勉強も仕事も、「やらされている」という気持ちしかもてないのでは不幸ですが、「点数」と「金額」が第一目標であるなら、そうなるのは必然ですね。目掛けるのは内容ではないのですから、「手抜き」して「成果」!?を上げるのがよいわけです。
机上の空論―言葉上の理屈しか分からないのは「愚か者」でしかありませんが、テストで高得点を取るだけの「点取り虫」を頭がよい?と優遇しているようでは、鼻持ちならない人間しか生みませんし、実力=「人間力」はつきません。
日々の生活世界の仕事(家事)=この最も大切な仕事がどの程度できるのか?
今さっきまで、教室掃除を子どもたちと一緒にしていましたが、掃除をするための「基本的な動作」ができている子は少ないのです。基本が身についていなければ、「ごまかし」の仕事しかできませんし、その場の変化に対応する力がなければ、バカとしか言えません。「上っ面の勉強」ができる「イイワケ」に長けた人間を育てても誰の得にもなりません。
「知る」とは何か? 深く知ることのできる人間の育成は、なかなか大変です。私の教育実践も来年でもう30年になりますが、掃除(クリーニング・ディ)もその大事な一環!!
さあ、一休みしてから今度は授業です。
武田康弘