ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

エリカファイヤヒ―ス(スケッチ&コメント)

2012-03-05 11:38:04 | スケッチ


エリカファイヤヒ―ス

江嵜企画代表・Ken



先日神戸三宮へ出かけて、例のフラワーショップ「潤」に寄り、
サイネリアのコピーを届けた。早速店の柱に追加して貼って
くれた。花屋さんのカウンターに花の絵である。自分の
描いた絵にコピーとは言え出くわすと正直気恥ずかしい。

店内を一わたり見たがこれといった花がなかった。又に
しようと帰ろうとしたところ、出口足元にいままで見た
こともない花が、ちらっと、こちらを見ているではないか。
それが今朝描いたエリカである。ラベルを見たらエリカ
ファイヤピースと書いてあった。

最近は買ってすぐに描かなくなった。花にもそれなりの
所作があるのか、描きやすいポーズを整えてくれるらしい。
そろそろ描いてみるかなと思っていたら、なんと、今朝、
いいよ、と言うではないか。7時前からスケッチを開始、
出来ブリは別として、11時前にやっと仕上がりパソコンに
向かってコメントを書いた次第である。

ヤフーのブロググでエリカファイアーヒースを調べた。
科名:ツツジ科、属名:エリカ属、学名:Erica,
水やり:控えめ、場所:外の日向、冬は窓辺が無難です
などと出ていた。

先に進んで読んでいくと、オーストラリアの植物は
弱酸性の土を好むと書いていた。そこで彼女は
オ―ストラリアからやって来た花だと分かった。

ファイアーヒ―スは山火事に会うと花を咲かせる
傾向があるが火をつけなくてもこの花は咲きますと
面白いことが書いてあった。

大人しそうな顔をしているが、火をつけなくても
彼女は燃えるのかもしれない。(了)

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神戸国際大学公開土曜講座風景(スケッチ&コメント)

2012-03-04 06:21:46 | スケッチ


神戸国際大学公開土曜講座風景

江嵜企画代表・Ken



自宅最寄駅、JR住吉駅ターミナルからモノレール、六甲ライナーに乗って、
終点のマリーンパーク駅下車、徒歩5~6分の場所にある神戸国際大学(KIU)
で3月3日午後1時20分から開かれた第27回土曜公開講座を楽しみに家族と出かけた。
この日の同大学の3名の先生が講師を勤め、午後1時20分から午後5時近くまで、
いずれ劣らぬ魅力一杯の講演を堪能した。第1部での会場の様子をスケッチした。

第1部「真っ当でない世の中への『意義申し立て力』の育成について」は、同大学
経済学部、経済経営学科、居神浩教授の講演だった。多くの日本企業にゆとりが
なくなった。その結果、企業内で人を育てなくなった。卒業生が「即戦力」と
していきなり現場に投入される。就職先で翻弄されているというケースが多発して
いるというのである。異議を申し立てないとブラックホールに吸い込まれて
しまう。

これではいけないと居神先生ご自身が反省、企業の言いなりにならない。いかに
労働者としての尊厳を守るために大学での教育が必要だと痛感、授業の中で取り
組むようになった。会社がつぶれるといった事態であれば別だが、通常の状態で
「仕事が出来ないから、時給を下げる」と言われたら、それは、難しく言えば
「労働条件の不利益変更」にあたる。労働基準法に違反していると企業側に
ひとこと言える学生になれと教えていると話された。

第2部は、「グローバル化に対応した英語教育」と題して、同大学経済学部、都市環境
観光学科、松本恵美準教授が講演、グローバル化が急激に進む中にあって、日本の若者が
益々内向きになっている。海外留学する若者が急激に減っている。国内に居る方が
居心地がいいと言う若者がほとんどだ。それに対して、海外での経験は語学力を付ける
のみならず、社会に出たあとも、幅広い人的ネットワークを持つ助けとなる、と話された。

日本の若者の英語力(TIOEC)はアジアの中で最下位である。特に弱い英語
でのプレゼンテーション力をつけるためにオ―ル英語での授業をここ10年続けていると
話された。最近日本国内の職場でもさまざまの国の人と仕事をする機会が増えて来ている。
英語力をつけて置けば、国内での就職でも、共通の言語として英語が出来る強みは大きいと
話された。

第3部は、「教養教育と宗教教育」-ニューマンの大学論と題して講演、宗教も教養も
共に役にたたない。役に立たないこと、時間がかかることが、実は一番重要だ。
役に立たないことがやれることこそが学生時代の特権だ。心理の探求の場こそ大学にあると
同大学、経済学部、都市環境・観光学科、近藤剛準教授が講演冒頭に話された。

また、実学に偏重してよいのかと問いかけ、「即戦力」を求める現代の世相とも重なると
話された。また、今学生に求められるものは、知力(教養知)に基づく判断力。ものごとを
見分ける力であると、力説された。

講演の中で一番印象に残った話として、お地蔵さんを見れば自然と手を合わす。美しい花を
めでる心。植物に語りかける心。夕陽を見て美しいと思う心が大切だと言われたことだった。
ジョン・ヘンリー・ニュ―マンが言った「精神の修練(mental culture)は断固として
有用である」という言葉が紹介された。

講演のあと海岸べりにあるレストラン「Feel」で夕陽を見ながら軽食をとった。
東日本大震災が起こった昨年3月11日から間もなく一年になる。神戸の静かな海を
見ながら、ひとたび神戸が津波に襲われたら、神戸は海岸線が長く、海岸に沿った
全域が水没する。神戸には二度と大地震は来ないと豪語する方は大勢おられる。
これほど罰当たりな話はないと常々思っている。災害は忘れたころにやって来る。(了)


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プーチン首相、北方領土問題で終止符を打ちたいと語る:3月3日放送ロシアRTR

2012-03-03 12:39:43 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


プーチン首相が複数の内外記者を前に「北方領土問題で終止符を打ちたい」と語ったと、3月4日「ワールドWaveMorning」でロシアRTRの放送を紹介していた。プーチン首相は、「日本政府の四島返還にロシアは二島返還、柔道でいえば「ひきわけ」です。」と話した。日本人記者が「引き分けでは日本は応じませんよ」と言葉を返すと、プーチン首相は、「私が大統領になってからの話しですが」と前置きして、「左に日本、こちらにロシアの代表をおいて、私が「はじめ」と命令しますよ」と語った。

ロシアRTRは、「日本政府は、閣議決定で、ロシアが北方領土を日本に返還しないのは「違法」という表現を「不法占拠」という表現に最近、変更した、と解説、「ロシア外相は、従来からのロシアの主張を繰り返している。」と放送を結んでいた。「ワールドWaveMorning」高橋弘行キャスターは、プーチン首相は、複数のメデイアとの会見で、ヨーロッパ金融問題、イラン核開発問題、シリア問題さまざまな国際問題についてやりとりした。その中で北方領土問題の個所についてのみロシアRTRの放送から紹介したと説明していた。

「ワールドWaveMorning」では、自由シリア軍との戦闘の様子を今朝もカタール、アルジャジ―ラの放送を紹介していた。この日は、フランスF2が、2人のジャーナリストが、レバノンへの脱出に成功と伝えた。生還した記者の一人が「悪夢の9日間だった。毎日300発の砲弾が撃ち込まれた。内数十発は明らかに我々2人を狙ったものだ。しかし2人の苦労は現地の人々の苦労と比べたら10分の1にも及ばない。シリアの人々は我々を最も安全な場所で守ってくれた。彼らこそ英雄だ。」などと空港でのインタビューで答えていた。

ドイツZDFは3月2日開かれたブリュッセルでのEU首脳会議の様子について「EUの財政に規律を求める新条約が英国、チエコを除く25ケ国で締結された。EU加盟国は赤字額をGDPの0.5%以内に納める。違反国に罰金が課されることになった」と解説した。フランスのサルコジ大統領は「財政規律を守ることは自らの義務だ。今回の締結はEUの歴史に残る一里塚だ」と評価した。一方、メルケル首相は「EUの危機はいまだ解決されていない」と冷めた目で見ていた。野党は「まだやり方が足りない」と批判した。連立与党は「今回の条約締結は問題解決の最初の一歩だ。」と述べたと、ドイツZDFは紹介した。

一方、スペインTVEはスペイン首相はEU首脳会議から帰国直後の記者会見で「2012年のスペインの財政赤字はGDP比5.8%の見通しである」と発表したと伝えた。スペインは当初、財政赤字は4.4%と発表していた。EU会議では一切出さなかった話しを帰国後発表したスペインに各国は怒り心頭と伝えられると担当、高橋キャスターがコメントしていた。通貨はユーロで統一した。手つかずだった財政統一に向けてスタートした。しかし、現実はといえば、一筋縄では先に進めないことをスペインが正直に証明した。

3日のNY株式市場は、商い閑散の中、NYダウは前日比ほぼ横ばいの2ドル安、12,977ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰氏は「来週にISM製造業景気指数、米雇用統計、米大統領選挙でのスパーチュ―ズデ―等多くのイベントを控えていることもありも模様眺めだった。原油下落からエネルギ―株の値下がりが目立った。外国為替市場ではドルが対ユーロ、対円で買われた。ユーロ安が目立った」などと解説していた。NY外国為替市場で、1ドル=81.77~84円、1ユーロ=107.96~03円で取引された。NY原油(WTI)相場は、バレル2.14ドル安、106.70ドル、NY金相場は、トロイオンス12.30ドル安、1,708.80ドルで取引された。

3月2日付けのWSJ紙電子版はEU首脳会議での新条約締結を「Europe’s SurpriseRebalancing Act」のタイトルで現状を全く無視した驚くべき決定だとSimon Nixon記者が書いていた。そのなかでギリシャは国内景気悪化で輸入が大幅減少、昨年増加した輸出も後を追っている。政治経済の混乱でサプライチエ―ンが機能しなくなったからだ。規律を厳格化、守らなければ罰則、財政悪化を止めるための緊縮財政、経済成長あっての赤字削減である。緊縮政策と景気回復は両立不可能と書いていた。

子供の教育でも同じである。日本でも礼儀をわきまえない子供が増えた。これは子供のせいではない。そのような子供に育てた親の責任である。ユーロ圏にギリシャを裏口入学させた。二度と戦争はしないとその手立てとして統一通貨ユーロをスタートさせた。身から出た錆である。錆をただ削るだけでは本質的な問題は解決しない。ギリシャ問題は日本が早晩直面する他山の石であろう。(了)

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中国外貨保有高、2011年の米ドル比率が10年の65%から54%へ低下・1日付けWSJ紙電子版

2012-03-02 11:04:06 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


中国の外貨準備高は年々増え、2011年末時点で3.2兆ドル(約260兆円)に達した。ところが、アメリカドルの比率が、2010年の65%から2011年は54%へ低下した。中国は「全ての卵を同じ籠に入れるな」ということわざを守ろうとしていると、3月1日付けのWSJ紙電子版で、Tom Orlik記者、Bob Davis記者連名で書いていた。

中国が米ドルに対して腰が引けているのはなぜか。中国が外貨保有を多角化に踏み出した一つのきっかけに昨年財政赤字拡大にからアメリカがデフォルト(債務不履行)に陥るとして格付け会社が、アメリカの国債に格下げした。中国は昨年6月から年末にかけて外貨保有を7,430億ドル増やし3.2兆ドルとした。同期間、米ドルは1,150億ドル増にとどまった。

サマーズ元米財務長官は「中国はInvestmentDecision(投資判断)ではなくPolicy Decision(政治判断)で保有外貨を決定している」と語ったと紹介していた。今年2月、胡錦涛中国国家主席は、「ヨーロッパは、中国の外貨多角化する主要な投資先である」と語った。EFSF(欧州金融安定化基金)は、EFSFボンド、2011年1~6月期、3回に分けて総額130億ユーロ発行したが、その内、日本を除く、中国が大部分を占めるアジアが14~24%を占めたとEFSF,Klaus ReglingCEOは話したなどと紹介していた。

中国が政治、軍事、経済全てにわたって世界に存在感を強めている。日本には基本的に国家として通貨政策を持ち合わせていないかに見受けられる。卑近な例では経団連から圧力がかかると一時的にドル買い・円売り介入する。介入しましたとポーズだけ示して、お茶を濁す。中国は一貫して人民元を米ドルとリンクさせて固定相場を堅持している。1日付けのWSJ紙記事はアメリカ政府が中国の通貨政策に神経を尖らせている側面を見せてくれた。

一方、今朝3月2日の 「ワールドWaveMorning」で、シンガポールCNAが「プーチンのロシア大統領返り咲きを中国は歓迎している。プーチンを古き良き友人と呼ぶ人が多い」と紹介していたことに、面白いなと思った。ロシアでは賄賂が横行、不正選挙が平然と行われている。そのためプーチンが大統領に就任することに多くのロシア市民はうんざりしていると今朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)で伝えていた。3月4日の選挙ではプーチン再選で決まりのようだが、心配しても始まらないと言われそうだが、日本政府の対ロシア政策はどうなっているのか気がかりだ。

1日付けのWSJ電子版は、NY原油相場が、サウジアラビアでパイプラインが爆破されたとのニュースを材料にWTIがバレル110ドル,ブレント原油が同128を突破したと報じていた。この日はイラン関連では表立ったニュースはなかった。しかし、イランでは、イスラエルによるイラン核施設空爆のうわさが絶えない。3月2日の国民議会選挙では改革派は劣勢だ。核開発で前向きのハメネイ派が議席を伸ばすとの見方をドイツZDFが伝えていた。

2日のNY株式市場で、NYダウは、前日比28ドル高、12,980ドルで取引を終えた。ブルームバーグニュ-スにゲスト出演したディ-ラ―、BenWillis氏は「13000を超えた割ったという話は、我々プロには関係ない。ただ、個人投資家にとっては13,000を超えた方が都合がいいのだろう。その程度のことだ。」などとそっけなかった。そんなことに一喜一憂してもはじまらないといいたげだった。日本人だったら、そうだと、思っていても口に出さない。プロから見れば、相場の世界はトレンドの方がはるかに大事なのであろう。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、長谷川誠氏は「米雇用回復が確認された、スペイン、ポルトガル国債入札が無難に終わってヨーロッパ不安が緩和した。為替市場では、日本の貿易赤字拡大の情報から、ひところの輸出国ニッポンイコール円高の空気が影をひそめている。この先米国経済の改善データが相次ぎ出て来ると、円安・ドル高が進むと予測している」などと話していた。ただ、3日朝の「モーニングサテライト」に出演したある為替ディーラ―は、米国は巨額の財政赤字を抱えている。長期的にはドル安・円高だろうと予測していた。

2日のNY外国為替市場では、1ドル=81.11~13円、1ユーロ=107.98~02円で取引された。NY原油(WTI)先物相場は1.77ドル高、108.84ドル、NY金先物はトロイオンス11.20ドル高、1,721.10ドルで取引された。



先日ある倒産会社の社長が「想定外の円高が進んだ結果だ。会社更生法適応は止むを得ない選択だった」と平然と記者会見の場で話していた。企業どころか、日本は国自体に基本的な通貨政策がない。日本とは、そういう国である。(了)

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バレンツ海氷が日本の厳冬・大雪の元凶か:猪上淳氏が研究発表(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-01 11:54:42 | 経済学
「ノルウエ―の北に位置する北極海、バレンツ海の氷が少ない冬は、低気圧の経路が通常より北にシフト、北極海上の温暖化を進め、その結果シベリアの寒気を押し下げ、大陸の寒冷化を起こして、数日後に日本に到達する。」3月1日の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)にゲスト出演した海洋研究開発機構(JAMSTEC)、猪上淳主任研究員が解説していた。ヤフーのブロッグで「バレンツ海」を検索したところ、JAMSTECが研究成果を2月1日に既に発表しており、今朝の話は、旧聞に属するニュースだとわかった。

英BBCは今年の冬のヨーロッパの大雪はバレンツ海の氷の減少が影響しているとのアメリカの研究機関の報告があると2月の放送で指摘していた。当の研究を発表したアメリカ人と先の猪上氏は同じアメリカの研究所で研究していたと今朝の番組で披露していた。気象庁は、太平洋上の海水温度と関連づけて、ラニーニャ現象として、昨年、今年は暖冬と予報していた。ところが蓋を開けたら厳冬と大雪である。その気象庁が、最近、猪上氏の研究を念頭に入れてか、バレンツ海の海水の影響にもふれるようになったとNHK高橋キャスターが補足解説していた。

猪上氏は「現在の長期予測のもととなる数値モデルは、バレンツ海などの海氷分布は平年値を利用している。そのため各年の海氷分布を反映させるなど数値モデルの改良により精度が高められる」と話しているとヤフーのブログに紹介されていた。「地球温暖化でバレンツ海の氷が日本列島の半分ほどの海氷が減った」と猪上氏は今朝の番組で話された。日本列島は37万平方キロある。海氷の大きさを具体的に猪上氏のように説明されると分かり易い。地球の頭の部分で日本列島の半分の氷が姿を消した。それが日本列島の今年の冬の様子を激変させた。地球は一つであることを今朝も改めて実感した。

地球は一つということでは、当の番組を見ていたら、午前7時32分、テロップに茨城県沖で震度5弱の地震と流れた。富士山の地震活動は沈静化の方向に入ったと昨日、気象庁が発表していた。インタ―ネットで「地震速報」をクリックすると、日本のどこかで毎日地震が発生していることが分かる。先日、佐渡で震度5弱の地震が発生した。たまたま佐渡出身の方と会う機会があり聞いた。アリュ―シャン列島からの縦の断層線の末端に佐渡が位置していると心配しておられた。地震は全て三陸沖震源と見ていると間違う。昔でいう千島列島のラインを見落としていると危ないなと佐渡ご出身の方の話を聞いたとき感じた。

地球が一つであるということでは、気候条件のみでないことは「ワールドWaveMorning」を見ていると日々実感する。今朝も相変わずと言えば言葉が過ぎるが、シリア情勢で悲惨なニュースをカタール、アルジャジ―ラが伝えていた。なぜシリア問題が重要か。シリア一角が崩れるとアラビア半島全域のバランスが崩れる。欧米に限らずロシアも中国も自分の問題として真面目に恐れている。今朝のニュースでは中国がシリア問題で人権問題に関連して国連で前向きの提案をすると伝えられる。物事全てそう甘くはないだろうが、北朝鮮問題同様一つの変化の兆候かもしれない。

一方、29日のNY株式市場は、バ―ナンキ米FRB議長発言がマイナスに作用して、NYダウは前日比53ドル安、12,952ドルで取引を終了した。3月1日午前7時45分着信のCNBC Asia Pacific電子版は「ダウ13,000ポイントは1日天下で終った。バ―ナンキが、雇用減少を止めるための一層の景気回復を必要としている。このところの原油相場急騰を懸念する。その一方、追加の金融緩和に一切言及しなかった。氏の発言後,ドルが売られた。つれて金相場が急落した。」などと書いていた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、山口秀宣氏は「ECBによる固定金利1%、貸出期間3年の5,295億ユーロの資金供給も昨年10~12月期米GDP統計上方修正も全てバ―ナンキ発言で金融緩和期待を消しさった。バ―ナンキ発言を受けてドル買いの流れに影響するだろう。明日発表の米個人消費統計、米自動車販売高を注目している。」などと話していた。29日のNY外国為替市場では、1ドル=81.17~21円、1ユーロ=108.20~24円で取引された。NY原油(WTI)はバレル52セント高、107.07ドルと買い戻しが入った。一方、NY金先物相場はトロイオンス77.10ドル大幅急落、1,709.90ドルで取引を終了した。

EU首脳は2日間の会合をブリュッセルで開催、ギリシャ支援策を協議する。ECBによるウルトラ低金利による資金供給は今回で打ち止めと先のCNBC電子版に書いていた。バ―ナンキ発言は、QE(量的金融緩和)に軸足を置いた政策から、原油相場高騰が景気を冷やすとの方向へ転換するとマ―ケットが嗅ぎとった結果が今朝のNYダウの反落と金相場大幅安かもしれない。狩猟民族が物事に機敏に反応し、行動力があるのは動物を倒したあとすぐに処理しないと肉が腐るからだという話を聞いたことがある。

狩猟民族と農耕民族との差と片付けられない。日本人の出る幕がないかと言うとそうではない。今朝の番組に出演されたノルウエ―北、バレンツ海氷に注目、世界の気象予測に一石を投じた猪上淳氏の存在は、間違いなく日本人に勇気を与えてくれる。語呂合わせでではさらさらないが、ノルウエ―相手に、なでしこジャパンが、2-1で逆転勝利した明るいニュースも今朝届いて大いに勇気をもらった。元気を出して今日も頑張りたい。(了)

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NYダウ、13,000ドル回復、2008年5月以来、米景況感改善受けて(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-01 11:49:43 | 経済学
ワールドWaveMorningを朝から見ていると、少なくとも表に出た、氷山の一角であろうが、各国各放送局の取り上げる話題、取り上げ方に興味がある。今朝のニュースでは、香港ATVが「世銀レポートに中国が国有企業を減らし、民間銀行を増やすよう勧告した。これに激昂してゼ―リック世銀総裁に迫る中国人、一方、世銀総裁は「中国の国民すべてにとって利益になることだ。中国政府と打ち合わせした上でまとめた。今回のような抗議行動はよくあることだ。」と平然と受け流していた。ここで面白かったのは「中国政府と打ち合わせた上でまとめた」というゼ―リック総裁の一言だった。

ロシアRTRの今朝の放送で、プーチン暗殺計画の後日談として、プーチン首相が「私のような立場におれば、常にあることです。30年全く変わりませんよ。」と記者の質問に答える映像を流していた。ロシア大統領選挙を3月4日に控えて、プーチンの存在感を見せつけるためのロシア政府の意図的リ―ク、「やらせ」だとの一部外国メディアの風評に、プーチン首相が答える様子を敢えて、翌日の放送で、ロシアRTRが流したことが面白かった。それぞれの国がそれぞれの国の立場で、何を表に出し、何を隠すか、吟味した上でニュースがつくられている姿を垣間見ることが出来る。

ドイツZDFが、シュルツ、ヨーロッパ議会議長のギリシャ訪問を伝え、同議長が「我々はギリシャの経済成長とギリシャの若者の雇用拡大のために努力している」と語る様子とアテネ市内で「かれらはギリシャをバカにしている。」と語る人や「何を助けてくれると言うんですか。我々の生活は日に日に悪くなっていますよ。」と差し出すマイクを遮って通り過ぎる市民の姿を紹介していた。一方、ドイツのショイブレ財務相は、3月2日に予定されているEU財務相会議を前に、「3月は31日まであります。」と話した。同財務相の言葉は「ギリシャが約束を守ることが先だ。急いでギリシャを支援する必要はない」との意思表示だと見られている。

フランスF2,ドイツZDF,英BBCともに、マダガスカルを出たあと火災を起こし、現在、マグロ漁船にえい航されているイタリア客船、コスタ・アレグロア号の様子を紹介していた。乗客630人、乗組員400人以上の命の心配はなさそうだ。木曜日(3月1日)朝までには150キロ離れたマヘ島に到着出来ると紹介していた。先般座礁したコスタ・コンコルディアと同じ会社がまたも事故を起こした。幸い、今回は機関室からの出火を機敏に消し止め惨事を防いだ。コンテナ―船を改造した客船だったと解説していた。心配してもきりがないが、ご機嫌でクル―ジングを楽しんでいるととんだ目に遭うことを教えてくれる。

一方、28日のNY株式市場は、2008年5月19日来、ほぼ4年振りNYダウが終値で13,000ドルを回復したと28日付けのWSJ紙電子版が伝えた。同紙によれば取引開始後は、1月の米耐久財指標が、予測の1%減をはるか上回る4%減と米商務省が発表したことと12月の米住宅価格ケース・シラ―指数が3.8%下落したことを嫌気して値下がりした。ところが、民間研究機関、コンフェレンスボード景況感指数で、特に雇用情勢の先行きについて楽観視していることを材料に値を戻しNYダウは前日比24ドル高、13,005ドルで取引を終えたと伝えていた。

「ワールドWaveMorning」が紹介したブルームバーグニュ-スに出演したディーラ―、Mogarero Doreenさんは「薄商いが続いていた。13,000を超えて来たことで勢いがつくかもしれない。ECBによる2回目の3年物国債に5,000億ユーロ規模の資金供給が出来るかどうか注目している。欧州が落ち着けば、ECBが通貨ユーロと銀行を支えている」などと話していた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ドイツ連邦議会がギリシャ支援法案を可決した結果安心感が広がった。イタリア国債入札も無難にクリアした。これを受けて欧州株が値上がりした。ECBが3年物国債を1%の低利で前回の4,890億ユーロ並みの資金供給を継続できるかどうか。上回ればプラス方向に作用する。下回ればマ―ケットに動揺が広がるだろう」などと話していた。28日、NY外国為替市場では、1ドル=80.45~48円、1ユーロ=108.27~32円、NY原油(WTI)はバレル2.01ドル安、106.55ドル、NY金先物はトロイオンス13.40ドル高、1,787ドルで取引を終了した。

日々さまざまな情報が溢れている。当り前のことではあるが、全てが自己責任である。特に、この先、30年いや50年生きていかなければならない、将来ある若い人は、それぞれの立場それぞれの思惑で流される情報に振り回される事のないように、情報に対する鋭い鑑識眼を常日頃から養っておいてほしい。(了)

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