春はセンバツから
江嵜企画代表・Ken
春はセンバツから。3月23日(土)午前9時から第91回選抜高校野球大会開会式へ駆けつけ、スケッチした。あと時間見て彩色する予定である。
最寄り駅阪神御影、朝7時24分特急に乗車、魚崎、芦屋、西宮と来て次が甲子園である。
約12分で着く。お目当ての内野特別自由席はまだ座席があるらしい。警備員が「二列に並んでください」と声を掛けていた。
一昨年確か@1,600円から@2,000円へ値上げした。今年さらに@2,500円へ値上げされていた。
値上げ関係なく、球場に入ったがこれという席にはタオル、カバンなどで場所取りされていた。かなり上段だったが幸い空いた席をみつけ最大の目的であるスケッチを開始した。
開会式までほぼ1時間あった。楽団が開会式15分前に勢ぞろいする。あと役員、関係者がほぼ5分前に勢ぞろいした。構図を始め決め、鉛筆で描き込んでいくが、内外野席ともどんどん人が増えて行き、開会式開始直前には満員近く入ったことが分かった。
冷えるとは昨夜の天気予報で承知していた。しかし、コンクリートの球場の寒さは半端でなかった。花冷えということばがあるが、本日の寒さは、寒の戻り言葉ぴったりの寒さだった。
9時ちょうど開会式が始まった。司会は大分舞鶴3年の橋本由紀さんが先陣を切り、あと選手行進で呉三津田2年の赤瀬智咲さんが務めた。さすが全国アナウンス部門優勝者とあって器が違う。豊かな声量といい見事な出来振りだった。
国歌斉唱、君が代を幕張総合高校3年、菅谷茉友さんが涼やかな声で朗々と歌い上げた。ヤフーのブログによれば菅谷さんは「小学生のころオペラ歌手になるのが夢だった」と出ていた。甲子園の春夏に登場する司会者、国歌斉唱者はいずれの方も選りすぐりの方である。甲子園に出ること自体が彼女たちの登龍門かもしれない。
横道にそれた。開会式今一つのお目当ては選手宣誓である。今年の選抜高校野球大会は広陵の秋山功太郎主将だった。「多くの先輩が紡いだ伝統を受け継ぎ新たな時代を築き、笑顔の花を咲かせます」と力強く宣誓した。
恒例により開会式のみで甲子園球場を後にした。切符売り場で順番待ちしていたところ後ろの方が声をかけて来た。「どちらから来られたのですか。」「何時に甲子園に来られたのですか」と人懐かしそうに尋ねる方がおられた。
二言三言言葉を交わしただけで先を急いだが、ドアー・ツー・ドアで30分もあれば甲子園であるというとあとの言葉が出なかった。あと何回、甲子園に足を運べるか知る由もないが、恵まれた環境にひたすら感謝である。(了)