一昨日の東京新聞一面に、自衛隊の驚くべき活動が紹介されていました。
自衛隊がイラク派遣に反対したり、年金改革や消費税増額に反対する個人と市民団体をリストアップし、それぞれの運動を「民主党系」「共産党系」などと色分けし、個人が送ったはがきや顔写真なども記録していたというのです。陸上自衛隊の情報保全隊の内部文書を共産党が公表してこの【悪事】が明かされました。
新聞には、【戦前の特高警察を想起させる情報収集活動】と書かれていますが、復古主義・国家主義の思想による教育基本法の改定が終わり、次は憲法の改定を掲げる新ウヨク政権にふさわしい軍事力による国民監視です。われわれの税金を使ってこういう活動をしているとは、陸上自衛隊とは言語に絶する組織ですね。確かに軍隊とは、国民を守るのではなく、政権与党=権力者を守るのが仕事なのだということがよく分かります。
どうやら「美しい国」とは、政権党支持者以外はみんな敵という国でしかないようです。戦前の「非国民」という思想ですね。【非国民排除の美しい国】!?思考回路の単純な人間は、異論・反論を嫌います。民主主義などカタチだけにして、全体一致の体制をつくりたいのが彼らの本音のようですが、こういう政治は、市民の【個人としてのパワーと能力】を下げることで、国としての力を元から無くしていきます。愚かなことです。