ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

アイスランド火山の噴火口は「ムンクの叫び」の絵とそっくり?!(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-21 10:17:32 | 経済学
今朝のNHK・BS「おはよう世界」は、欧州の主要空港で、一部運航を開始したニュ-スを伝える欧米のテレビ局の放送を紹介していた。ドイツテレビは、運航を再開した理由が、素人には分かり難いとコメントしていた。

関心があるのは、今すぐ飛ぶのか、飛ばないのか?安全なのか、安全でないのか?パイロット組合は反対している。当局は有視界飛行を例外的に許可した。しかし、当局は責任を取らないと言っている。経済的利益を優先したのだと一部の意見を紹介していた。

5日も6日も足止めされていた乗客は、これで家に帰れる。仕事につけると晴れやかな顔でインタービューに答えていた。アフガニスタンからの帰還兵を乗せたイギリスの軍艦で、サウジアラビアから帰国出来ることになった少年サッカーチームの様子を英国BBCが紹介していた。ただ、積み残された乗客に艦艇の係員が詫びをいれる様子を映していた。

飛行機会社は被害を受けた。その一方で、バス会社は大忙しだと、スペインテレビが紹介していた。「ニ―スの空港に行けばバスに乗れると聞いたのでやって来た。バスがいない。どうしてくれるんだ」と係員にかみつく客に、「飛行機に合わせてバスを手配出来ない。ご理解ください」とここではバス会社の係員が客をなだめていた。

アイスランドの火山活動は依然として活発に噴火を続けている。流れ出す溶岩の量は増えた。ただ、氷河はほとんど溶けた。その分、噴煙の舞い上がる高さが最高時の1/3まで落ちた。しかし、新たな噴火口が現れるかどうかは誰にも分からないとアイスランド大学の専門家が答えていた。火口を上空から写した写真が、「ムンクの叫び」の絵にそっくりだと、火口の航空写真とムンクの絵を並べて紹介しているテレビ局があった。

「おはよう世界」では、イギリスBBCが「FSA(英金融サービス機構)が、ゴールドマンサックスに対して、強制調査を始める」と伝えたと紹介していた。英国では5月6日の総選挙を控えて、労働党、保守党、自民党が混戦状態にある。現政権のブランウン首相としても、米SECが提訴して、なぜイギリスはやらないのかと抗議され、動かざるを得なかったに違いない。米SECのゴールドマン提訴も11月の米中間選挙控えた人気取りだろう。

20日のNYダウは、欧州空港一部再開の動きを歓迎したわけでもあるまいが、①欧州株反発、②原油(WTI)バレル83ドル復活、③ギリシャ国債の消化が進んだことなどから、前日比25ドル高、11,117ドルで取引を終了した。金、プラチナ、パラジウムもつれ高した。

バ―ナンキFRB議長は今朝の米議会証言でも超低金利維持を表明した。株価、商品相場の底堅さは、水鳥が金余りは年内一杯続くと嗅ぎつけ餌場に集まっている結果であろう。(了)

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作家・川上末映子さん:芦屋読売読書サロン(スケッチ&コメント)

2010-04-20 11:21:24 | スケッチ



作家・川上末映子さん:芦屋読売読書サロン

江嵜企画代表・Ken



「よみうり読書・芦屋サロン」、ルナ・ホール、作家、川上末映子、という案内が読売新聞に出ていた。川上さん?、どんな作家?恥しながら知らない。ただなんとなく聞いてみようという単純な動機で出かけた。

川上さんは、1976年生まれ、大阪府出身、2008年に「乳と卵」で芥川賞を受賞した。NHKテレビ「トップランナー」という人気の若者を紹介する番組にも出た。歌、踊りも堪能、アルバムも出している。最近、いじめをテーマに書いた「ヘブン」が大ヒットして、乗りに乗っている作家です、と司会の中村さおりさんが紹介していた。

神戸で村上春樹さんの読書会があり、その時以来、芦屋の山を左手に車の中からみた。神戸といいかけて、芦屋はいいですね、と言った。こんなにたくさんの方に来ていただいて、嬉しいと冒頭、挨拶した。舞台に颯爽と現れたが、まるでファッションモデルである。

川上さんは、実に楽しそうに話す。止まらない。話し出してから、「えーっと、質問はなんでしたか?」と確かめて、一端、軌道修正して、話をまた続ける。聞き手が困る場面をしばしば目にした。雰囲気にまるでとらわれない。ザックバランという言葉が、関西弁にあるが、そのままである。

いつものように会場の様子をスケッチした。あとで520人と知ったが、若い人が一角を占めていたが、失礼を顧みず言えば、普通のおばさんで会場は一杯だった。平日の午後だから仕方がないが、男性の数はいつも通り少なかった。今回の催しのために書き下ろしたという「星星峡」という原稿用紙9枚の小説から話がはじまった。
 
ひとしきり聞き手の浪川和子さんと川上末映子さんとの対話の後、参加者との質疑応答が面白かった。質問は二回に分けて都合8~9人はいたと思う。川上ファンなのであろう、質問者には、男性が多かった。男と女の生理の違いについてのやり取りが面白かった。

今回の書き下ろし「星星峡」に出てくる舌についてのやり取りでは、人間、死んだら舌を飲み込むという怖い話がさらりと出た。話を聞きながら「舌を巻く」という言葉をふと思い出した。川上さんの体から、言葉があふれ出てくる感じがした。小説は、炸裂、小説は爆発と表現しておられたが、大いに納得した。

全員死ぬのに、なぜ生まれてくるのかと今でも思っている。子供時に読んだサザエさんの漫画で、「なんで人って死ぬの?」と聞いたら、波平さんが「そんな暇あったら、勉強しろ」と言う場面があった。あんなの見ると「もう、答えようがなかった」と話していた。

子供の頃、母親に「なんで、わたしを生んだん?」といった。母親は大ショックだったらしい。「外へ出て、走ってこい!!」と言われた。母親は、「疲れたら、寝るやろ」、と言っていた。子供のころのエピソードの紹介が面白かった。

川上さんは夢をよく見るそうだ。いまでも、夢の途中で、ガバッと飛び起きる時がある。こんな夢を見たいと思って寝ると思い通りの夢を見れるようになった。夢の話を小説に書くのはむつかしいと話していた。始めての恋愛小説を9月に出すそうだ。思いが成就される時と思いが成就されない時との違いを書きたいと話していた。

長く読まれる作品が書けたらいいなといつもと考えながら書いている。5月末までに仕上げるのに、まだ手を付けていないと前置きして、今回の恋愛小説は、長い間読まれる、手ごたえを感じてもらえる作品を書きたいと話していた。

今回の催しのまとめは5月12日の読売新聞に掲載されると司会者が紹介していた。当たり前のことであるが、どんな名人がまとめても、会場に足を運び、生で話を聞くに勝るものはないと常々思っている。午後2時から3時40分までの時間を堪能した。(了)

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SECのゴールドマン告発は、米中間選挙に向けた政治的思惑か(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-19 07:26:20 | 経済学
米証券取引委員会(U.S .Securities and Exchange Commission、略してSEC)が、ゴールドマン・サックスを詐欺容疑で告発(charge)したとのニュ-スを受けて、先週末、NYダウが125ドル安と急落、ユーロ相場が、対円で1.5%、対ドルで0.5%値下がりした。

日本では、一般紙でも今回のニュ-スは結構大きく取り上げられた。週明けの東京市場でも、株式、外国為替市場ともに影響が出そうだ。今回のSECの告発には、米金融改革法案の早期成立を狙うオバマ政権の政治的思惑が背景にあると見られている。

17日付けのWSJ紙は、「米金融大手のゴールドマンが、大手ヘッジファンドのポールソン・アンド・カンパーが損失補てんのための反対取引、CDS(Credit DefaultSwapの略)を行っていることを知りながら、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)を裏付けとした債務担保証券(CDO)に組み入れて販売していたと、SECはゴールドマンを告発したと書いていた。

WSJ紙によると、ゴールドマン・サックス・インターナショナル執行役員のト―ル氏が、友人に宛てた電子メールで「CDO市場はいつ崩壊してもおかしくないと」書いていた。投資家にこの事実が知られるとCDOが売れなくなる。投資家にはCDOを勧めながら、自らは売って利益を上げた。正に詐欺行為であるとSECは断じたと書いていた。
 
返済不可能な顧客と知りながら、サブプライムローンを始めたことが、今回の世界金融危機のそもそもの原因である。住宅の値段が上がっている間は問題が表面化しなかった。ところが住宅価格が下がり、回転が効かなくなった。売るから値段は下がる。下がるから売りがかさむ。決まり切った転落のパターンである。

11月の米中間選挙では民主党苦戦が予想される。オバマ大統領は先日なり振り構わず健康保険法案を成立させた。核安全サミットもクリアした。一気加勢に金融規制改革法を成立させて、米中間選挙劣勢を挽回しようとオバマ陣営は政治生命をかけていると伝えられる。

17日のWSJ紙は、銀行がデリバティブ取引で巨額の利益を上げた。金融規制改革法案の目玉がデリバティブ規制である。ところが、ガイトナー財務長官は、店頭販売デリバティブは禁止の対象だが、大手銀行によるデリバティブ取引禁止には言及していないと書いていた。SECはゴールドマンを告発する。一方、デリバティブで大手銀行をガス抜きする。

SECは、日本語では、証券取引委員会と訳すが、アメリカの株式や公社債などの証券取引を監督・監視する連邦政府の機関である。エンロンやワールドコムの粉飾決算を暴いてきた。2009年に女性初の委員長に就任したMarySchapiro氏の存在に注目しておきたい。(了)

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日本で200年近く眠っている火山はどこか?火山国日本の備えはあるか(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-18 07:26:09 | 経済学
アイスランド火山噴火による航空業界の直接の被害が一日当り2億ドル(92円換算182億円)以上になろう。第二次世界大戦後最大規模である。先週金曜日の欧州全体で予定便28,000の内推定16,000 がキャンセルされたと16日付けのWSJ紙が伝えていた。

英国の空港だけで1日50万人以上が空港で足止めされた。アイスランド語でエイヤフィヤトラヨ―クトルと発音する氷山の下で、火山はほぼ200年眠っていた。最後の噴火は1821年である。それが目覚めた。噴火がいつ収まるか全く予測がつかないとWSJ紙は書いた。

ロンドンのヒースロー空港はゴーストタウンの様相を呈している。ドイツのメルケル首相はアメリカからの帰路リスボンで足止めされた。ポーランド大統領の家族は葬儀が予定通り行われるよう要請した。オバマ米大統領は金曜日段階で葬儀参列を予定している。

アイスランド大学、Gislason氏は、カルデラの氷のほぼ25%はとけた。現在噴火している氷山の活動が収まっても、新たな噴火が起こる可能性を残している。噴煙被害がいつ収まるか予測できないと語ったとWSJ紙は伝えていた。

日本に200年近く眠っている火山はどこか。不謹慎な予測は慎むべきだが、災害は忘れた頃にやってくる。火山国日本として、今回のアイスランド氷山の噴火は他人事で済まされないことだけは確かである。(了)

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SECがゴールドマンサックス提訴を嫌気、NYダウ125ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-17 09:38:50 | 経済学
“Tragic Flaw:Graft Feeds Greek Crisis(悲劇的キズ:汚職、収賄がギリシャ危機を食い物にしている)”とのタイトルで、A4、4枚半、MarcusWalker記者の記事を15日付けのWSJ紙が掲載していた。

「なぜギリシャはふんだんに金を使うが税収が少ないのか?多くのギリシャ人は、fakelakiとrousfetiの2つのギリシャ語が答えだと話す。」という文から記事ははじまる。Fakelakiは「ポチ袋」、rousfetiは「口利き(収賄)」を意味すると書いていた。

ポチ袋は、病院の患者から街中の魚屋さんに至るまで、いたるところで渡さなければならない「心付け」(賄賂)に必要不可欠である。口利きは、教員採用からギリシャ正教の坊さん選びに至るまで社会のあらゆる場所で見られる。ギリシャにおける賄賂と口利きの伝統が、水ぶくれに太った栄養不良の国を育てた。そして、信頼の危機がヨーロッパ全土をシェイカ―のように揺さぶっている。

ブルックリン研究所が近々まとめて発表予定の資料によれば、約40ケ国の多くに見られる事実は、財政赤字が贈賄に関与している。ギリシャとイタリアが最悪で、スペイン、ポルトガルが後に控えている。賄賂がなければギリシャは過去10年で黒字だった。賄賂がスペイン並みであれば、ギリシャの財政赤字はGDPの4%程度に収まっていたと書いていた。

ギリシャの家計は、一年で平均1,355ユーロ(125円換算:16万9,000円)を賄賂に支出している。運転免許取得、医者の予約、建築許可、税額免除など賄賂は多岐にわたる。最近では、不法就労関与や公債を高値で売り付けた関与で大物政治家が係争中である。

パパンドレア首相は、公務員を減らすと言っているが、公務員を減らせば賄賂はむしろ増える。ギリシャの公の機関の病院で心臓手術を受けようとすれば、病院へのキックバック費用がかさみドイツの5倍かかる。ドイツでは罪になるケースがギリシャでは心付けで罪にならない。これら全てが財政を食い物にしている。現在GDPの13%の財政赤字が2012年に3%に減るとの見通しは余りにも楽観的に過ぎると書いていた。

一方、16日のNY株式市場は、SEC(米証券取引委員会)が、ゴールドマン・サックスを詐欺容疑で提訴したとのニュ-スを嫌気して、前日比125ドル安、11,018ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、ユーロ、ドル共に売られ、1ドル=92.15~20円、1ユーロ=124.37~49円で取引された。原油は83ドル台、金先物はオンス23ドル下げた。

賄賂で汚染されたギリシャ。大銀行の詐欺容疑提訴だけで揺れるアメリカ株式市場。アイスランド火山灰被害で飛行機が飛ばない。中国青海の大地震。他人事で済まされまい。(了)

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ところ変われば品変わる、日本の若者よ、もっと世界に目を向けよう(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-16 09:29:50 | 経済学
4月半ばを過ぎて、肌寒い日が続くと思っていると、今日4月16日は、旧暦では3月3日、雛祭りの日である。大阪の繊維問屋でも、旧暦のカレンダーを参考にしながら、現在も商売をしておられる方は結構おられる。視点を変えるとなるほどと思うことがよくある。

「ところ変われば品変わる」ということわざがある。広辞苑によれば、「土地が違えば、風俗習慣が違う」と書いてあった。NHK・BS「おはよう世界」に、最近すっかりはまっているが、世界の動きを、要領よくまとめて伝えてくれるので、誠にありがたい。

アイスランドの火山が噴火して、火山灰でロンドンに被害が出ていると今朝の「おはよう世界」が伝えていた。災害関係では、中国青海省でマグニチュード7.1の地震が発生、少なくとも700 人以上がなくなった。胡錦濤主席、温家宝首相ともども、外交旅程を急遽キャンセル、現場にかけつけると伝えていた。災害地がチベット自治区のためであろう。中国のトップ2が、チベット人居住地域で起こった地震に敏感に反応した。

世界の動きということでは、直近のニューズウイーク誌日本版は「国際情勢超入門」という派手なタイトルを表紙に付け、アメリカの経済や中間選挙の行方、「イギリス政権交代」、「米中両国のケンカはやらせだ」など、国ごとに世界の動きを分かり易く分析している。富に外国の動きに興味を示さなくなったと言われる日本の若者には是非とも読んで欲しい。

日本人は株嫌いの人が多い。当の「経済学」では、NYダウの動きを毎日のように紹介している。株の売り買いのためではない。NYダウ採用30銘柄の大部分が俗にいうグロ―バル企業であり、世界の動きの指標として参考になることが多いからだ。

15日のNY株式市場は、前日比21ドル高,11,144ドルで取引を終了した。米企業業績見通しが、依然として、失業率が高止まり、住宅、不動産部門に不透明感を残しながらも、リーマン破たん後の悲観人気から見れば、確実に改善している。グーグル、インテルに限らず、海外事業が米企業の業績を支えていると15日付けのWSJ紙が解説していた。

今朝の日経CNBCに登場したコメンテーターの口から、Overseas(オーバシ-ズ)、オーバシーズという言葉がしばしば耳に飛び込んできた。オーバシーズとは、言わずと知れた、外国、海外の意味である。アメリカ国内だけを見ていては、投資家は、企業業績、景気の先行きを見間違いますよ、とアメリカ人が見ているテレビ番組で声高に叫んでいた。

40年前の古い話だが、元職場の米国人の顧問弁護士が、アメリカ人は、図体は大きいが典型的な島国だ。自分の国のことしか関心がない人種だとよく話していた。そのアメリカが海外に目を向けようと言いだした。元祖島国の日本が内向きでどうするというのだ。(了)

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米企業業績改善期待、NYダウ103ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-15 09:19:48 | 経済学
NYダウが、3週間ぶりに、3ケタの値上がりで、前日比103ドル高、111,123ドルで取引を終了した。投資家は、JPモルガンのレポ-トが金融システムの強さを示唆したこと、インテルの売り上げの大幅増を歓迎し、両者の株価がそれぞれ3%以上値がりしたことが株式市場に買い安心感を与えたと14日付けのWSJ紙が伝えていた。

米商務省が、14日、3月の米小売高が前月比1.6%増加を発表した。エコノミストの予測1.3%増を大きく上回った。消費者物価指数の伸びが小幅にとどまったこと、米企業の在庫投資が増えたこともこの日の株価急反発を助けたとWSJ紙は書いていた。

バ―ナンキ米FRB議長が、米上下両院合同経済委員会で、財政赤字を減らす十分な経済成長は、個人消費と企業の設備投資次第である。FRBは「長めの期間(extennded period)」の低金利を継続すると証言したとWSJ紙は紹介した。

バーナンキ議長は、同日の証言で、中国の人民元は過小評価(undervalued)されており、その結果輸出指導の経済を推進していると語った。IMFは通貨政策が適切に実施されれば、中国の成長に有害とならないとのレポートを発表した。人民元切り上げは、6月のG20開催時期に合わせて中国は実施するだろうとの一部の観測をWSJ紙は紹介した。

NHK・BS「おはよう世界」(ブルームバーグ)は、「インテルが好決算を発表した。アップルのiPAD発売が異常人気で在庫がなくなりアメリカ以外での販売が延期された。他の半導体企業決算も期待できる」とし、ダウ、ナスダック、S&P500種平均共に値上がりしたと解説していた。

「おはよう世界」(経済情報)では、三菱東京UFJの大宮広行氏が、「景気は回復してい
るが、雇用の戻りは鈍い。それが長期金利を3.8%台に抑えている。その結果住宅ローン、自動車ローン金利共に低位に維持させ、米国消費を下支えしている。」と解説していた。

14日のNY外国為替市場では、1ドル=93.23~28円、1ユーロ=127.23~35円で取引された。NY原油(WTI)先物相場は、在庫減少レポートを好感、一時、バレル86.30ドルまで急反発した。NY金先も小幅ながら反発、トロイオンス6.20ドル高、1,159ドルで取引された。バ―ナンキ議長の議会証言で、改めて米金融緩和は継続するとみたリスクマネーが、株式はじめ商品市場などへ還流してきている現れと見られる。

日本では悪い話は極力隠す。その一方で、いい話も表に出そうとしない傾向が強い。ただ、人が並んでいるだけで,しかと中身を確かめようともしないで、漫然と列に加わる。船が難破した。皆さん、飛び込んでますよと言えば飛びこむ。「世界ジョーク集」を笑えない。(了)

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ベルフラワー(スケッチ&コメント)

2010-04-15 08:02:06 | スケッチ


ベルフラワー

江嵜企画代表・Ken



おなじみのフラワーショップ「潤」に出かけた。青紫色の小さな花を無数につけた鉢植えが店先の棚一杯に並んでいた。背丈はせいぜい15~20センチほどである。花、つぼみ、葉っぱのコンビネ―ションが気にいった。いつものように自宅に持ち帰りスケッチした。

 なんという名の花ですかと支払いカウンターで尋ねたら、ベルフラワーだと答えてくれた。そう言われて、花を見ると横向きの姿がベルに似た姿をしている。花も可憐で、けれんみなく咲いているが、下から下から次々と突き出してくるように次の出番を待っているつぼみ達から特に元気をもらった。

 ヤフーのブログで調べたら、キキョウ科ホタルブクロ属、原産地端ダルマチア。土壌を選ばず、とても育てやすい花です。終わった花は早めに摘み取ることが、次々花を咲かせるコツです、と出ていた。

 花言葉は、感謝・誠実・饒舌と出ていた。感謝や誠実は花言葉に結構多い。しかし、饒舌が一枚加わっているのが面白かった。和名は「風鈴草」と出ていた。風鈴の季節はもう少し先だが、手入れを怠らなければ、次々花を咲かせるそうだから、退屈な時のおしゃべり相手にうってつけの花かもしれない。(了)

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核安全サミット閉幕、次回開催国は韓国(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-14 09:58:49 | 経済学
核安全サミットの次回2012年開催国に韓国が選ばれた。イヨンバク大統領は、6ケ国協議で北朝鮮が、核放棄を明確にすれば、北朝鮮をサミットに招致したいと語ったと、韓国KBSテレビがトップニュ-スで流したとNHK・BS「おはよう世界」が紹介していた。

広島、長崎に原爆を落とされた日本として、日本政府はどこまで核サミット開催をアッピールしたのか定かでない。次回のG20も今年11月に韓国で開催される。韓国大統領自ら積極的に動いたと伝えられるドバイへの原発売り込みにも韓国は成功した。「友愛」だけでは世界には相手にされない現実を鳩山首相に期待すること自体せんないことかもしれない。

「おはよう世界」では、欧米のメディアが、ポーランド政府専用機墜落事故を大きく取り上げたことを紹介していた。大統領夫妻の棺が埋葬されるワイエル城へ向かう沿道の様子を、ドイツZDFテレビは詳しく伝えていた。管制塔の指示にもかかわらず、視界5メートルの濃霧を無視したパイロットの操縦ミスと伝えられる。

13日のWSJ紙は、核安全サミット出席した、中国の胡錦濤主席が、人民元切り上げ問題について公式に始めて発言、「人民元切り上げで、米国の貿易不均衡も雇用も改善しない。通貨政策は、あくまで中国の国益を基本に置き断固行動する」と語ったと伝えていた。

中国は前回20%人民元切り上げ後、他国の通貨は上昇した。「タイミングは6月30日ごろとなり、上げ幅は、今回は小幅になる。前回同様、段階的に切り上げせず、一回のみになるとの一部専門家の見方を、同じくWSJ紙は紹介していた。

今朝のテレビ東京に出演したコメンテーターは、円ドル相場は横ばい見通しだが、アジア通貨が対円で値上がりする結果、円安になる。日本の輸出にはプラス、輸入物価は上昇し、脱デフレには効果があると解説していた。

13日のNY外国為替市場では、ユーロが、6ケ月と1年物のギリシャ国債に予想外の買いが入ったことを材料にユーロが対ドルで小幅値上がりした。対円では1ユーロ=126.97~127円、1ユーロ=1.36ドル台で取引された。WSJ紙は、ギリシャは2015年までに自国のGDPとほぼ同額の2,400億ユーロの償還を予定している。ギリシャ救済は一時しのぎに過ぎないとWSJ紙は指摘していた。

13日のNY株式市場は、NYダウが11,000ドル達成から100ドル近く値下がりして始まったが、あと企業決算期待から見直し買いが入り、前日比13ドル高、11,019ドルで取引を終了した。原油(WTI)相場が在庫増加を嫌気して5日続落、一時バレル83.10ドルまで値下がりした。普天間も大事だが特に国のリーダーは世界的視野で動いて欲しい。(了)

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自国の姿自体つかみきれていない政府をいただく国民は不幸だ(学校で教えてくれない経済学)

2010-04-13 09:42:32 | 経済学
「沖縄は夏日を記録しました。4月11日は清明(シ―ミ―)で、親せき筋が集まって、墓前でご馳走をいただきました。年に一度、無事を確かめ合う日でもあり、ご先祖様に、この世で元気にしていますとの報告会でもあります」というメールをSさんからいただいた。

「清明節は重要な行事となっています。ちなみに,清明節以外にお墓参りすることはありません」というメールを今ひとりの沖縄ご出身のSさんからいただいた。神戸で生まれ育った人間にとって共に初めて聞く話である。ご先祖様のお陰であるが、目が見え、耳が聞え、無事歩けることがいかに幸せなことであるかということを、最近、富に実感している。

沖縄ということでは、4月6日付けの毎日新聞に、「政府は米国の代理人か」(琉球新報・編集局長、富田詢一氏)という優れ物の記事を近くの喫茶店で読んだ。神戸の人間に限らない。日本人の多くが政治家、マスコミ含めてだが他人事で事を済まそうとする生き方を続けている。それが普天間問題の扱いにも象徴的に現れていることを再認識させられた。

今朝NHK・BS[おはよう世界]でロシアRTRテレビが、アメリカでつくられたロシアの教科書に、ロシアのガガーリンが初めて宇宙に飛んだ話が出ていない。スプートニクもニ―ルも載っていない。これほど嘆かわしいことはないとレポーターが紹介していた。

日本人は日本の近代史をほとんど教えられていない。勉強は本来、自分自身でやるものだから、全てを教科書のせいには出来ない。しかし、子供時代、特に小学校の教科書で一端刷り込まれると、後々の生き方にまで大きな影響を与える。今朝のロシアテレビを見ていて、日本人が日本の歴史を語れない問題について、他人事でないと思った次第である。

「おはよう世界」(ブルームバーグ)で、週明け12日のNY株式市場では、NYダウが、終値で11,006を付け、リーマンショックが起こった2008年9月以来の高値を記録した。ただ、商い自体は低調で、1~3月期決算を控えて、様子見気分が強かったと解説していた。

12日付けのWSJ紙も“Dow Closes Above11,000 “の見出しで、ダウ平均が11,000ドルを超えて引けたことで、”Symbolic start(象徴的スタート)“と書いた。ただ、個々の企業業績期待が高まる中、マクロでは、巨額の財政赤字、高止まりする失業問題、ギリシャ問題を抱えるユーロ相場など依然として懸念材料を多く残していると指摘していた。

「おはよう世界」では、米中首脳会談を派手に伝えるアメリカABCニュースの様子を紹介していた。こんな画面を見せつけられると、日本という国が名実ともに影が薄くなったと実感させられた次第である。「政府は米国の代理人か」の記事にもあったが、独立国でありながら、自分の国の姿自体つかみ切れていない政府をいただく日本国民は不幸だ。(了)

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