ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

コーヒ―値上げはゼロ金利が元凶?(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-18 09:45:15 | 経済学
「おはよう世界」を見ることから一日がはじまる。フランスF2,ドイツZDFなどが今朝もバーレーン、イエ―メン、リビア、イランでの反政府デモの様子を報じていた。バーレーンのデモには米クリントン国務長官が、特別演説して、アメリカの関心が高いことを印象付けた。一連の報道を見ているとNHK・BS「おはよう世界」は日本のメディアの中ではいかに異常かがよく分かる。一般論だが、海外の動きに日本人は本当に無頓着になった。国会の動きが日本全体のムードをどれほど悪くさせているか計りしれない。

「おはよう世界」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマーケット・アメリカ、シュナイダ―・恵子氏の話をお聞きください。「1月の米消費者物価指数上昇、直近の米失業保険申請件数の増加を見て、NYダウは安く始まった。ところが10時に発表されたフィラデルフィア連銀発表の景気指数が8年振りの高いデータだったこと、米企業の好決算、相次ぐ増配のニュ-スに支えられ、NYダウは前日比29ドル高、12,318ドルで取引を終了した。」と話を始めた。

次に「バーレーンでの抗議デモがイエ―メン、リビア、イランにも波及してきた。そのため原油、金、綿花、穀物など商品市場がこの日は動意づいた。NY原油先物WTI相場は、前日比バレル1.37ドル高、86.36ドルへ値上りした。18日からパリで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議でも商品相場急騰、インフレ問題が討議されよう。」などと話していた。

ここ数日ご無沙汰していた近くの喫茶店に顔を出した。マスターの奥さんが店に入るなり「心配してたんよ。」といきなりの挨拶である。従兄弟の不幸など、これこれしかじかと説明した。馴染客が来なくなると決まって入院かなくなった話だと説明があった。このところ神戸も気温の変化が激しい。雪など降ると店の客足に即響くそうだ。あらゆるところで高年齢化が進んでいることが喫茶店一つとっても典型的に出ているのでろう。

この日はコーヒー豆が値上がりしてきたとマスターがぼやいていた。ブラジルコーヒーが品不足からシカゴ商品取引所ではすでに75%値上がりしているから、日本での値上げは時間の問題だと思っていた。それが現実となって来た。この店では食事などメインのメニューを頼めばコーヒー代はプラス200円で済む。それが単品だと330円である。値上げするかどうかマスターも悩ましいところだろう。トウモロコシ、大豆、砂糖の国際相場も値上りしている。なぜか日本だけデフレ風を吹かしているが、目に見えない形でじわじわ日本にもインフレの影が忍び寄ってくるであろう。

「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグに出演したあるストラテジストは「NYダウは昨年7月に二番底をつけるとの懸念が広がった。ところが、実際は8月に底が入り、株価は一貫して右肩上がりである。上げたり下げたりしながら徐々に上げているのがいい。」などと株価の先行きを楽観的に見ていた。現在、米失業率は9%台である。8%台を切ってくるのは少なくとも2年先との見方が多い。金融緩和政策の切り替え次期が先延ばしされる可能性は消えていない。それが株式相場を下支えしている。

インフレと言うと難しく説明するひとが結構多い。ドルの値打ちが下がっているからである。ドルが安いためドル建てで取引されるコーヒーはじめ原油、綿花、トウモロコシ、小麦、砂糖の値段が上がっているにすぎない。ドル垂れ流しが続く限り、俗にいう「インフレ」は続くだろう。

問題は日本である。1ドル=82円で円高だと騒いでいる。ドルが安いため円が高く鏡に写っているにすぎない。ドルも安いが円も安い。なぜなのか。アメリカも日本もゼロ金利だからである。ゼロ金利がコーヒ―値上げの元凶だ。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

09年5月、溺愛の孫の死後、ムバラクの目は輝きを失っていた:ニューズウイーク日本版

2011-02-17 08:43:20 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「独裁者の知られざる肖像」のタイトルで、クリストファーディッキ―中東総局長が、近着ニュ-ズウイーク日本版でムバラク前エジプト大統領について「問題は金銭慾より自惚れだった。国民を散々苦しめておきながら全て国民の為だったとムバラク一家は信じ切っていた。」とカイロ駐在の欧米のある外交官の言葉を紹介していた。

ムバラク前大統領の次男、ガマルは10年間帝王学を学んでいた。しかし「ガマルに政治家の資質が欠けていた。コミニュケ―ションの取り方に難がある。カリスマ性がなく、国民に親近感を与えられない。。。リーダーの器ではない。」と古い友人で実業家のジアド・アリ―は話したと紹介していた。どこかの国にもガマル氏そっくりの政治家は多い。

この先のエジプトはどうなるのか?「苦しい生活を強いられている何千万の大衆と、職にあぶれた若い高学歴層、軍部と治安組織の怒りが膨らみはじめガマルと経済近代化路線に対する反発が増していた。ところが、軍を中心とする経済改革反対派が政治の実権を奪い返したことで、民衆にとって新たな悲劇が始まる可能性もある。」とディッキ―総局長は鋭く指摘していた。エジプト情勢は未知数だということを示唆している。

17日のNHK/BS「おはよう世界」は、フランスF2,英BBC、ドイツZDF,カタール・アルジャジ―ラがそれぞれ、反政府デモが、イエメン、イラン、リビアに波及しつつある様子を報道していた。特にリビアはカダフィ大佐が42年独裁体制を維持している。「リビアの国民は何かしたい気になっている。われわれにも出来ないはずはありません。」という一般市民の声をフランスF2が紹介していた。

ドイツZDFは「イランの現政権は反政府デモの拡大を怖れている。検事総長は早急に行動に移すと、反体制派の逮捕、処刑をにおわせており、状況は良くない。」などと伝えるテヘラン特派員の声を紹介していた。フランス、イギリリス、ドイツなどにとってヨ―ロッパは地政学的に見て、中東情勢を肌で感じていることがよくわかる。日々、対岸の北アフリカから難民が大陸に押し寄せている様子をテレビで見ていても、「中東」は「近い」国なのだということがよくわかる。

一方、16日のNY株式市場は、薄商いながら前日比61ドル高、12,288ドルで堅調に推移したと米ブルームバーグが伝えていた。「おはよう世界」(経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「米景気回復期待、長期金利安定、米住宅着工件数が59.6万件と予想を上回ったことを好感した。米FOMC議事録では、景気回復を示唆する一方、雇用改善には時間がかかると指摘した。NY為替市場は1ドル=84円近くまでドルが買われた。一方、NY原油は、中東情勢懸念からWTI相場がバレル84.99ドルまで戻した」などと解説していた。日本の原油相場は既に100ドルを超えた北海ブレンドを意識して動いている。

ニューズウイークの記事に戻す。ムバラクの溺愛していた孫が09年5月に急死した。「この時辞めておれば国民は辞めないでくれと言っただろう。しかし、ムバラクは辞めなかった。数週間後にムバラクとインタビューしたイスラエルのジャ―ナリストによれば、大統領の目の輝きが失われていた。」と書いていた。目は口ほどに物を言う。ひとの目を見て話をしない人間は信用できないと常々思っている。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食べ物や水がなに不自由なく手に入ることがいかに幸せなことか恥ずかしがらずに伝えたい

2011-02-16 09:04:06 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



1月の中国の消費者物価指数が、12月の4.6%増に続き4.9%増加したと15日付けWSJ紙が報じた。15日の日経夕刊も一面下段で取り上げた。インフレ対応として、中国はここ4ケ月で3回0.25%と小刻みながら利上げを実施した。銀行の準備率引き上げも相次ぎ実施している。なかでも食料品価格は4ケ月平均で10%以上上昇している。今回消費者物価指数の上昇幅が予想を下回ったが、これに関連して、不動産の比率を上げ、食料品の比率を下げたことが影響したと香港ATVが解説していた。

WSJ紙のBobDavis記者とAaronBack記者は、なぜ中国は食料品価格の上昇に対して相次ぐ利上げで、これほどまで神経質なのかと問いかけ、それは 中国政府が、中国での食料価格高騰が政情不安に発展することを恐れているためだと書いていた。チュニジア、エジプトと来て、今朝の「おはよう世界」はドイツZDFの「イランでの反政府デモをイラン政府が取り締まりに乗り出した。バ―レンでもデモが行われた。」などと伝える様子を紹介していた。

香港ATVも中国の消費者物価上昇を取り上げた。食料品が10.3%上昇、旧正月用需要で果物は15%上げた。低所得層では収入の半分以上を食費が占める。食料品の値段が上がれば社会不安の要因になる。先月卸売物価指数も6.6%伸びた。中国政府は4ケ月間で3度利上げしたが、正直、中国政府は物価高騰に手の打ちようがないのではないかと報道していた。

一方、15日のNY株式市場では、1月の米小売販売が予想以下の伸びにとどまったことやエジプト情勢がひとまず収まったことから出来高も少なく、NYダウは前日比41ドル安、12,225ドルで終了した。「3~5%調整するだろう。そのとき買いたい。米国経済の回復を期待している。」などと語るディ―ラ―のコメントを米ブルームバーグが紹介していた。

「おはよう世界」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「小売が予想を下まわったのは冬の寒さのせいだ。米景気見通しには楽観している。NY外国為替市場では一時1ドル=83.90円台までドルが買われた。2月16日発表の米FOMC議事録の中身を注目している。米FRBに新たにメンバーに参加したひとがどのような見解を示したのかを知る上で重要だ。」などと話していた。

食料品価格の高騰は、中国の干ばつ、オーストラリアの洪水などの影響を受けた。IMFがまとめて14日発表した報告では、世界全体で中間所得層が確実に増えており一時的な要因だけでは説明できないと指摘している。週末パリで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議でも食料品高騰が議題に上るだろうと15日付けのWSJ紙は書いていた。

飽食ニッポンでは食料品高騰と聞かされてもいまひとつピンとこない人が多いようだ。戦争中ひもじい思いを体験した筆者を含めた世代が次々鬼籍へ入って行く。食べ物や水がなに不自由なく手に入ることがいかに幸せなことか、恥ずかしがらないで後世に伝えたい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

街中経済学、通夜の効用?(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-15 08:40:04 | 経済学
大阪に14日の午後から大変な雪が降った。通夜の斎場まで地下鉄2駅の距離だったが、初めての場所であり、足元不如意なこともあって大事をとってJR大阪駅前からタクシーに乗った。

「近くで済みませんね。」と言ったら、「ワンメ―タ―でもひところは客がいた。最近はほとんどいなくなった。」と即答えが跳ね返ってきた。「日本は企業も横並びで、一社がチケットを切らなくなると右へ習えで困りますわ。」と運転手がぼやいていた。

「景気をよくしてもらわんとあきまへんなあ。菅政権はどうですか。」と水を向けた。「菅さんは総理大臣になることが目標だった。総理になったら目標がなくなって何をしたらいいかさえ分からない。」と、以前大阪茨木で開かれた「学問塾」で聞いた同じ話を運転手が口に出したのには正直驚いた。

先の運転手は「そう言いますがね、お客さん、選んだのは国民です。文句、言えまへん。企業も横並び。国民も横並び。横並びでワーッと民主党を選んだのは国民ですよ。文句、言えまへん。」と言っている内に斎場に着いた。1000円のタクシー代を払って降りた。大阪市内でタクシーに乗ることはまずない。授業料と考えれば高くない。

通夜が終わり親戚一同別室で食事となった。男ばかり6人兄弟の末っ子が一昨日、急逝した。61歳の若さである。定年後わずか1年余り。これから家族と水入らずの生活をエンジョイ出来る予定だった。働き詰めのサラリーマン人生だった。辞めてほっとしたのではないかと長男がなくなった弟をねぎらった。

6人兄弟の真ん中で今年70歳になった従兄がたまたま隣の席に座った。彼は子供の時から器用な男だった。小学校のときにニワトリ小屋をつくって親に褒められた。親として、戦後男ばかり6人を食べさせるのは正直厳しい。それで中学を出てすぐ15才で大工になった。震災で全壊して今はないが、里の2階8畳の広間のリフォームを彼がしてくれた話を始めて聞いた。

今の大工はコンピューターが80%家を建ててくれる。宮大工は別だが、普通の家をこれから先の大工は建てられなくなると話していた。リフォ―ムばやりだが、マンションのリフォームはこなせる。昔の家のリフォ―ムは出来なくなっている。彼は20歳の時に棟梁になった。1年で20軒建てたこともあると話していた。70歳になった今も4月まで毎日予定が入っているとニコニコしながら話してくれた。実に頼もしい従弟である。

帰路JR神戸線で快速電車に乗った。「週間ダイヤモンド」最新号の「葬儀、お墓」特集号のつり広告が目に入った。「100万円で永代供養の墓地が都内で人気。」「墓石用の石材、中国20%値上げ」などの見出しが躍っていた。

雑誌を買って読まなくとも中身が分かる。タクシーに始まって車中風景までの「街中経済学」。不不孫だと叱られそうだが、「通夜」の効用かもしれない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌のTさんから雪まつり第二報が届きました。

2011-02-14 17:01:13 | 一枚の写真

Tさんからのお便り:

皆さんへ

冬真たけなわ、東京にも雪が降りましたが孫達は雪だるまが出来たでしょうか。札幌国際雪祭りも盛会に終わり、今年はリトアニア、スエーデンチームが優勝、準優勝と成りました。インドネシアは5位でした。小生は2月12日再度国際コンクール作品の出来映えを確認に行って来ましたので写真送ります。丁度審査も既に終了し、又前夜に雪が降って一部の作品は見るかげなく雪に埋もれていましたが、健在なのもありました。多分管理の問題でしょう。合わせて前回送れなかった大雪像の写真も送りますので、お楽しみ下さい。



'11札幌国際雪祭り韓国作



'11札幌国際雪祭り香港作



’11札幌国際雪祭り



’11札幌国際雪祭り中国作



’11札幌雪祭り「天壇祈年殿」HBC作



'11雪祭り「観光王国」STV作



’11札幌国際雪祭り韓国作



’11札幌国際雪祭りスエーデン作



’11札幌国際雪祭りインドネシア作



’11雪祭り「サザエさん」UHB



’11雪祭りSTV作

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムバラク退陣で原油85ドルへ反落、「活火山か」「死火山か」その見極めた肝心だ

2011-02-14 10:10:26 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「ムバラク辞任、29年の独裁に幕」と2月12日(土)日経夕刊トップの記事の下に、「NY市場で原油相場がバレル85ドルへ反落」と結構大きな見出しで出ていた。100ドル突破は時間の問題だと言われていた。エジプト情勢の緊迫化で「勢い」があった相場がとん挫した結果である。

エジプト情勢について入れ換わり立ち替わり、多くの専門家が、三連休の日本でも、マスコミに登場した。2月13日(日)日経朝刊では「大規模な衝突やスエズ運河閉鎖が回避され、「市場」に安心感が広がっている。」と書いていた。原油相場は「緊迫」すると「上げる」が「安心」すると下げる傾向が強い。

原油相場の上げ下げで商売している人はエジプト情勢が「緊迫」することを喜ぶ。しかし、世界経済全体にとって見れば原油相場の値下がりは「好材料」である。「一次的には、バレル80ドル近辺までは値下がりする」と見る専門家まで出て来た。

日本のガソリンスタンドの看板を見れば、リッター120円台だったのがいつのまにか132円、133円と値上がりしている。ガソリン相場もNY原油相場の値上がりで相場に「勢い」があった。日本人は相場嫌いの人が多いのは、何のことわりもなく相場が上げたり下げたりするからである。日本では極端な人は動くものは嫌いだという人もいる。

日本が消費する原油のほぼ100%は輸入に依存している。輸入の95%はホルムズ海峡を通過するタンカーによって運ばれる。エジプトに新政権が誕生して、「次は我が身」と心配する王様や元首は多いと外電は伝えている。中東情勢全体から見れば必ずしも安心できないから「一次的」という言葉を「枕詞」につけて「警戒感」は完全に解いていない。正解だろう。

原油相場はエジプト情勢の鎮静化で値下がりしたが、商品相場はお構いなしで値上がりしている。トウモロコシ、小麦は史上最高値に迫る「勢い」で値上がりしている。食料品の値上がりで、貧困層の不満が助長され、チユニジアでの一青年の焼身自殺を契機に暴動が過激化してエジプトに波及した。中国の干ばつ、豪州での水害の影響むしろこれから出てくる。「一次的か」「構造的か」この見極めが基本だ。今の日本は目先、目先で物を見る人が増えた。その典型が政治家であろう。

2月13日付けのWSJ紙に「Yes,the Gold Rush is still ON…butHow Long?」という見出しでRussellPealman記者が「まだ上げるかもしれないが、いつまで?」という記事の中で「あくまでヘッジのためならいいだろう」と書いていた。「金相場は、ドル相場に反比例して動いている。だからバーナンキ次第だろう。」という専門家の意見を紹介しているのが面白かった。

原油相場は一時的に休んでいるが「活火山」であることに変わりはない。要警戒だろう。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森のコンサート風景(スケッチ&コメント)

2011-02-13 07:39:07 | スケッチ


森のコンサート風景

江嵜企画代表・Ken



カレッジ芦屋(ヨーロッパ歴史教室)の仲間のI婦人の別荘で第3回森のコンサート、アルゼンチン・タンゴ演奏とダンスの会が祝日の2月11日に開かれ楽しみにして出かけた。

JR福知山線新三田駅改札で12時過ぎに歴史教室クラスの仲間と待ち合わせ、Iさんの友人のマイカーで所要25分で目的地に着いた。

演奏会は別荘のコテッジに隣接したチャペルで行われた。スケッチ右端の家具とおぼしき代物は、Iさんお気に入りのオルガンで、100年物だという。修理しないと演奏出来ないとIさんが話していた。

アルゼンチン・ダンゴのダンサーは亮&葉月(Ryo&Hazuki)のコンビである。音楽はタンゴ演奏グループ、「アストロリコ」からバイオリン麻場利華、ピアノ平花長衣、バンドネオン門奈が演奏した。

亮&葉月ペアは、日本人同士のご夫婦として初の快挙である2005年第3回タンゴダンス世界選手権ステージ部門準優勝された折り紙つきの有数のダンサー。アストロリコは98年6月、NHK「スタジオパークからこんにちは」出場の経験の持ち主でもある。日本全国で演奏活動を続けている。

演奏はアルゼンチン・タンゴ、エルチュクロ(El Choclo)に始まりリベルタンゴ(Libertango)まで全13曲、一曲目は演奏のみ、二曲目にそれぞれダンスが入った。ダンスはアンコールのザ・クンパルシータ都合7回あった。生まれて初めてかぶりつきで見るトッププロのスピード感あふれるダンスは迫力満点だった。

演奏のあと、場所をコテッジに移し、5名のアーチスト、主催者のI 婦人入れて総勢30名、和気あいあいのパ―テイ―を楽しんだ。

Iさんご自身タンゴダンスの達人である。 Iさんによればアルゼンチン・タンゴは曲の構成が①情熱で始まり、②誘惑、③嫉妬、最後は④裏切りで一瞬の内に幕となると解説した。

アルゼンチン・タンゴは、Iさんによれば、もともとアルゼンチンの場末の港湾労働者の間で始まった。ウルガイ、チリ―でもタンゴダンスは盛んだそうだ。

チケット代は2000円である。おいといないIさんだからこそ出来る。アーチスト5人に払う費用は聞かなかったがおそらくウン十万であろう。貴重な体験をさせていただいたIさんに感謝する次第である。(了)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムバラク退陣、エジプト革命を欧米メディア歓迎、原油85ドル台へ下げる(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-12 10:19:46 | 経済学
「ムバラク大統領が辞任しました。政権は軍の政府評議会に委譲されました。」米CNN,英BBC,ドイツZDF,ロシアRTR,スペインTveが伝える様子を「おはよう世界」が時間を割いて報道していた。タハリ―ル広場に集まった数千人の群衆を写し、ドイツZDFは「ある種お祭りのような雰囲気だ」と解説していた。

米CNNは、オバマ米大統領が「エジプト政府は変化を求めた国民の声に従った。今朝のエジプトの光景を見て、感動している。」と語る映像を流していた。ドイツメルケル首相、英カメロン首相も、それぞれ軍と国民の民主的動きだと高く評価していた。

カメロン首相は「エジプトを出来るだけ支援する準備をする」と語った。一方、ドイツメルケル首相は「ほっとしている。自由を求めた国民の勝利だ。歴史的転換だ。」と述べ、最後に「イスラエルの安全が保証されることを期待する。」と話を結んだのが印象に残った。

スペインTveは「ホワイト革命を達成した」とエジプト革命が平和的に行われたことを高く評価した。スペイン政府も談話を発表し、「エジプトの政治的成熟を示すものだ。」と称えていた。英BBC,ドイツZDFはムバラク政権の30年の歴史を振り返り、最後は「ムバラクは少しずつ譲歩を続けていたが国民の圧力に屈した。」と解説していた。

ロシアRTRは、最初にロシアの民族紛争、次にラズロフ・前原外相会談、そのあとでムバラク辞任を報道した。「ムバラク大統領は保養地に向かった」と伝え、大統領官邸の上空を飛び去るヘリコプターの映像を映していた。外相会談では「南クリルはロシアの領土だ。」と言いながら「日本と平和条約締結に向けた努力を続ける」とラズロフ外相は語っていた。

ムバラク辞任の報道は株式市場にどのように反映したか。「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグに出演したあるマーケットストラテジストは「エジプト革命は相場を支媛するが、アメリカでは国内の動きをより注目している。NYダウの43ドル高は反発と言わない。しかし、上げたことに変わりない。むしろ、一本調子の上昇でないのがいい。上げたり下げたりしながら株価は上昇する。」と語る様子を伝えていた。「おはよう世界」(経済情報)に出演した米みずほ証券の大宮弘幸氏は、「ムバラク辞任でエジプト情勢が安定化に向かうとして一気に上昇に転じた。」と相場反発のきっかけになったとコメントした。

大宮氏は話を続け「ムバラク辞任報道の後、ミシガン大消費者信頼感指数が昨年6月来の高い伸びを示したことから、投資家に安心感が広がり、前日比43ドル高、12,273ドルで取引を終了した。一方、外国為替市場では、米景気回復期待からドルが買われ一時83円後半まで値上り、1ドル=83.38~41円で取り引きされた。ムバラク辞任を受けて、原油は売られ、原油(WTI)先物相場は、バレル1.15ドル下げ、85.58ドルで終えた。今後はエジプト情勢の推移も確認しながらの動きが予測される。」などと解説していた。

日本国民の多くはエジプト革命と聞いてもピンと来ないのではないか。菅首相はどのような感慨をもってムバラク辞任のニュ-スを聞いたのであろうか。日本の首相談話を改めて聞いてみたい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年もKenさんの友人のTさんから札幌雪祭りの様子が届けられました。

2011-02-12 08:50:42 | 一枚の写真

Tさんからの便りと併せてごらんくだされば幸いです。

Tさんからのお便り:
皆さんお元気でしょうか、

今年も不景気風を吹き飛ばすべく札幌国際雪祭りが始まりました。皆さんに置かれましては、寒さにも、風邪にも、インフルエンザ(鳥インフル含む)や降灰(宮崎県)にもめげずに日夜頑張っておられる事と思います。間もなく気温も上がり春が訪れる事でしょう。今年の雪祭りは大雪像よりは、市民参加の小雪像が光っていたように見受けられました。これも世相を反映しているのかもしれませんね〜。小生は昨日午後、大通り公園会場へ行って来ました。天気もいまいちでしたが、例年のアジア(中国、香港、韓国、台湾)からのお客さんも目減りして、その分静寂が保たれて、アメリカ吹奏楽団のメンバーによる「聖者がやって来る」の演奏も楽しむ事が出来ました。皆さんにスナップをお届けします。





















  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャノン、年後半の為替見通し:1ドル87円と予想、収益大幅改善、田中副社長談

2011-02-11 09:47:59 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



パソコンでの印刷を経験した人は、カ-トリッジインクがやたら高いと思っている。バーゲンでも1点930~980円する。実はプリンターはキャノン、インクもキャノン仕様である。インクメーカーとキャノンにしっかり儲けられているのであろう.

こんな次元の低いことを考えていたところ、10日付けのWSJ紙の中で、キャノンの業績が2012年にかけて飛躍的に改善するというキャノンの田中副社長のインタビュー記事を見つけた。同紙によれば、キャノンは2007年に過去最高の7,767億円の利益を出したが2012年にはその最高益にチヤレンジするという。キャノンと言えばデジタルカメラメーカーのイメージが強いが、WSJ紙によれば、デジタルカメラは売り上げ全体の25%に過ぎない。コピー機とプリンターが54%を占める。

コピー機やプリンターのシエアが高いのは世界的にオフイス需要が増えているからだ。最近、開発途上国においてもオフイス需要が急増している。キャノンは、ドイツのトナー・カートリッジ・メーカーのOceNVを買収した。キャノンは8,410億円の豊富なキャッシュがある。今後も積極的にM&A(企業買収)を進めると出ていた。

WSJ紙の今回の記事を読んでいて特に興味を持った個所は、キャノンの今後のドル・円相場に対する見方である。田中副社長は、今年上半期はドル・円相場は現状のドル82円前後で推移する。今年下半期は平均1ドル=87円を予測している。ドル円相場の上昇は米国経済の回復にある。田中副社長は「昨年のドル安・円高はファンダメンタルズからみて何一つ根拠がない。ドルとユーロに対する見方が余りに悲観的だったにすぎない。」と話していた。

2011年の売り上げは16% 増の3.7兆円、経常利益は79% 増の3,875億円、純利益は87% 増の2,466億円と予測している。しかも田中副社長は「控えめな見通しだ」と語っていた。キャノンは売り上げの80%は輸出である。キャノンは日本の輸出企業のBellwether(指標銘柄)であるとWSJ紙は書いていた。様子見していた他の日本企業も、右に倣えするであろう。

10日のNY外国為替市場では、1ドル=83.27ドルで取引されたと10日付けのWSJ紙に出ていた。10日のNY債券市場で米国債が売られ、利回りは3.7022まで上げていた。金利差から対円でドルが買われ易い状況に変わりつつあるようだ。

一方、今朝の「おはよう世界」でカタ―ル、アルジャジ―ラがエジプト、ムバラク大統領の演説を画面左、画面右にサハリ―ン広場に集まる群衆を写していた。「期待は高まっていますか?」との取材記者の問いに「不安もありますが、今は婚礼の時のような雰囲気です。」と答えるデモに参加しているある女性の声を伝えていた。ムバラク大統領は「若者の意見に耳を傾けます。大切なのは民衆の鼓動であり、国民の要望なのです。外国の指示には絶対に従いません。」と語っていた。

日本ではエジプト情勢は近くの喫茶店でも話題にならない。しかし、ドル相場がじりじり値上がりして、スーパーで食料品の値段が上がり始めると、喫茶店でも話題になるかもしれない。たかが為替、されど為替。為替動向には目を離すことは出来ない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする