昨日の日曜日は、パワフルでエネルギッシュなラヴェルに酔いしれた。ダフニスとクロエの第二組曲だが、ゲルギエフの12年前の来日公演をNHKが再放送。オーケストラと指揮者の一体感が見事で、クールな演奏が主流の現代には珍しい熱演。やはりパワフルなオーケストラはいい。
夜は、ジャズの巨人―マイルス・デイビスのETV特集を見た。この変わり続けることで変わらなかった天才の魅力を分かりやすく見せてくれた。インテリジェンス溢れる知性派のマイルスは、しかし分析不能だ。知的で激しく熱い。探求の根源性が新しさを生み出す音楽は、常に生きて強く呼吸していた。
マイルスのラストアルバムージャズを越えてしまった?「DOO-BOP」を聴きながら。