタンスを見極めたいと様子見した。米中貿易協議が再開されるが基本的問題で大きな溝を残していると伝えられる。英国のEU離脱問題で先行き不透明感が増してきている。NYダウは26ドル、0.1％安、25,887ドルで取引を終えた。ナスダックは0.1％高、S&P500は2,832ポイントで横ばいだった。NY外為市場では1ドル＝111.38円、1ユーロ＝126.44円で取引された。NY原油（WTI)はバレル59.03ドルと小幅安、NY金はオンス1，306.50ドル小幅高で取引を終えた。（了）