『エジプト危機の誤解と真実』のタイトルで近着のニュ-ズウイーク日本版が特集を組んでいた。「民衆を抑圧し堅固な牢獄に押し込めて自分自身の王朝を築こうとする独裁者たちがアラブの人々の「怒りの雪崩」によって倒されはじめた」などと書いていた。その中で「大昔の独裁者は概して清貧だった。ところが最近の独裁者は自分の金儲けに熱心だ。」と言うくだりが面白かった。
特集記事の中で「オバマに幻滅した。」というくだりも面白かった。「オバマが独裁者の作る安定を肯定し、独裁者たちにおもねっていることが分かったからだ。」と書いていた。今朝の「おはよう世界」でドイツZDFがインターネット検索のグーグル、エジプト社幹部で最近エジプト政府の拘束を解かれたワエル・ゴニムという人物が英雄扱いで群衆の前で演説している映像を流していた。日本ではエジプト情勢は他人事だが、茶の間でリアルに伝えてくれる「おはよう世界」は貴重だ。
9日のNY株式市場は、NYダウが後半盛り返して前日比6ドル高、12,239ドルで取引を終了した。「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグに出演したディ-ラ―のマイケル・ハリマン氏は「いまの株価は勢いで動いている。」と一言で解説していた。「雇用、インフレ、中東の3つがリスクである。食糧不足、燃料不足だが企業は利益を出している。米FRBは何の政策変更もしていない。2~3週間の調整のあと上昇を続ける。」と強調していた。
「おはよう世界」(経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「トウモロコシ、小麦相場が最高値を更新、インフレ懸念が高まっている。しかし、企業業績が好調なため全体としては景気回復期待感が存在している。バ―ナンキFRB議長が議会証言し、インフレ懸念を表明したが、雇用の回復には時間がかかると発言した。」などと解説していた。
先のマイケル氏も大宮氏もバ―ナンキ議長はアメリカの金融の量的緩和政策に変更がない。それが株式市場を下支えしていると見ているのであろう。「おはよう世界」で香港ATVを見たが、中国政府はわずか4ケ月の間に3回の利上げをしたが、テレビ画面にインタビューに答える投資家はさほど重大に受けとめていないと紹介していた。全てが世界的な金余りの結果である。それを世界が容認しているのであろう。
9日、日本の自動車メーカーが好決算を発表した。いずれも日本国内での稼ぎでなく中国で自動車の販売が増えたことが大きな理由である。一方、アメリカの交通安全局がトヨタ車には電気系統の欠陥はなかったと正式に認めた。決算発表日にまるで合せたようで、八百長臭いが、アメリカ当局が『トヨタは安全だ』と認めたことは大きい。
9日の東京証券取引の取引で、トヨタ株はゴムマリのように弾んで、商いを伴って5%以上値上がりした。円高をあれだけ非難し、今すぐにでも会社がつぶれそうだと言わんばかりだった。様変わりである。
NY外国為替市場では、金利差からドル、ユーロとも買われ1ドル=82.36~38円1ユーロ=113.03~12円で取引された。水鳥(お金)には国境はない。鳥インフルとインフレには要警戒だ。(了)
特集記事の中で「オバマに幻滅した。」というくだりも面白かった。「オバマが独裁者の作る安定を肯定し、独裁者たちにおもねっていることが分かったからだ。」と書いていた。今朝の「おはよう世界」でドイツZDFがインターネット検索のグーグル、エジプト社幹部で最近エジプト政府の拘束を解かれたワエル・ゴニムという人物が英雄扱いで群衆の前で演説している映像を流していた。日本ではエジプト情勢は他人事だが、茶の間でリアルに伝えてくれる「おはよう世界」は貴重だ。
9日のNY株式市場は、NYダウが後半盛り返して前日比6ドル高、12,239ドルで取引を終了した。「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグに出演したディ-ラ―のマイケル・ハリマン氏は「いまの株価は勢いで動いている。」と一言で解説していた。「雇用、インフレ、中東の3つがリスクである。食糧不足、燃料不足だが企業は利益を出している。米FRBは何の政策変更もしていない。2~3週間の調整のあと上昇を続ける。」と強調していた。
「おはよう世界」(経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「トウモロコシ、小麦相場が最高値を更新、インフレ懸念が高まっている。しかし、企業業績が好調なため全体としては景気回復期待感が存在している。バ―ナンキFRB議長が議会証言し、インフレ懸念を表明したが、雇用の回復には時間がかかると発言した。」などと解説していた。
先のマイケル氏も大宮氏もバ―ナンキ議長はアメリカの金融の量的緩和政策に変更がない。それが株式市場を下支えしていると見ているのであろう。「おはよう世界」で香港ATVを見たが、中国政府はわずか4ケ月の間に3回の利上げをしたが、テレビ画面にインタビューに答える投資家はさほど重大に受けとめていないと紹介していた。全てが世界的な金余りの結果である。それを世界が容認しているのであろう。
9日、日本の自動車メーカーが好決算を発表した。いずれも日本国内での稼ぎでなく中国で自動車の販売が増えたことが大きな理由である。一方、アメリカの交通安全局がトヨタ車には電気系統の欠陥はなかったと正式に認めた。決算発表日にまるで合せたようで、八百長臭いが、アメリカ当局が『トヨタは安全だ』と認めたことは大きい。
9日の東京証券取引の取引で、トヨタ株はゴムマリのように弾んで、商いを伴って5%以上値上がりした。円高をあれだけ非難し、今すぐにでも会社がつぶれそうだと言わんばかりだった。様変わりである。
NY外国為替市場では、金利差からドル、ユーロとも買われ1ドル=82.36~38円1ユーロ=113.03~12円で取引された。水鳥(お金)には国境はない。鳥インフルとインフレには要警戒だ。(了)